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とりあえず、新型コロナが一区切りしそうなところで自分の考えをまとめておく [雑]

ようやく明日 5月8日より新型コロナの感染症法上の位置づけが、季節性インフルエンザと同等の「5類」となる。
個人的には、1年遅かったというのを強く思うが、遅れながらも日本という国がようやく世界のスタンダードに並んだということでホッとしている。

2019年末に中国武漢から始まったこの騒動は、2020年に入った頃から少しずつ日本でも騒がれ始め、一気に世界中でパニック的な状況になった。
その頃からテレビをはじめとするマスコミ報道はこれ一色となり、そんな中で私も情報を集めつつ、いろいろなことを考えた。
そんな自分の考えの変化を整理しておきたい。

長文になるし自己主張強めなので、お気に召さなければお構いなくどうぞ。


私が新型コロナに対してああだこうだと書き散らした記事は、25本。
年別に見ると、
2020年 15本
2021年 7本
2022年 3本
2023年にいたってはまったく書いておらず、この記事が初となる。

2020年になって世間が騒がしくなった頃は、わりと頻繁にこの話題に触れていた。
それは、一連の騒動が終わった後に振り返り、自分がどんな考えの変化をしていたかということを記録として残そうと思ったから。
全25本の記事をすべて振り返ろうとは思わないが、キーポイントになっているものを拾い上げて、自分がそのとき何を考えていたかを振り返る。



最初の記事はこちら。
このモヤモヤはいつまで続く...? (2020/2/24)
このときはダイアモンドプリンセス内での感染と横浜港での隔離とかもあり、水際対策ができるかどうかという頃。
公式の新規感染者数(この頃はまだ陽性者との区別ができていなかった)はまだ少なかったが、私はそのはるかに多く、インフルエンザ並みの人数がすでに感染しているものと思っていて、一方でほんとに恐れるべき病気なのか懐疑的な見方をしていた。




その後、世間が一気に騒がしくなり、日本中の空気が一変し始める。
モヤモヤの報酬 (2020/3/8)
ここでもまだ懐疑的な見方をしているが、まだ最初の非常事態宣言前だったこともあり、世間は普通に動いていて、電車も満員状態だったので、そこでの密状態がどんな対策をも帳消しにしてしまっていると思っていた。





桜が咲くころになると、首都圏に外出自粛令が出た。(非常事態宣言の前だっけ?)
2020年の桜と新型コロナ (2020/3/29)
ここでも私はインフルエンザと比較して特に恐れてはいないが、騒ぐ割に政府の対応が遅いことに不満を持っていた。




4月になると、私の勤務先でも全員原則在宅勤務となった。
私が PC ディスプレイを買った理由 (2020/4/5)
急遽、在宅勤務用にディスプレイを買い(正確にはプライベート用のディスプレイを購入し、それまで使っていたものを仕事用のお下がりに)、そこから在宅勤務環境整備が始まった。
この頃は1週間ごとに状況が悪化しているように見え、私の見立て、つまり、「新型コロナは怖い病気ではあるが従来存在していたほかの脅威と同じで騒ぐほどのものではない」という見方は楽観的過ぎたと思っていた。



その1週間後、4月の中旬頃になるとさすがに私も深刻にとらえるようになった。
オリビア 5歳の誕生日 (2020/4/12)
いかにして感染拡大を防ぐことができるのか、そのためにはまず満員電車を何とかしなければと思っていたが、政府はそこにはなぜだか触れず。



5月下旬になると、確認される陽性者の数も減り全国で緊急事態宣言が解除された。
Hertz が経営破綻! (2020/5/24)
この後、完全に収束(終息)するものと思っていたので、政府と専門家先生たちには事実をきちんと振り返って検証してもらい、今後来るかもしれない第2波に備えてほしいと思っていた。
この頃は完全に医療機関の懸命な努力にだけ頼っていたので。



その翌週に、自分の考えをいったんまとめて書いている。
New Normal に向けて (2020/5/31)
医療従事者の方々への感謝と、政府への不満、あとは自粛警察のようなおかしな人が出るような空気感を気にしている。
皮肉にも、働き方改革が一気に進んだのと、大気汚染が深刻だった国や地域の空気がきれいになったりと、ポジティブなこともあったり。



それからしばらくは記事に書くことも減り、季節は完全に夏へ。
インターコンチネンタル横浜 Pier 8 宿泊記 その1 (2020/7/26)
この頃、また少しずつ新規感染者が増えてきていることもあり、父の初盆でありながら帰省を断念している。
特に地方域では、新型コロナは死の病、首都圏に住んでいる人はすべて汚染されている、というような雰囲気が作られてしまっていた。
人によってのこの病のとらえ方も様々であることが見えてきて、社会の分断も顕著に感じるようになってきていた。
マスコミが露骨に不安を煽る報道をしていることが気になりだしている。



