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ジャパンモビリティショー2023 その6 モータースポーツ編 [クルマ]

2023年10月25日~11月5日に東京ビッグサイトで開催されていたジャパンモビリティショーの続き。
所謂コンパニオンの女性は顔を見せることがお仕事でもあるので、写真に写っていてもあえてモザイクをかけず。

ひとつの記事の写真が多いが、いちおう体系的にカテゴリ分けをしたらそこそこの数になったので、ちょっと更新頻度を上げる。
今回はモータースポーツ編。

従来は、各メーカのブースにそのメーカが力を入れているカテゴリのマシンをコンセプトモデルや市販モデルとともに展示していることが多かったが、今回は同じエリアにまとめて展示されていた、というより、ホールの端に追いやられているかのような、ちょっと寂しい展示。
別に派手さは必要ないが、床にそのまま置いて柵だけ設置しただけで、大きなショーでの展示とは思えない。




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まずは、F1。
今年もトップ独走で既にダブルタイトルを確定している、レッドブル RB19。
'21年を最後に F1 を撤退したホンダだが、技術権利をレッドブルに譲りながらもサポートは続けていて、というかサポートというレベルをはるかに超えて撤退前とそう変わらない(ように見える)体制で活動をしている。





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昨年 '22年からのレギュレーションでは、シャシー下面でダウンフォースを発生するグランドエフェクトカーとなり、それと同時にフロントウイングを後傾させたり、この写真に見えるリアウイングも翼端板とウイングが一体化したような形状にして、近未来感ある外観を演出している。
残念ながらこのレッドブルはディスプレイ用のモックアップモデルだったので、細かいメカニズムを観察できなかった。




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日産は、フォーミュラ E Gen2 のマシンを展示。
これはホンモノっぽかった。
来年から東京でもフォーミュラ E がシリーズの一戦として開催されることが決まった。
それによって日本での認知度も上がるか。




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こちらは '20年にインディ 500 二度目の勝利を果たした佐藤琢磨選手のダラーラ IR-12。




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FIA 世界耐久選手権 (WEC) で連覇を続けているトヨタの GR010 HYBRID。
今年のル・マン24時間では、直前の理不尽な性能調整によってフェラーリに敗れてしまい、ル・マン6連覇とはならなかった。
トヨタのこれまでのル・マンでの勝利は、他メーカがワークス参戦していない期間だったので、フェラーリがワークスとして参戦してきた今年は是が非でも勝ちたかったことと思う。





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同じくトヨタで、将来の FIA 世界耐久選手権参戦を見据えた水素エンジン搭載のコンセプトマシン、GR H2 Racing Concept。





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世界ラリー選手権 (WRC) に参戦しているヤリスの '21年参戦のマシン。
トヨタは '21年から今年まで、マニュファクチャラー部門3連覇中。(ドライバー部門は5連覇中。)



ここから日本のスーパーGT マシンを3台。

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'19年に参戦していた日産の MOTUL AUTECH GT-R GT500。
日産は今は Z で参戦している。





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ホンダ・シビック TYPE R-GT Concept。
ホンダは NSX に代わり来年からこのシビックで参戦する。
現在のスーパーGT はレギュレーションで FR マシンとされているので、このシビックも FR で参戦する。
というか、ほとんど別のクルマにシビックの皮をかぶせただけ。





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スバルの BRZ GT300。
GT500 クラスは、トヨタ、日産、ホンダのワークス対決だが、GT300 クラスはプライベートチームの争いが見どころ。



ここからスーパー耐久のマシンを3台紹介。

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私が最も気になっていた、GRカローラ H2 コンセプト。
エンジンの燃料を水素とし、レースの場でデータ収集を続けている。





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水素を気体のまま充填するとそれなりの大きさのタンクが必要になり、後席部分はその影響でほとんどつぶれている。
EV もいいが、エンジンにできることはまだまだある。





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マツダ 2 バイオコンセプト。
バイオディーゼルを燃料とし、カーボンニュートラルとしている。




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スバルも BRZ CNF コンセプトでカーボンニュートラル燃料を使用して参戦。

このように、スーパー耐久シリーズでは、ST-Q クラスというカテゴリで、各メーカが次世代エンジン & 燃料で実験的参戦を続けている。


かつてモータースポーツの場は、「走る実験室」といわれていて、高出力のための技術を市販車に反映させるための先行開発の場のようでもあった。
今はその目的を環境性能に変えて、「走る実験室」としての役目を継続している。
それだけにもっと注目してもらえるスペースでの展示をしてほしかった。
モータースポーツ好きの私でさえ、見逃してしまいそうな感じだったので。


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コメント 8

kuwachan

地上波でF1やル・マンを放送していた頃は私もたまに見ていましたが
全くなくなってしまいましたね。
by kuwachan (2023-11-13 00:58) 

めぎ

スポーツ(F1ってスポーツのカテゴリーに入るんですよね…?)も流行があって、色々変化して行くものですね。

by めぎ (2023-11-13 02:21) 

おと

シンガポールのF1会場が、街中のマリーナベイのあたりだったので、住んでいた頃は、身近に感じました。友達が、F1観戦にハマっていて、よく話を聞きました^^走る実験室という役目があるとは知りませんでした。そういう目でみると、F1って夢がありますね♪
by おと (2023-11-13 04:45) 

YAP

kuwachanさん、めぎさん、おとさん、コメント & nice! ありがとうございます。

kuwachanさん、
今は放映権とか厳しくなって、中継は有料放送がほとんどになってしまいました。
ただ、生放送で見られるようにもなりましたので、昔のように日曜深夜に頑張って遅くまで起きて見る必要もなくなりました。

めぎさん、
モータースポーツって、シートに座ってアクセル踏んでいればいいというイメージを持つ人も多いかもしれませんが、体にかかる G は相当なものであり、宇宙飛行士や戦闘機のパイロット並みの体力を必要とされます。
モータースポーツの入口ともいえるレーシングカートでさえ、一般人なら(私も同じく)15分くらい連続で走ると、降りるときはもうフラフラです。

おとさん、
シンガポールにもお住まいだったことがあるんですね。
モータースポーツから市販車にフィードバックされた技術はたくさんありますが、最近は独自の技術にもなってきています。
スーパー耐久のように改造範囲が限られているカテゴリーの方が、最近は実験室的試みが多いです。

xml_xslさん、ふるたによしひささん、tochiさん、いっぷくさん、鉄腕原子さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2023-11-13 06:56) 

リュカ

どんな会社のロゴが入ってるのかな〜って
まじまじ見ちゃいました^^
by リュカ (2023-11-13 13:06) 

YAP

リュカさん、コメント & nice! ありがとうございます。
自分の知っているスポンサーのロゴとか目に入りますよね。
ロゴを入れる部分や大きさで、スポンサーの額も大きく違います。

nmzkさん、kiyoさん、@ミックさん、sheriさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2023-11-14 07:44) 

テリー

カーレースは、見ていると面白いですが、実況が少なくなりましたね。
by テリー (2023-11-17 10:48) 

YAP

テリーさん、コメント & nice! ありがとうございます。
特に F1 等の国際選手権は、放映権が厳しく管理されるようになり、ほとんどが衛星放送やネット放送の有料チャンネルになってしまいました。
例外的ですが、今週末に開催されている世界ラリー選手権 (WRC) はダイジェスト版をテレビ朝日が日曜夜に放映予定です。

engridさん、ナツパパさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2023-11-18 06:25) 

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