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2004年 二度目のアメリカ出張 初めての SSSS [昔の出張]

昔の出張振り返りシリーズ第7弾は、2004年8月の二度目となるアメリカアリゾナを拠点とした酷暑地への出張。
フェニックス近郊にあるテストコースで1週間くらいテストをした後、ラスベガス、高地のマンモス・レイクス、海抜レベルのサン・ディエゴを転々とした後、再びフェニックスへ。

フェニックスへ移動した後、その翌日に最後のラップアップミーティングをやってこの出張は無事終了。
この間の写真は一切残ってなく、記事は一気に帰りの空港へと飛ぶ。



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フェニックス・スカイハーバー国際空港。
ここからロスアンゼルスへと飛ぶ。

この日は9月11日。
それもあってセキュリティが厳しかったのかと思っていたのだが、後から振り返ると、このとき初めて SSSS の洗礼を受けた。



SSSS とは、Secondary Security Screaning Service の略で、FBI のテロ対策対象者の航空券にマークされるらしいのだが、それ以外の一般乗客もランダムに実施されるとのことで、通常のセキュリティチェックよりもさらに厳しい検査を受ける。
私は係官から別室に案内され、持ち込み荷物の中をすべて出すように言われ、入念なボディチェックとポケットのチェックやペンケースの中身、さらにはミントタブレットの缶の中まで調べられた。
選ばれる確率は数パーセントとのことなので、一便で多くても3名程度くらいだろうか。
初めてのことだったのでけっこうビビったのだが、その後現在まで、ハワイ1回を含む6回のアメリカ渡航で三度その目にあっているので、私はどれだけ「持って」いるのか。



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この乾いた大地ともお別れ。

最初にも書いていたが、このときの出張は、私の過去の出張の中では唯一の楽しい思いができた出張だった。
大雨の影響でデスバレーに行けなかったのは残念だったが、プロジェクトの開発はほぼ終了していて、量産前の最後の確認が主な目的ということだったのでプレッシャが小さかったというのがよかった。
この段階で何か問題が発見されたら、一気に奈落の底に落とされるファイアファイティングモードに突入するが、そんなこともなく順調だった。
さらには、人並み程度の働きしかしていなかったのだが、なぜだか客先のエンジニアたちにはよく働いていたように映っていたらしく、そちらの管理職から私の勤務先の上司にそういう話が飛んで、「お前の評判すげ~ぞ」と、すぐはがれそうなメッキがついてしまった。
借りた試作車で、適当に走って、適当にデータ取って、合間に写真撮って、適当にレポート書いただけだったが。



この後、ロスアンゼルス空港近くで最後の一泊した前後の話へと続く。

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めぎ

いい思い出の出張となって良かったですね。
なかなかそういうことってないですものね。
SSSSは私も2回経験があります。アメリカに行ったのは1回だけですから、その往復です。だから、ランダムと言いつつ、当たる人はほぼいつも当たるようになっているのかも。
私はドイツからアメリカに行った時だったので、そういう第3国から来る外国人は調べることにしてるのかなあなんて想像しました。
by めぎ (2021-09-30 04:28) 

YAP

めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。
めぎさんも SSSS の経験がありますか。
あれは面倒ですよね。
時間に余裕があればいいですが、ギリギリだと焦って挙動不審になってしまいそうです。

@ミックさん、鉄腕原子さん、tochiさん、xml_xslさん、knackeさん、ネオ・アッキーさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2021-09-30 06:56) 

リュカ

SSSS は、このときだったのですね!
相方くんもSSSS の経験2回ありですわww
そのうちの1回目は一緒に海外に行ったときだったので、
相方くんが別室に連れて行かれて、どうしたらいいのか分からなくなりました(笑)
YAPさんは、SSSS を引く運があるのですね^^;
by リュカ (2021-09-30 08:40) 

kuwachan

海外の空港では絶対に別室に連れ込まれたくないです。
フランクフルトの空港のセキュリティで引っかかって(靴の底が厚かった)、
あちこち触られてだけでもかなりドキドキでした。
きっとYAPさんの「適当」は、普通の人の「丁寧」なんだと思います。
by kuwachan (2021-09-30 16:22) 

U3

だから私はアメリカに行かない(^0^))☆爆笑☆((^Q^)v
ヨーロッパでさえ、最初のトランジットで入念な身体検査を受けたことが少なからずある私です。
ひげを蓄えていてしかもバター顔で、欧米人には日本人にはとても見えないらしいです。
友人である英国人にそう言われたのだから間違いありません。
by U3 (2021-09-30 16:22) 

Inatimy

乾いた大地、どこか別の星のよう。 フェニックスからロスアンゼルス、調べたらフライトは1時間20分ほど・・・思ってたよりかかるんですね。地図で見てると近いような気がしてきて^^;。オランダからデンマークのコペンハーゲンまでと同じくらいのフライトだ。
アメリカに行ったのは1回・・・幸い、何事も無く済みました^^。
by Inatimy (2021-10-01 06:05) 

YAP

リュカさん、kuwachanさん、U3さん、Inatimyさん、コメント & nice! ありがとうございます。

リュカさん、
いやいや、リュカさんのダンナ様とは何かと共通項多いですね。
一度もお会いしたことがないながらも、親近感が大きくなってます。

kuwachanさん、
別室は嫌ですよね。
アメリカやドイツのような先進国であれば、そうはなってもよほど大丈夫だとは思いますが、新興国だと言われもない濡れ衣で拘束とかありそうで怖いです。

U3さん、
SSSS に引っかかるのはもちろん嫌な思いにさせられるのですが、そんなことを差し引いても三度のアメリカ出張で大自然の景色に魅了されてしまいました。
U3さんのコメントで思い出したのですが、前の会社の同僚(もちろん日本人)で、成田で日本人職員から英語で話しかけられたという人がいました。
東南アジア系と間違えられたようです。

Inatimyさん、
そう、同じ星とは思えない景色が魅力的なんですよ。
ヨーロッパの歴史ある街並みや自然も美しいのですが、写真や動画で見た景色がそこにあるなという感覚しかないのですが、アメリカの自然は、生の目で見なければわからない圧倒的な迫力があります。
広い世界、そんな景色があちこちあるとは思いますが、アメリカはやっぱり行きやすいんですよね。

kiyoさん、Jetstreamさん、sheriさん、熊太郎さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2021-10-01 09:22) 

テリー

SSSSですか、幸い、一度もこの対象にはなっていません。
厳しく調べられると、旅行の印象が変わりそうです。
by テリー (2021-10-01 11:39) 

YAP

テリーさん、コメント & nice! ありがとうございます。
それは運がいいですね。というか、私が運が悪いのか。
さすがに三度もなると、もう驚かないと思います。
by YAP (2021-10-01 17:22) 

miffy

SSSSは経験ないです。
ヨーロッパでビデオカメラが珍しかった1980年代に何度か別室に連れていかれた事はありますが。
友達は税関でスーツケースを必ず開けられます。
by miffy (2021-10-02 16:39) 

YAP

miffyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
アメリカはスーツケース開けるのがデフォルトですから。
預けるときに TSA 仕様以外の鍵をかけることは禁じられてますし。
帰国すると、いつも「中を調べたから」という紙がぴらっとスーツケースの中に入ってます。

nmzkさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2021-10-02 17:07) 

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