SSブログ

2005年 三度目のスウェーデン出張 キルナの町 [昔の出張]

昔の出張振り返りシリーズの第9弾、2005年の2月に行った極寒のスウェーデンでのウインターテスト。
北極圏の小さな町、キルナでの2週間。

この年の出張の時期は、前年と比べて2週間くらい遅かった。
そんなこともあってか、滞在時の最低気温は -20'C くらい。
正直なところ、仕事としては物足りない気温。

00002322.JPG
出張中の唯一の休日。
ここはシティセンター。
といっても、もう少し路地に入ったところの方が店も多く賑わっている。





00002323.JPG
こちらは、キルナの市庁舎。
ここのホールには、多くの絵画が飾られて一つの観光名所のようになっているそうなのだが、当時はそんなことを知らず、建物の写真を撮っただけ。




00002324.JPG


00002325.JPG


00002326.JPG
前年と2週間時期が違うと、明るさが全然違う。
この滞在中は天気も良かったし。
日曜だというのに、町の人影はまばら。

3年前のスウェーデン旅行記で書いたように、キルナ鉱山の鉄鉱石の採掘に伴い町の中心部の地盤沈下が見られ始めているので、東に 3km ほど町ごと移転するプロジェクトが進んでいる。




00002327.JPG
木造建築のキルナ教会 (Kiruna Kyrka) へ。




00002328.JPG
鐘楼が独立している。





00002329.JPG
前年は外から眺めただけだったが、この年は中も見学。
この教会は、キルナ鉱山を運営する LKAB 社が、町の人たちの祈りの場としての教会が必要だということで建てたもの。
全ての人の祈りのために、宗派とかそういうのは定めてないとのこと。




00002330.JPG
複雑に組まれた木材が非常に興味深い。

この教会も丸ごと移転するらしいが、この木造建築をどう移築するのか、ひじょうに興味深い。



nice!(17)  コメント(10) 
共通テーマ:旅行

nice! 17

コメント 10

めぎ

マイナス20℃で物足りないってことは、いつもは本当に過酷なお仕事なんですねえ。
雪のある風景、いいなあ。
今年は降るかしら…まだそんな気温では全然ないです。
by めぎ (2021-11-18 06:18) 

YAP

めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。
クルマのエンジンにとって、-30'C ってけっこう世界が変わる温度で、-25'C までは問題なくても -30'C までになると途端にあれこれ課題が出てくる、そんな感じです。
なので、やはりそれくらいまでは下がってほしいんですよね。
テストコースには温調できるコンテナボックス(クルマがまるまる入るくらいの大きさ)があるので、それを使えば -30'C 以下にもできますが、そのまま外で放置して下がってくれた方がやりやすいです。

@ミックさん、xml_xslさん、鉄腕原子さん、tochiさん、knackeさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2021-11-18 08:10) 

リュカ

-20'C も仕事となると物足りない気温なのですね。
たしかにもっと寒い環境でのテスト必要ですものね。
普通だと、寒いよ〜〜〜〜ってなるのに!(笑)
この頃は移転プロジェクトが進んでいた頃なのですか。
振り返って記事を書いていると、現在の状況と比べて
いろいろ感慨深いものもありそうです。
by リュカ (2021-11-18 09:05) 

kuwachan

-20度でも足りないとなると、テストが可能なところが限られますね。
木造のキルナ教会が素敵です。じっくりと見学したくなります。
会社が町の人たちの祈る場所として宗派を超えた教会を建てるのは
日本の会社にはない発想ですし、感覚ですね。

by kuwachan (2021-11-18 11:56) 

YAP

リュカさん、kuwachanさん、コメント & nice! ありがとうございます。

リュカさん、
この頃は町の移転の話はまだなく、鉱山を地下深く掘り続けるか撤退するかという議論がされていたかと思います。
深く掘るほどコストがかかるので。
掘り続けることにして、その後地盤沈下とかの問題が出てきました。

kuwachanさん、
いちおう -30`C くらいまで冷やせるコンテナがあるので、エンジンの始動試験はできます。
こういうところで一番問題としてわかりやすいのは、エンジンがかかるかどうかというところなので。
環境全体が冷えてる中で走行できればなおいいのですが。

sheriさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2021-11-18 23:07) 

ナツパパ

以前ノルウェイの木造教会見学ツアーに申し込み一歩手前まで行ったほど、この手の建物が好きなんです。屋内の雰囲気と建物の構造が素晴らしいですね。
by ナツパパ (2021-11-19 11:04) 

Inatimy

マイナス20℃でもテストする人間にとっては過酷ですよね・・・。
寒いという点では、ロシアとかマイナス40℃とか、もっと気温が低くなりますよね。その地の人たちって車、どうしてるんだろ。エンジンかからなかったら困りますものね。
車は、極暑よりも極寒の環境の方が問題が多いのかしら。
by Inatimy (2021-11-19 21:57) 

YAP

ナツパパさん、Inatimyさん、コメント & nice! ありがとうございます。

ナツパパさん、
木造での建築は、独特の梁とか見ているとなかなか興味深いものがあります。
大学のとき、もっとまじめに構造力学の授業を受けておけばとちょっと後悔しています。

Inatimyさん、
北欧は暖流の影響で、緯度の割りには意外と気温高めなんですよね。
書かれてます通り、ロシアや中国の山奥の方が気温は低くなると思います。
-30'C 以下となると、とにかくエンジンがかかるかどうかというのが重要になります。
困るとか困らないというより、命にかかわりますから。
それは酷暑でも同じで、どちらが問題が多いかというと難しいです。
同じエンジンがかかりにくい現象でも、エンジンの中では全く別の現象が起きているので。

ふるたによしひささん、ネオ・アッキーさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2021-11-20 06:38) 

miffy

過酷な状況を何度も繰り返してテストをするのって大変ですね。
ここ数年の気候の変動で暑い場所はたくさん見つけられるでしょうけど、寒い場所は限られてくるのかな?


by miffy (2021-11-20 10:36) 

YAP

miffyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
いや、温暖化が問題になっているとはいえ、今のところは寒いところは寒いので大丈夫だと思いますよ。
過酷な気象条件の中、ほんとに人がいないところって世界中にあるので、そういうところでクルマがトラブル起こしたら命にかかわりますので、どんな極端であり得ないと思えるような条件でも、評価が必要です。

gillmanさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2021-11-20 17:18) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。