その後、私の実家の地域をはじめ、首都圏から遠い地域は、かなりパニック状態になっていた。
Sturgeon Moon (2020/8/9)
PCR 検査で陽性者が出ると、その人の勤務先に投石があったり、スーパーの従業員であればスーパーの生鮮品をすべて廃棄したり、過剰なリアクションが増えていた。
そのようなニュースで私は完全に病気そのものよりも人の心が怖くなり、それとともにほんとにここまで恐れる病気なのか、あらためて疑問に思い始めた。



8月下旬、安倍さんの突然の総理辞任。
2001年 初めてのイギリス出張 ロンドン その1 (2020/8/30)
この頃になると新しいウイルスについてわかってきたことも増えてきたので、安倍さんの緊急会見は新型コロナに対する感染症法上の扱いを見直すことを発表するかもと期待をしていたのだが、まったく違っていた。
交通事故でも何でも、亡くなった人が検死されて新型コロナへの感染が見つかれば、直接の死因でなくても死亡者としてカウントされたり、亡くなる人の平均年齢が80歳くらいだったりと、そんな状況だったというのに。
この頃には私の新型コロナに対する認識はほぼ固まった。
つまり、従来から存在するリスクと同等であり、なぜこの病気だけを特別視するのか、ということ。
病気そのものだけでなく後遺症が云々というのもあるが、他の病気、例えばインフルエンザでも脳症等の極めて深刻な後遺症の恐れもあるのだが、そういう従来からのリスクはあまり語られない。
社会のパニックと、それを煽るマスコミ報道がとにかくどうにかしてほしかった。
ブログ的にはネタが尽き、この頃から昔の出張記に逃げている。



激動の 2020年の終わりが見えてきた頃、Go To トラベルで久しぶりのお出かけをしている。
Go To トラベルで秋の絶景へ メタセコイヤの並木道 (2020/12/20)
Go To トラベルは新型コロナ関連対策に限らず、政策全般的に見ても近年稀に見る良策だと思った。
観光業界やそれに付随する業界は、売り上げが9割減という瀕死状態。
それを助けるために、政府が直接補助するだけでなく、金を持っている人に出させることで、対策予算(もちろん原資は税金)の数倍の効果を得るという素晴らしいアイディア。
その意図が理解できず金持ち優遇だと不満を言う人も多かったので、正しい説明は十分ではなかったかもしれない。




この後、何度か記事で書いてはいるが、基本的に考えは変わっていないので、定期的に同じようなことを書いている。
2021年 今年の桜 (2021/3/28)
だんだんと新型コロナに対する発表や報道の裏側も見えてきて、嫌悪感が出ている。
特に、新規陽性者が減ることの理由は未だわからないようなのに、増えると「気の緩み」と言われること、特に医師会という存在の胡散臭さが見えてきている。
第一線で必死に戦っている医療従事者とのギャップがもう、ねえ。



夏を前にして、東京オリンピックの開催が決定。
FLYING HONU 搭乗 ~ 離陸 (2021/7/11)
もともと2016年の誘致候補都市を福岡から奪われたことから、私は開催に反対だった。
これだけ世間で新型コロナ騒動で盛り上げているなら、そのまま中止にすればと思っていたが、緊急事態宣言下で開催するとの決定で、胡散臭いものを感じた
その後明るみになった汚職の数々で、そうまでして開催したかった理由は納得。



この頃から、ワクチンの接種が一番後組の私たちにも回ってきた。
新型コロナワクチン 1回目接種 (2021/8/22)
このときは、このワクチンに効果があるのかどうかにかかわらず、ワクチンができた、ということでの安心感からゲームチェンジャーとなり、一気に世間の空気が変わるものと期待していた。
結果はそうはならなかったが。
たしかにこの時期は新規陽性者をさばききれず、完全に医療崩壊していたような状況であり、助かるはずだった命が何もできずに救えないという悲劇が増えていた。
さすがにこのときは、楽観的に見ていた私もヤバいと思った。
医療体制になかなか手を打てないのはなぜなのか、第何波とか来るたびに過去のうまくいかなかったことと同じことを繰り返して現場だけが疲弊していくのがなんともやるせなかった。



