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2001年 初めてのイギリス出張 ロンドン その1 [昔の出張]

ただいま世間がこんな雰囲気で旅行に行けない状況なので、多くの人が昔の旅行記を振り返って記事にしたりしている。
私もブログのネタがなくなってきたということもあり、ちょっと昔のネタを引っ張ってきて書いてみるか、と。
とりあえず書き始めてみるが、世間の状況が改善し、ネタに困らないようになれば、突然このシリーズは終了するかもしれないので、そこはご了承を。


過去記事はこちら -> Hopi の大地 イギリス出張

私にとって初めての海外出張は、2001年10月のイギリス出張。
そのころ既にけっこうな年齢で、私の人生で海外に行くことは死ぬまでないと思っていたくらい。
それが、三度目の転職をした先で、入社早々の出張の指令。しかも、3か月近い長丁場。


2001 年というと、アメリカで同時多発テロが発生した年。
ちょうど出張の一週間前に事件が発生し、私の出張もいったん待機。
「ここで立ち止まることはテロに屈することだ!」というイギリスの客先の偉い人(チュニジア人だった)のシャウトもあり、10月初旬に飛んだ。機内はまだ客が戻ってきてなく、ガラガラだった。


出張先は、イングランド中部のコベントリ (Coventry) という街だったが、週末は駐在員が多く住んでいるミルトンキーンズ (Milton Keynes) という街で過ごしていた。
ミルトンキーンズ自体は巨大なショッピングモールがあるくらいで、あとは見どころがあるわけでもないので、週末はほとんど電車でロンドンに遊びに出ていた。
今日の記事は、記念すべき(?)最初の週末にロンドンに行ったときの写真を。
当時、私はまだデジカメを持ってなくて、というか、出張にカメラを持って行くという発想が全くなく、とりあえず日本の空港の売店で、レンズ付きフィルムを買って持って行った。カメラや写真への興味もさほどなかったし。
なので、撮影した写真の数はかなり少ない。
ブログ開始時の記事は、デジカメを買って行った二度目の出張時の写真の流用と、初海外ならではの数々の珍エピソードでごまかしている。
そう、初めての出張は今から思うとハプニングの連続だった。
興味のある方は、上のリンクをクリックして読んでみてください。そこそこ面白いネタがゴロゴロしていると思います。



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ロンドンで最初に撮ったのは、ロンドンのシンボル、ビッグベン。
構図が雑なのも、撮影に対してまあそんな感じだったようだ。





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記憶に一番残っているのは、タワーブリッジ (Tower Bridge)。
イギリス、ロンドンどころか、海外に興味を持っていなかったので、跳ね上げ式のこういう橋があるということさえ知らなかった。







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タワーブリッジの内部に入って上からの景色。
左に見える円形のシティホールは、2001年10月当時は建設中。






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こちらはロンドン塔の方向。






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この後、タワーブリッジのすぐ近くのハーゲンダッツでアイスを食べていたら、タワーブリッジが開いていたのが見えたので、慌てて見に行ったのだが、既に降りてしまった後だった。






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その後は、ロンドン塔 (London Tower) を見学しようと思ったが、なかなかいい入場料だったということもあって、最初の週末から金を使いすぎるのは避けておくかと見送り。
ロンドンにはこの先いくらでも行く機会があるだろうということで。


こういう週末の写真だけを載せると、観光もできて楽しそうな出張のように見えるが、実際のところは、かなりの泥船プロジェクトで相当なプレッシャの中でのつらい出張だった。
本当にトラウマになるレベル。
初めての海外がそんな出張で、しかも10週間。
これで海外出張はつらく厳しいものだと刷り込まれた。

実際、これまでの海外出張のほぼすべてがしんどかったし、最初に甘いものではないということを知れたのはかえってよかったのかも。



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一昨日の安倍首相の辞任のニュースには驚いた。
私自身は、安倍首相のやり方に納得できないものは多かったしいろいろ思うこともあるのだが、病気で職を離れなければならない今の状況を想像すると、ゆっくり休んで静養してくださいという思いだ。

