SSブログ

名古屋 1泊2日 おっさん一人旅 トヨタ博物館 その4 [国内ウロウロ]

2月最後の週末に出かけた名古屋1泊2日おっさん一人旅。

トヨタ博物館のその4。
その名の通りトヨタの企業博物館だが、展示車両はトヨタ車に限らず、世界中の名車が並ぶ。
展示車両が多く、かなり絞ったつもりでも相当な量になったので、5回くらいの記事に分けて、それでも一つの記事の写真の量が多くなってしまうのだが、興味のない方は適当に流していただければ。
大体は年代順に展示されているものの、きれいにその通りになっていない部分もあるので、写真も多少時代を前後する。
車名は、展示されていた説明パネルの表記に準じている。



00004752.JPG





00004751.JPG
プリンス グロリア スーパー6 41型
1964, 日本
直列6気筒 OHC, 1988cc

当時まだ、日産と合併する前のプリンスのフラッグシップ。
国産初の 6気筒 OHC で高性能をアピール。
かなり大柄に見えるが、これでも全幅 1695mm で 5ナンバーサイズ。




00004753.JPG
トヨペット コロナ RT40 型
1964, 日本
直列4気筒 OHV, 1490cc

技術レベルを国際水準に高めたトヨタ渾身のモデル。
パブリカやカローラのワンランク上のモデル。




00004754.JPG
ダットサン ブルーバード P411型
1965, 日本
直列4気筒 OHV, 1299cc

コロナのすぐ近くにライバル車であるこれが展示されていた。
このように、当時競合になっていたモデルが近い位置で展示されていて、そういう背景も踏まえて見るとよりおもしろい。
デザインはピニンファリナとのこと。
現代でも通用するとまではもちろん言わないが、当時は相当スタイリッシュだったことは想像できる。




00004755.JPG
トヨタ カローラ KE10 型
1966, 日本
直列4気筒 OHV, 1077cc

日本のモータリゼーションを一気に加速させたといってもいい、大衆車の歴史的モデル。
私の父も乗っていた。





00004756.JPG
マツダ ファミリア SSA型
1966, 日本
直列4気筒 OHV, 782cc

ここでもライバル関係にあるモデルが近い位置で展示。
まずは、東洋工業(現マツダ)が軽市場から普通車市場に進出してきた記念碑的モデル。





00004757.JPG
ダットサン サニー B10 型
1966, 日本
直列4気筒 OHV, 988cc

もちろん日産も負けてはいない。
この時代のファミリーカーは、今の自動車社会の基盤を築いた。





00004758.JPG
マツダ キャロル KPDA型
1969, 日本
直列4気筒 OHV, 356cc

この頃の軽自動車の規格は 360cc 以下。
その排気量で 4気筒というのは他車との差別化になっただろう。
今は燃費性能のために気筒数は減らす方向の考え方が一般的だが、当時は静粛性や高回転性能が重視されていたことがうかがえる。





00004759.JPG
スズキ フロンテ 360 LC 10 型
1967, 日本
直列3気筒2サイクル, 356cc

昔のスズキの軽はこのモデルのように、RR(リアエンジン・リアドライブ)が多かった記憶がある。
このフロンテのモデルチェンジ後やセルボとか。





00004760.JPG
ホンダ N360 N360 型
1969, 日本
直列2気筒 OHV, 354cc

ホンダの N も昔はよく走っていた記憶が。
現代も N One でこのデザインイメージを残している。




00004761.JPG
BMW 1500
1963, ドイツ
直列4気筒 OHC, 1499cc

ベストセラーとなった 2002 の原型となるスポーツセダン。
その流れは 3シリーズへと受け継がれている。





00004762.JPG
ダットサン フェアレディ SP310 型
1963, 日本
直列4気筒 OHV, 1488cc

ブルーバードのシャシーにセドリックのエンジンを搭載したオープンスポーツモデル。




00004763.JPG
初期モデルではリアにこんな横向きのシートがあるとは知らなかった。
その後のマイナーチェンジで2シーターとなったらしい。




00004764.JPG
ホンダ S500 AS280 型
1964, 日本
直列4気筒 DOHC, 531cc

この時代のオープンスポーツモデルも近い位置に集中して展示されていた。
ホンダの S シリーズも現代まで語り継がれる名車。
他車と差をつけていたのは DOHC のエンジン。
これをチェーンでリアを駆動していた。





00004765.JPG
ダイハツ コンパーノ スパイダー F40K 型
1965, 日本
直列4気筒 OHV, 958cc

ダイハツもこの頃は熱かった。
今もオープンスポーツでコペンを販売しているが、コンパーノの存在感には敵わない。





00004766.JPG
トヨタ スポーツ 800 UP15型
1965, 日本
水平対向2気筒 OHV, 790cc

そして忘れてはならないのはやはりこれ。
パブリカのコンポーネントを流用することでコストを抑えていたが、立派なスポーツモデルだ。
他のオープンモデルと違うのはクオーターパネルから後ろが残るタルガトップのスタイル。
デザインも当時のスーパースポーツともいえるトヨタ 2000GT を彷彿させる。
私の高校生時代、現国の若い先生がこれに乗って通勤していた。かっこよかったな。