新型コロナ騒動から丸2年がたち、世間的には少し平静を取り戻してきていた。
3年ぶりの二ヶ領用水 (2022/4/6)
花見もできる雰囲気になってきたので、久しぶりに二ヶ領用水へ。
この頃、欧米ではそれまでの規制を解除し、日常を取り戻すことに一気に舵を切り始めた。
日本ももう繰り返してきた変異で毒性も落ちているように見え、ほんとはここですべてを解除すべきだったと思う。
マスコミが作り上げた「恐怖のウイルス」は、多くの人々の心を閉ざしてしまった。
なぜ他の怖い病気には触れず、なぜこれだけを特別視するのか、意外とこの頃が一番絶望感を感じていたかも。



夏になり、久しぶりに盆の帰省を計画していたとき、プチ事件が。
'22年 青森・岩手の旅 Day2 奥入瀬渓流 (2022/8/17)
帰省予定の直前、突然の咳と発熱。といっても、熱は 37.5'C 程度。
新型コロナワクチンの副反応を除いて、かれこれ 10年以上は発熱したことなかったので、こんな微熱でもちょっとふわふわした感じに。
すぐに抗原検査キットで検査するも陰性。
「研究用」のキットだし、何年も熱が出るようなことはなかったし、この陰性という結果は正直なところ信用しておらず、実際は新型コロナにかかっていたと思う。
このときの夏も新規陽性者の数が増えて医療現場は深刻な状況だったのだが、この程度の症状で医療にかかる人が多いことが現場の混乱を招いているのは明らかだったし、けっきょく処方されるのは従来の解熱剤と風邪薬程度だということはわかっていたので、家でじっとしていた。もちろん帰省はキャンセル。
そう、この頃は新型コロナの服用薬で認可されたものが出てきているにもかかわらず、従来の風邪薬で症状が緩和し回復する病気になっていた。



最後、年末のまとめ記事に思うことを少し書いている。
2022年、今年のXX (2022/12/30)
あまりに何もしないフーミンにイライラが募っていることがわかる。
この記事の後にも何度か書こうと思ったことはあるが、けっきょく同じことの繰り返しになるのでその度にやめた。



他国と比べて周回遅れになってしまったが、それでも今、こうしてようやく正常に戻れそうなことは素直にうれしい。
ただ、これで良しとせず、特にテレビで散々不安を煽っていた専門家と言われる人たちと政府には、しっかりと検証をしてもらいたい。(碌な検証をしないことは間違いないと思われるだけに。)
事実を見誤り正しい対応ができていなかったことで、言葉は悪いが「無駄死に」、つまり、救えるはずの命が放置されたために亡くなってしまった例があまりにも多かったので、そういう悲劇を繰り返さないために、またいつやって来るかわからない未知の災厄に備えてほしい。

最後にくどいようだが私の新型コロナに対する見方を書いて終わりにする。

もう未知の病気ではない。
既往症がある人にとっては怖い病気なのは間違いないが、それはこの病気に限らずインフルエンザや肺炎等、かかるとやばい病気は従来も存在していて、それらと比較してのリスクは同等。
「風邪と一緒だ」と言う人も、「風邪と一緒にするな」と言う人も、風邪を甘く見すぎであり、高齢の方や既往症のある人がかかれば致命症になりかねないことは変わらない。
新型コロナだけを特別扱いするのはもうやめたい。

おそらく、新型コロナに対して私が何か書く機会はもうないと思われる。

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kuwachan

WHOも先日 新型コロナ「緊急事態宣言」終了を発表しましたし
日本も明日から「5類」になるので、やっとこれで一区切りですね。
発生当初の2020年2月頃は、夏には終息していると思って旅行(海外)の予約もしていましたが、父の付き添いで病院へ行ったところ、担当の先生が簡単には終息しそうにないと仰っていたので、こういう事態になることはある程度予測されたものだったのかもしれないです。
私の場合は超高齢者の父と一緒に暮らしていますので、まだまだマスク生活をスパッと断ち切る勇気がありません。
by kuwachan (2023-05-07 22:06) 

ナツパパ

記事を拝見して、わたし自身も考えることが出来、少しですが総括が出来たように思います。
この国は、出来上がった手順や想定内のことには強いのですが、
初めての事例にはここまで混乱するのだなあ、と感じました。
...もちろん、わたし自身のことも含めて、で反省点です。
この先どうする?...スパッと対応を替えられるかな?
個人的には、kuwachanさんと同様95の老母と同居の身なので、うーん。
by ナツパパ (2023-05-08 06:21) 

YAP

kuwachanさん、ナツパパさん、コメント & nice! ありがとうございます。
高齢の方と一緒に生活されていると生活様式をどうしていくかは難しいですよね。
今までも同レベルのリスクがすぐそばにあったはずですが、それが可視化されてしまったために、気づかされた人は多いことと思います。

