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Road trafic condition in US [アメリカ旅行]

<グランドサークル爆走記>

今日の記事は、趣向を変えて、アメリカの道路交通事情を紹介。

日本とは逆の右側通行、なんて当たり前の話は端折る。



 

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日本人が最初に驚くのは、赤信号でも交差する道のクルマや歩行者の安全が確保できれば、右折をしても OK だということではないだろうか。





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ただし、たまに例外があり、こういう標識がある交差点では、右折時も信号に従わなければならない。





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古くから自動車交通が発達した国だけあって、いろいろなところが合理的。
例えば、中央線は黄色でペイントされており、自分が正しい方向の車線を走っているかどうかがすぐにわかる。
そんな当たり前のこと、間違えるわけないだろうと思われるかもしれないが...

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インターステイトとかの大きな道だと、こんな風に大きな中央分離帯でそれぞれの方向が分けられている道もあるので(たまに対向車線が見えないほど離れているような道もある)、この黄色の線を左に見ながら走るというのは、けっこうわかりやすくて助かる。





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インターステイトという高速道路は、ほとんどが無料。
日本のようなパーキングエリアやサービスエリアの代わりに、インターチェンジに相当する出口を降りたところに、ホテルやガソリンスタンド、レストラン等が集まっている。

インターステイトを走っている分には、出口毎にこのような休憩できる場所があるが、田舎の一般道になると、数十kmも町が現れないなんてことはざらなので、トイレや給油は意識して早めに済ませておくほうがいい。





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私が最も合理的だと感心するのは、市街地でよく見る黄色で囲われた中央の車線。
使い方としては、二通りある。

ひとつは、進行方向左側の路地や店等に入るとき。
左にウインカーを出してこの中央のエリアに進入し停止し、対向車線のクルマが途切れるのを待つ。
通常の走行車線を塞ぐことがないので、円滑な交通が維持される。

もうひとつは、路地や店等から左方向の道へ出て行きたいとき。
まず、手前の車線の右方向へ進むクルマが途切れるのを待ち、途切れたらこの中央のエリアに左向きに進入し停止する。
自分の進みたい左方向へのクルマが途切れたら、走行車線に合流する。





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路地裏のような小さな道にも合理的な工夫が。
裏道の小さな交差点は、日本のように優先道路が決められていることはほとんどなく、全方向からの進入時に一時停止をする。
最初にその交差点に進入してきたクルマに優先権があり、順番に進みたい方向へと進んでいく。
どの方向のクルマも必ず一時停止するし、優先権もはっきりしているので安全で円滑。





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日本の道だと、大きな声では言えないが、制限速度 +10km/h を少し超えるくらいでも、たいていはお咎めはない。
その感覚でアメリカの道を走ると、かなりの確率で捕まるだろう。
制限速度にはかなりシビアで、見逃してもらえるのはせいぜい +2mph (+3.2km/h)程度までだろう。
その代わり、日本のようにあほらしく不合理な制限速度の設定はなく、インターステイトであればほとんどが 75mph (121km/h)、一般道でも見通しのいい大きな道であれば 65mph (105km/h) や 55mph (88km/h) くらいに設定されている。
市街地内は特に制限速度に厳しく、郊外から町に進入して行く道の途中で、段階的に 35mph (56km/h)、25mph (40km/h)、15mph (24km/h) と制限速度が下がっていく。
よく制限速度が下がる直後のところで、保安官がスピードガン片手に取締りをしていることも多いので、市街地は特に意識しておいたほうがいい。

ちなみに、制限速度の表示は、白い看板で示されている。
上の写真の黄色い写真で示されている速度は、安全に進むことができるとされる推奨速度。
通常の速度制限の白い看板は、撮れている写真がなかった。





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都市部になると、街を貫いたり環状になった高架式の道が現れるが、信号はなくほとんど高速道路のような感じ。
車線も多くなるのでどこを走ればいいのかわからなくなりそうだが、路肩寄りの車線から内側に行くに従い高い速度(もちろん基本は制限速度内)で走る用の車線となるので、自分のペースで車線を選べばいい。
ただし、右寄りの車線は、そのまま突然出口レーンとなる場合も多いので、私は右から三番目くらいの車線を走るようにしている。





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都市部の高架道では、最も中央寄りに破線でなく実線で区切られた走行帯があることが多い。
これは、カープールレーンといって、二名以上乗車の場合のみ走行が許可される車線。
朝夕のラッシュ時に、複数名乗車しているクルマに優先権を与えることで相乗りを促し、少しでも渋滞を緩和するための策。