00004767.JPG
トヨタ 2000GT MF10 型
1967, 日本
直列6気筒 DOHC, 1988cc

日本が誇る歴史的スポーツカー。
当時、高級車の代表格だったクラウンが 140万円くらいだった頃、これは 250万円くらいのプライス。
それだけ特別だった。
エンジンはヤマハ発動機で開発、車両製造も実はヤマハでやっていたので、「ヤマハ 2000GT」と言ってもいいくらい。






00004768.JPG
リアも素晴らしく美しい。




00004769.JPG
いすゞ ベレット 1600GT PR90 型
1966, 日本
直列4気筒 OHV, 1579cc

大衆車ベレットに高性能エンジンを積んだスポーツモデル。
どうせなら、DOHC エンジンを積んだ GT-R を見たかったが、それはぜいたくというものか。






00004770.JPG
センターコンソールの部分に電流計や油圧計といった昔のスポーツモデルには欠かせないメータ類と、灯火類やウォッシャ用のトグルスイッチが並び、スパルタンな雰囲気を出している。




00004771.JPG
ジャガー Eタイプ "ロードスター" 
1965, 日本
直列6気筒 DOHC, 4235cc

イギリスを代表するスポーツモデル。
ロングノーズ、ショートデッキの現代にも通じる王道デザイン。





00004772.JPG
内装もエレガントでありながらスポーティ。
カセットデッキが装備されている。




00004773.JPG
ニッサン シルビア CSP311 型
1966, 日本
直列4気筒 OHV, 1595cc

シルビアは代々美しいクーペスタイルだったが、その原点。
初代は2シーターだった。





00004774.JPG
マツダ コスモ スポーツ L10B 型
1969, 日本
ロータリー、ツインローター, 491cc x 2

日本初のロータリーエンジン搭載車。
デザインも未来的であり、これが出てきたときは相当なインパクトがあったのだろう。





00004775.JPG
ニッサン フェアレディ Z 432 PS30型
1970, 日本
直列6気筒 DOHC, 1989cc

初めて車名に "Z" が入ったフェアレディの後継モデル。
しかも展示車はスカイライン GT-R と同じエンジンを積む最高性能を誇る 432。
4バルブ、3キャブ、2カムシャフトを意味する。




00004776.JPG
リアの特徴は、縦に並んだエキゾーストパイプ。




00004777.JPG
フォード マスタング
1964, 日本
V型8気筒 OHV, 4736cc

アメリカで大ヒットしたスポーツモデル。
これでもいちおう「小型」スポーツということで販売していたそうだ。





00004778.JPG
トヨタ セリカ TA22 型
1970, 日本
直列4気筒 DOHC, 1588cc

トヨタを代表するスポーツモデル。
2000GT のようなスーパースポーツではなく、大衆にも手が届くということで。
エンジン、トランスミッション、外装、内装を自由に組み合わせて選べるようにした販売方法も画期的だったが、それはそれで生産や販売の混乱も招いたらしい。




00004779.JPG
三菱 コルトギャラン GTO-MR A53C型
1971, 日本
直列4気筒 DOHC, 1597cc

ここもトヨタ車のライバル展示。
コルト、ギャラン、GTO、後年これらのネームは切り売りされることになる。





00004780.JPG
フェラーリ 512BB (ベルリネッタ ボクサー)
1979, イタリア
180度V型12気筒 DOHC, 4942cc

スーパーカー時代を彩ったスーパースポーツ。
最高速度 302km/h というスペックは、当時の小学生を興奮させた。





00004781.JPG
いすゞ 117 クーペ PA90 型
1970, 日本
直列4気筒 DOHC, 1584cc

ジウジアーロデザインのエレガントなクーペスタイルは、今見ても美しい。
特に、前期モデルの丸ライトは人気だった。





00004782.JPG
フィアット ヌォーバ 500L
1972, イタリア
直列2気筒 OHV, 499.5cc

先日の記事で紹介したトッポリーノに続く "新" 500 は、現代の 500 にも続くデザイン。
こいつはリアエンジン・リアドライブ。





00004783.JPG
ルノー 5 (サンク)
1979, フランス
直列4気筒 OHV, 1289cc

この時代、'80年頃から '90年代前半にかけてのフレンチコンパクトは珠玉のモデルがそろっていた。
このルノー 5 とともに、プジョー 105、シトロエン AX とか。
特にルノー 5 は、エンジンをミッドシップマウントしたターボ 2 のような過激なモデルも存在した。