ナツパパさん、
今までも感じていたことですが、自分の頭で考えられる政治家や役人が少ない(いないと言ってもいいくらい)ということがはっきりしたと思っています。
前例踏襲を第一としているので、前例がないことにはとことん弱い。
頭で考えないので目の前に見えるリスクを回避することばかりを優先するのですが、そのために発生する新しいリスクは見ないようにしているように思います。

xml_xslさん、@ミックさん、鉄腕原子さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2023-05-08 06:31) 

リュカ

そうだそうだ、こういう状況だったなーと
当時の自分も振り返りながら読みました。
この新型コロナ禍の生活でひとつ良かったなと、わたし個人の暮らしの中で思ったのは、
リアルで会っていた友達のそれぞれの考えが分かって、ほんとにこれからも付き合いたい人たちと遊ぶ生活になったことかな^^
無駄(と言ったら申し訳ないけど)な飲み会が減りました。
by リュカ (2023-05-08 09:43) 

sheri

こうやってまとめておくと、何年か経ったときにどういう流れだったかわかっていいですね。
私は数年たったら細かい流れを忘れてしまいそう。
by sheri (2023-05-08 10:49) 

Inatimy

こちら、日常に戻るまで、夜間外出禁止令、ロックダウン、在宅勤務、食料品・日用品以外の店の閉鎖、マスク着用義務(罰金あり)、1日の訪問人数・回数制限などいろんな厳しい対策がありました。渋滞も無くなり、乗る人も減り列車も間引き運転。
政府がうち出した対策について、後から意味がなかった、やり過ぎだったと批判も出てましたが、前例がないことに対応するというのは、結局、その時に万全と思われることをやっても、やらなくても、批判がつきものなんだなと感じました^^;。
by Inatimy (2023-05-08 17:04) 

おと

振り返り、ありがとうございます。わかりやすいです。2021年4月にイギリス転勤で、私は6月に引っ越しました。国によって対応の仕方がかなり違ったことが印象に残りました。日本に帰国するたび、入国に必要な書類やアプリの変更があり、羽田空港での明らかに多すぎる対応スタッフにも、これが日本らしさなのかと驚きました(日本って同じ説明を繰り返すのが好きなのかなと思ったり)。マスクの事も、いろいろ考えさせられますね。
by おと (2023-05-09 02:53) 

YAP

リュカさん、sheriさん、Inatimyさん、おとさん、コメント & nice! ありがとうございます。

リュカさん、
危機的状況を目前にしたときの人の考え方っていろいろなんだなと考えさせられることは多かったですね。
何を優先する人なのか、どういう価値観を持っているか、そういう中から人との関わり方にも変化があったと思います。

sheriさん、
新しいウイルスというのはまたいつか出てくることと思いますので、そのときに社会がどう動けるかですね。
この3年間が貴重な経験則として残っていけばいいのですが、悪い例ばかりが繰り返されることにならないかというのが心配です。

Inatimyさん、
前例がないことに対処するのは難しいことだったと思います。
そんな中、欧米各国はロックダウン等の大胆なアクションも迅速でしたし、帰省を解除するのも早かったですし、政治が真摯にそのときにできることを全力でやってくれていたのではないでしょうか。
日本は全てが中途半端で、非常事態時の弱さをさらけ出して終わった気がします。

おとさん、
ちょうど騒動の最中での引っ越しだったんですね。
それぞれの違いもよく見えたことでしょう。
日本はだれも責任を取りたくないがために、アクションが遅いというのが気になります。
今回のことも、検証するんだかどうだかわかりませんが、したとしてもあまり意味のない報告書が出てくるだけなんだろうなと思います。

nmzkさん、kiyoさん、ふるたによしひささん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2023-05-09 07:53) 

めぎ

いやはや、ここまで長かったですね。
日本よりずっと早く通常に戻ったドイツですけど、ヨーロッパの中では慎重で、公共交通機関の中のマスク着用義務が解かれたのも割と最近です。
私自身と言えば、日本へはすっかり足が遠退きましたが(空港や隔離ホテルの話を読むだけで行く気出ませんでした)、2020年もザルツブルク音楽祭に行きましたし、21年には既に結構出歩いていましたね…
仕事では学校のデジタル化が一気に進み、タブレットやPCを使って授業をするようになったことも然りながら、今でもZoomで授業やイベントや会議ができるようになったのは、コロナ様さまです。
by めぎ (2023-05-10 04:17) 

YAP

めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。
ドイツはメリハリつけて早い判断で動いていましたよね。
国の力の差を見せつけられました。
国民を本気で守ろうと思っているか、政治の力を感じました。
by YAP (2023-05-10 07:48) 

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