28日の夕方に記者会見するというのは事前に告知されていて、私は新型コロナウイルスに対する扱いを見直すものと期待していた。
具体的には、指定感染症から外し、今の感染症法に基づく分類の2類相当(と言われているが、1類に近い扱いをされていると思う)を5類程度に扱うことを期待していた。
得体の知れない未知のウイルスとして世界に蔓延し始めてから半年以上経つが、初期と比べるとわかってきたことも多く、少なくとも日本では、海外ほどの深刻さには至らずに落ち着いてきている。
4~5月はたしかにやばかった。
7~8月は新規 PCR 陽性者の数は増えたが、重症者や亡くなった方は圧倒的に少ない水準で推移し、「2週間後には深刻な事態になる」と言われ続けてきた2週間後は来る気配がない。
PCR 検査数がまさに桁違いに増えたことで見かけの新規 PCR 陽性者は増えたが、医療現場の方々の献身的な努力で症状のある人への処置が適切に行なわれたということだろう。
まず、「熱が4日続いたら感染を疑う」という謎ルールで重症化するまで放置ということがなくなったのが大きいと思う。
今は、感染している人の 90% とか 95% は無症状ではないかと言われている。
新規 PCR 陽性者が見つかると、その周辺を検査するとあちこちでクラスター状態で発見されることから、これはもう、私たちの気づかないところそこら中で広がっていると考えられる。
さすがに今は無警戒のところからでも症状が出れば正しく検査されて必要な処置がなされていると思うので、その結果が今の重症者や亡くなった方の数だと考えれば、今まで存在していた感染症、例えばインフルエンザと比較して、必要以上に恐れるべきものではないことがわかる。
こういうことを書くと、亡くなった方や重症化して後遺症に苦しんでいる方に対して不謹慎だと言われるかもしれないが、インフルエンザで亡くなる人は関連死含めて年間1万人いるし後遺症で苦しんでいる人もいるわけなので、そういう人たちはそのままでいいのですか?と問いたい。
何度も書くが、新型コロナ「だけ」が怖い病気ではなく、そのリスクを正しく理解して受け入れなければ、社会が持続しない。
指定感染症から外れて普通の病気扱いができれば、無症状で入院している多くの患者にかけるリソースを確保できるので、その分をリスクの高い高齢者や既往症のある人のケアに当てることができる。
その方が確実に多くの人を救える。
私のような考え方は以前は少数派だったが、最近になってちらほらと見かけるようになってきた。
自分でいろいろ調べて数字の推移を見れば多くの方が納得されることと思う。
あとは、指定感染症から外れて普通の病気扱いができれば、社会に蔓延している得体の知れない恐怖もいくらか払拭され、PCR 陽性者に対する差別や犯罪行為も減っていくだろう。
ほんと、中傷ビラ配ったり投石したりといった犯罪行為をする輩は、警察は真面目に操作して逮捕してもらいたい。
こういう空気を作ったのは間違いなくマスコミの報道なのだが、いくら視聴率が欲しくても経済活動がシュリンクされてスポンサー企業の業績が落ちていけば、自分たちの首も絞めることにつながるのだが。
今は熱中症の方が10倍くらい亡くなる人が多いが、それで社会はパニックにはならない。
新型コロナは自分が注意しても感染するかもしれないが熱中症は自己管理で回避できるから比較できないと思われるかもしれないが、いやいや、これだけ圧倒的な数の人が亡くなっているんだから、自己管理で回避できてないんですよ。

とにかく、早くこの新型コロナのパニック状態の空気がなくなってほしい。
全てをすぐに以前の状態に戻そうと言っているのではない。
答えは 0 か 100 ではない。
その間に、社会が持続可能な着地点がある。
リスクを正しく判断して落ち着かせようと言いたい。

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最近、ロシアかどこかからのスパムコメントがやたらと書かれるので、コメント欄に画像認証追加しました。
コメントしてくださる方々にはご不便をおかけしますが、ご理解いただければ幸いです。

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ナツパパ

わたしも過去記事に頼っている一人です。
今はどこに見出かけられなくて、ホントうんざり状態です。
仕事では出かけるものの、それ以外では、やはり躊躇してしまいますね。
今の異様な状況って、日本人に昔からある「穢れ」意識もあるんじゃないか、
って思ったりもします。
病気ではなく穢れた存在...これは明らかな差別なので、ぜひ取り締まってほしい。
と同時に、マスコミからの発信が必要でしょうね。
by ナツパパ (2020-08-30 20:37) 

kuwachan

私は昨年の旅行の記事を続けておりますが、
これが終われば過去記事に頼らざるを得ません。
旅行でストレス発散をしていた私としては辛いものがあります。
現在特に東京に住んでいると、東京以外の場所に行くのは
憚られる雰囲気がありますよね。
どこかに行きたい気持ちはあるもののやっぱり思いとどまってしまいます。
by kuwachan (2020-08-30 22:27) 

YAP

ナツパパさん、kuwachanさん、コメント & nice! ありがとうございます。

ナツパパさん、
「穢れ」の意識は間違いなくあるでしょうね。
それもマスコミが過剰に煽った結果だと思います。
最近になって、それを取り繕うようなことを言い始めてますが、時すでに遅し、だと思います。
感染者の数だけを騒ぎ、それが増えないとなると(深刻な2週間後が来なかったとなると)重傷者、死亡者が増加傾向にあると言い、それも増えていかないとなると後遺症が深刻だと言い、それも他の感染症の例と比べて差異がわからないとなって、ようやく軌道修正しそうな雰囲気になってきました。

kuwachanさん、
いろいろなデータを冷静に見ると、日本ではもう過剰に恐れることはないということが明らかなんですけどねえ。
限られた医療リソースを正しく振り分けて、経済も元に戻す方向にしていかないと。

tochiさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2020-08-30 22:41) 