00004784.JPG
ホンダ シビック CVCC [複合渦流調速燃焼方式]
1975, 日本
直列4気筒 OHC, 1238cc

当時達成不可能と言われたアメリカの排出ガス規制であるマスキー法を独自技術の副燃焼室を持つ燃焼系でクリア。
昔のホンダは技術で輝いていた。




00004785.JPG
フォルクスワーゲン ゴルフ
1979, ドイツ
直列4気筒 OHC, 1471cc

ビートルに代わるフォルクスワーゲンのドル箱モデル。
FF 2 ボックスハッチバックは、このモデルのヒットをきっかけに世界中に広がった。





00004786.JPG
マツダ ファミリア BD 型
1984, 日本
直列4気筒 OHC, 1490cc

このモデルは歴代ファミリアの中でも爆発的にヒットした。
どうせなら、シンボルカラーだった赤いボディで展示してほしかったところ。





00004787.JPG
アウディ クワトロ
1981, ドイツ
直列5気筒 OHC ターボチャージャー, 2144cc

車名のクワトロは四輪駆動を示す "4"。
圧倒的な走行性能は特にラリーでの活躍で伝説的となっている。



トヨタ博物館の記事は、次で最終回。




nice!(20)  コメント(13) 
共通テーマ:旅行

nice! 20

コメント 13

kuwachan

日本だけでなく世界各国の名車を揃えて展示するのは
日本ではトヨタ位しかできないかもしれないですね。
ファミリアの赤は本当によく見た覚えがあります。
by kuwachan (2023-04-13 15:50) 

リュカ

こうやって見ていくと
私は、まるっこい車が好みなのかもしれない(笑)
by リュカ (2023-04-13 17:05) 

ナツパパ

なつかしい車が並びましたね。
わたしもこれらの車を欲しいなあ、と眺めていましたっけ。
自分用の車があれば自由になれるような気がして。
...その思いは今でも変わらないんですが...もう無理かな(笑)
by ナツパパ (2023-04-13 19:15) 

おと

車に疎い私でも、知っている名前がたくさん。
20代の時に、中古のファミリアを、夫が激安で手に入れて、壊れてばっかりでしたが懐かしの車です^^
by おと (2023-04-13 19:34) 

engrid

トヨタ、さすがのコレクションですよね、状態も素晴らしいですし、見飽きないです、見比べも
by engrid (2023-04-14 00:15) 

めぎ

60年代の車って、丸いお目々が特徴的だったんですね。
今回は、うちのドイツ人の子供の頃の車が並んだ感じです。
by めぎ (2023-04-14 01:24) 

YAP

kuwachanさん、リュカさん、ナツパパさん、おとさん、engridさん、めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。

kuwachanさん、
このファミリアの赤は売れまくってましたよね。
マツダ最大のヒットだったと思います。

リュカさん、
丸いクルマは優しさや親しみを感じるデザインですよね。
女性にも受け入れやすいと思います。

ナツパパさん、
クルマは行動範囲が一気に広がるので、その気持ちはわかります。
我が家は私しか運転しないので、自分用みたいなものです。

おとさん、
私も元マツダ車オーナーなので、壊れてばかりというのはよくわかります。
マツダ車に限らないのですが、昔はクルマもよく壊れたものです。
それを思うと、現代のクルマの信頼性は素晴らしいと思います。

engridさん、
ほぼすべてが動態保存ということですので、維持管理もしっかりしています。
見応えありますよ。

めぎさん、
私たちの世代よりもちょっと上くらいの年代にヒットするくらいでしょうかね。
けど、私の子供の頃も、まだまだ現役で走っていた記憶があります。

tochiさん、xml_xslさん、鉄腕原子さん、@ミックさん、nmzkさん、kiyoさん、krauseさん、ずん♪さん、ふるたによしひささん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2023-04-14 07:45) 

miffy

昔の車って長くて角々してますね。
フィアットの丸っこさがかわいい♪

by miffy (2023-04-15 09:17) 

YAP

miffyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
この記事の前2記事くらいの時代は流線形が流行り始めた頃ですので、そこから角ばったデザインへと変わって、さらに現代の空力を計算されたデザインへ...
時代は繰り返す、ってことでしょうか。

sheriさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2023-04-15 17:03) 

テリー

フェラーリ512BB、恰好いい車ですね。
by テリー (2023-04-15 17:42) 

Inatimy

写真を拝見してると、BMW、フォード、フェラーリ、フィアット、ルノー・・・など海外の車はドアミラーなのに対し、日本の車は同じ頃はまだフェンダーミラーが多かったんですね。
by Inatimy (2023-04-15 17:43) 

kyon

フィアットはルパンに出てくるやつですか?
ホンダsシリーズ、今見てるドラマに800が出てきますがグレース・ケリーも乗ったとか、2000GTやフェアレディなんか外車に負けてませんね。

by kyon (2023-04-15 21:31) 

YAP

テリーさん、Inatimyさん、kyonさん、コメント & nice! ありがとうございます。

テリーさん、
スーパーカーブームの頃の牽引力となっていたクルマですよね。
カウンタックと並び、人気がありました。

Inatimyさん、
着眼点が素晴らしいです。
日本でドアミラーが認可されたのは '83年でした。
認可された直後はフェンダーミラーがまだ標準でドアミラーはオプション装備扱い、それが少しずつドアミラー標準のフェンダーミラーがオプションへと移行していった記憶があります。

kyonさん、
フィアット 500 はそうです、ルパン三世のカリオストロの城に登場して日本でも人気が出ました。
ホンダの S シリーズは、500 の後、600, 800 と排気量の増加とともに進化していきました。
by YAP (2023-04-16 06:30) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。