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黄色いスクールバスは、もしかしたら路上で最も強い存在かもしれない。
子供たちの乗降のために停車しているときは、たとえどんなに道が空いていても、絶対に追い越してはならず、後で停車してじっと待っていなければならない。
中央分離帯がない道であれば、対向車も同じく停車して子供たちの乗降が終わるのを待たなければならない。

たぶん、走行中は特に意識するようなことはないはずなのだが、この黄色いのを見ると、ちょっと緊張してしまう。





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最後に、これはアメリカでは例外中の例外だと思うが、セドナの町中には、ヨーロッパでよく見かけるランダバウトと呼ばれるロータリー状の交差点が多くある。
日本でも最近採用する自治体があるようで、ちょっと話題になってるね。
Wikipedia にわかりやすい走り方が乗っていたので、転載。

出典;
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A2%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%88

私のブログでも何度も記事で書いている気がするので、説明は割愛する。
安全だし走りやすいし、大好きだ。



あれこれ発散気味な記事になってしまったが、アメリカを初めて運転される方のいくらかの参考になれば。


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コメント 14

MILK

YAPさん、こんばんは(*´ノ∀`)ノ

あまりのアメリカの壮大な風景に
圧倒されてしまいますね(°д°)

アメリカを運転することなんて
一生無いでしょうが
気持ちいいだろうなぁ~と思います(´∀`*)

by MILK (2014-10-08 23:55) 

めぎ

このロータリー状の交差点は便利でいいですよね。どっちに曲がるんだっけ?というときにもぐるぐる回りながら確認できますし。きっとご存じの通りドイツでは非常にメジャーです。
うちのドイツ人もアメリカで、赤信号でも右に曲がれるシステムに非常に感心してました。
スピード違反については、日本はどうしてこんなに制限速度を守らないの?とかなりびっくりされますねえ。日本って、規律を守る国だと思われているんですが、全然違うね、などと言われたりします。
by めぎ (2014-10-09 00:12) 

YAP

MILKさん、めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。

MILKさん、
アメリカの運転は、日本と比べるとずいぶんと楽ですよ。
特に田舎のほうは。
ぜひ一度体験してみていただきたいです。
きっと爽快ですよ。

めぎさん、
日本の道路行政って明らかにおかしいんですよ。
3車線とか4車線ある広い道の制限速度が50km/hだったり、数百mの間に連動していない信号のせいで何度も止まったり、意図的にクルマの流れを止めることで交通を制御しようとしているので、渋滞も発生しやすいし、走りにくい道ばかりができるんですよねえ。
日本でスピードを守らないのは、過度に制限速度が低く抑えられている道が多いせいなのだと思いますよ。
ドイツなんて、街灯もない片道一車線の道とかでも、100km/h制限の道とか珍しくないですもんね。

tochiさん、ゆきママさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-10-09 05:31) 

リュカ

二枚目の画像を見て思いました。
もしも私が免許を持っていて、アメリカで運転したら・・・
この英語の意味を考えるのに時間がかかって
周りの車から怒られそうです(笑)
by リュカ (2014-10-09 11:13) 

kuwachan

日本では一般道で制限速度+10km/hが当然で、高速道路ならば+20~30km/hじゃないと煽られてかえって危ないと感じる時があります。これって変ですよね。
ラウンドアバウト、日本でも導入されつつあるそうですが、慣れるまでが大変かも(^^ゞ
by kuwachan (2014-10-09 12:16) 

luckystream

私もアメリカの交通事情は運転しやすくて大好きでした。
皆ちゃんとルール守るし、車社会が成熟していると感じます。
その点日本は道路行政も変だし、未だに車に乗ると自己中心的な人が多いように感じます。
日本で4WAYSTOPを採用したら事故が起きる気がします。
中央の車線は本当に便利ですよね。これを見たとき、富める国とは国土の広い国順なのかしらと思いました。日本ではなかなか難しそうな気がして。
後は道路の表現でしょうか。pikeとかboulevardとかdriveとか、通ったことがなくても大きさを想像しやすいです。
by luckystream (2014-10-09 15:28) 

ふにゃいの

私は車を運転しないので歩行者目線しかわかりませんが
ハワイとか行くと、いわゆる横断歩道(信号のない)では
必ず車が止まってくれるのでいいなぁと思います。
逆に歩行者も横断OK以外のところは渡らないし。
そういうところは日本よりきちっとしてるなぁと思います。

ドイツでは歩行者用の信号の時間感覚が
いまいちよくわからなくてあたふたした思い出が…^^;
by ふにゃいの (2014-10-09 23:46) 

GAYO

ランダバウト、この間TVニュースで見ましたが・・・

>安全だし走りやすいし、大好きだ。

私は頭が混乱しました。
齢のせいか、もともと単細胞のせいか^^;