めぎ

2001年は私、ちょうどそのテロのときにフランクフルトにいたんですが、あれからもう20年近いんですよね。
テロといいコロナといい、日本では地震や台風などの災害、こちらではギリシャ経済危機やら難民やら色々危機がありましたが、その都度それなりに乗り越えてきているので、コロナもそのうちには、と思ってます。
でも、鎖国できている日本と違って、ヨーロッパは移動がストップできませんから(今だって、あれほど急に感染者数が増えているフランスに、親がいるからと帰っているフランス人の知り合いがいます)、この秋と冬はメルケルさんの言う通り予断を許さないかなと感じてます。
2001年は私、初のデジカメを買ってドイツに来てました。その頃が出始めというか、カメラ買うのにデジタルにするかアナログにするかちょっと迷うような時期でしたね。20年ってそういう時間なんですよね。
by めぎ (2020-08-30 23:16) 

YAP

めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。
私はこの次、二度目の出張の前に初めてのデジカメを買いました。
ヨーロッパの最近の状況はどうでしょう?
ザルツブルグに行かれたりしているので、注意しながらコントロールできている感じですかね?

@ミックさん、xml_xslさん、鉄腕原子さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2020-08-31 06:50) 

リュカ

そっかー。同時多発テロがあった年だったのですね。
イギリスの客先の偉い人の発言、凄いです(笑)
この頃、デジカメはまだわたしも持ってなかったような気がします。
by リュカ (2020-08-31 14:01) 

Inatimy

初めての海外出張で10週間っていうのは、気持ちの上でも大変そう・・・。
食事も日本とは違うし、帰ってきてもおかえりの声もなくですもんね・・・。
タワーブリッジ、今、この記事を読んで、跳ね上げ式で開く橋だったのだと知りました^^;。
by Inatimy (2020-08-31 20:52) 

YAP

リュカさん、Inatimyさん、コメント & nice! ありがとうございます。

リュカさん、
あの年だったんですよねえ。
しかも出発直前に。
あの頃は、米ブッシュ大統領も、航空各社がフライトを見合わせたりビジネスマンや旅行客が激減したのを見て、「テロに屈してはいけない!」と言ってましたね。

Inatimyさん、
書き方よくなかったですが、海外出張どころか、海外へ行くということが初めてでした。
それがいきなり10週間、きつかったですよ。
タワーブリッジは、下を背の高い船が航行するときに跳ね上げられます。
今はどうか知りませんが、当時は、船の航行がなくても、1日に3回か4回、道路を止めて跳ね上げるということをしていたみたいです。

gillmanさん、kiyoさん、ずん♪さん、sheriさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2020-09-01 07:00) 

テリー

2001年は、シンガポール生活3年目で、週2回、マレーシアに行って、35℃でも、ゴルフをやっていました。

振り返りの記事、ウエルカムです。
by テリー (2020-09-01 11:36) 

YAP

テリーさん、コメント & nice! ありがとうございます。
シンガポールでゴルフは、一年中大変そうですね。
出張振り返り作戦で、当分はネタがしのげそうです。

マルコメさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2020-09-02 06:33) 

kyon

2001年子育て真っ最中でした。
コロナとの付き合い方は今後どのように変化していくのでしょうかね。
ワクチンの安全性がはっきりするまでは打ちたくないですし。
by kyon (2020-09-02 13:44) 

YAP

kyonさん、コメント & nice! ありがとうございます。
ワクチンは各国競って開発中ですが、こんな短期間で作ったものを簡単に打つのは怖いですよね。
けど、指定感染症から外すためには、どんな出来のものであれ、ワクチンができるという事実が必要なのかもしれません。

engridさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2020-09-03 07:05) 

こちさ

2001年の911テロは、オーストラリア旅から帰国した日の夜(日本時間)でした。
台風が関東地方を直撃した日でもあって、飛行機は何とか成田空港に着陸できたけれど、
成田から散々な目に合いながら家に帰ったのを覚えています。
うちの職場でも、テロ直後にアメリカ出張に行かされている人がいましたよ・・・(^^;
by こちさ (2020-09-05 23:29) 

YAP

こちささん、コメント & nice! ありがとうございます。
私は当時は某地方都市に住んでいたので、台風関東直撃というのはおぼえていません。そうだったんですね。
出張に行くことは決まっていたので、けっこう会社でも騒ぎになりました。

ネオ・アッキーさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2020-09-06 06:18) 

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