>+10km/h

で捕まっちゃうの?(驚) アメリカの方がキビシイんですね。
by GAYO (2014-10-10 01:03) 

YAP

リュカさん、kuwachanさん、luckystreamさん、ふにゃいのさん、GAYOさん、コメント & nice! ありがとうございます。

リュカさん、
この、「赤でも行くなの」交差点は曲者なんですよねえ。
これの派生パターンで、右折方向の赤矢印信号があります。
これもまた例外のほうのパターンで曲がっちゃダメなんですが、混乱しやすいんですよ。

kuwachanさん、
速度制限の設定もおかしいですからねえ。
しょうもない弱者を狙った交通取締りをするんじゃなく、事故を起こす危険を防ぐための取締りを警察には求めたいです。
もちろん、道路行政もなんとかしてほしいです。

luckystreamさん、
日本で、「ハンドルを握ると人格が変わる」と笑って言う人がときどきいますが、それって「私はハンドルを握ると自分をコントロールできない危ない人間なんです」って言っているのと同じだと思ってしまいます。
誤解を恐れずに書くと、道路交通に関しては、残念ながら(?)アジアの人間の特性なのかなあと思います。

ふにゃいのさん、
そうなんです、道路交通の基本は「弱者保護」が正しい姿なんです。
だけど日本では、明らかにクルマ優先と誤解しているような運転をよく見かけます。
首都圏に引っ越してきて最初の頃、特にそれが他の地域よりもひどいと思いました。
歩行者信号が青になったのに左折車がビュンビュン来るので、最初は恐くてなかなか交差点を渡れませんでした。

GAYOさん、
ランダバウトは、慣れるしかないと思いますが、一度慣れてしまうと、信号のある交差点が鬱陶しくなりますし、それが慢性的な渋滞を作っているということがよくわかります。
アメリカはけっこう速度制限は厳しいですよ。いや、日本が甘いだけか。
ドイツもせいぜい+5km/hで見逃してもらえるかどうかだと思います。

ネオ・アッキーさん、Lionbassさん、さらまわしさん、nmzkさん、knackeさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-10-10 05:17) 

トリバン

いろいろあるんですね。勉強になりました。(*^_^*)
いつか、アメリカを車で横断してみたいな~んて思ってはいるのですが、、、。(笑)
ロータリーは、海外ではメジャーですね。
アンマンだとかデリーでは特に多かったのですが、一定の交通量を超えた途端全く機能しなくなります。そうなると通常の交差点の方が効果的ですね。
日本でも、信号が不要なくらいの交通量の交差点にはこちらのほうがいいかも。ただし、面積が必要ですよね。ちなみに大概の場合真ん中はちょっとした公園とかモニュメントになってますね。
by トリバン (2014-10-10 07:56) 

aloha

海外では、ハワイでレンタカーを借りて運転したことしかないのですが、
最初は日本とのルールの違いに戸惑いましたが、慣れてくると、
おっしゃるように合理的な部分が多々あって、感心したものです。
フリーウェイで『最低速度』があったのは、面白いと思いました。
日本ではスピードの上限ばかりに注意がいきますが、
全体のスムーズな通行のためには、最低速度があるのも納得です。
中央の黄色い車線、便利ですね。ハワイにあったかな?
今度、注意して見てみよう。
by aloha (2014-10-10 11:59) 

YAP

トリバンさん、alohaさん、コメント & nice! ありがとうございます。

トリバンさん、
ランダバウトは、仰るとおり、ある量の交通量を超えると途端に機能しなくなりますね。
あれはなかなかおもしろい現象だと思います。
ヨーロッパのランダバウトは、小さなところだと道が集合した部分の真ん中に小さな丸だけが描かれているようなところもあったりします。

alohaさん、
実は日本の高速道路も最低車速50km/hというのがあるんですよ。
これを下回って走行したら、制限速度違反で取り締まられます。
あまり知られていないんですけどね。

makimakiさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-10-10 13:58) 

フェイリン

いや、とっても参考になると思いますよ!
確かにスクールバスが見えた時はドキドキしますよね…。ホント、最強です。
日本のおかしな速度制限はどうにかして欲しいですね。あれでは頭を使って運転しませんよね。
by フェイリン (2014-10-13 10:16) 

YAP

フェイリンさん、コメント & nice! ありがとうございます。
スクールバスを見ると、どうすればいいのかわからなくなりますよね。
できるだけ近づかないに限ります。

gunpulunnerさん、ちんくろ2級さん、ジャランこさん、nice! ありがとうございます。

by YAP (2014-10-13 13:23) 

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