ヤングにアピール [クルマ]
紹介したいモノが多くてネタに追われる今日この頃。
ブロガーとしては、ありがたい悲鳴です。
本日のネタは、懐かしモノ。
モーターファン臨時増刊 ｢新型パルサーのすべて｣
所謂、新車解説書で、'82年に発売された N12型パルサーを解説した本の復刻版。
このクルマ、学生時代に乗っていた私の最初の愛車なのです。
表紙に書かれた｢総合性能に磨きをかけ、ヤングにアピール｣という文言が時代を感じさせる。
昨年11月の東京モーターショーに出店していた三栄書房のブースで、多くの新車解説書の復刻版を販売していた。
ブース内で販売していたのは、当時の人気車種のものばかりであったが、このN12パルサーをはじめ、マイナー車種のものも復刻されており、発注可能であったので迷うことなく手続きを。
年末に私の手元に届いた。
私が乗っていたのは、'85年型のミラノ X1 という(見た目だけは)スポーツモデルで、残念ながらこの N12型がスタートした前期型には設定されていなかったので、この本の中にその姿はない。
3ドア/5ドアの違いはあるけど、このグレードの内外装をスポーティにしたくらいかな。
当時、日産はアルファロメオと提携してイタリアにデザインスタジオを構え、その流れで｢ミラノ X1」シリーズが設定された。
私の乗っていのはオールホワイトのボディカラーで、内装は黒地に中央部分が大きく緑にカラーリングされたシートが特徴だった。
古い写真を探したら見つかったよ。
エンジンは最もコンベンショナルな E15型キャブレタ仕様。
足回りやブレーキも基本はベースモデルと同じだったので、インジェクション仕様やターボ仕様と比べれば、スポーティなのは見た目だけ。
昔は平凡な外観に高性能なエンジンを搭載したモデルを｢羊の皮を被った狼｣とか形容していたりしたが、私が乗っていたのは、｢野良犬の皮を被った山羊｣くらいのイメージか。
カタログ縮刷部分を見ると、サザンの桑田さんがキャラクタを務めていたようだ。
遅い、曲がらない、軽いので(800kg以下！)止まるのだけはまあまあ、とにかくクルマとしての運動性能が低かったので、明らかに運転おぼえたての自分の限界よりもクルマの限界の方が先に来た。(決して自分の腕がどうこう言っているのではなく、とにかくクルマとして今一つだった。)
それが返って、若気の至りで過ちを起こさずに済んだのかもしれない。
驚くのは、この頃のこのクラスのクルマには、パワステやエアコンが標準装備ではなかったということ。
他にも、パワーウィンド、集中ロックなんてものは、オプションでも設定がなかったし、オーディオも私のモデルでは AMラジオしか付いていなかった。
トランスミッションの主流は 4MT で、一部のスポーツモデルは 5MT(私のも5MTだった)、ATなんて大衆車クラスでは上級グレードにかろうじて設定（しかも3AT)されているくらい。
そんな時代だった。
そんなクルマでも、中古とはいえ初めて自分で買ったクルマ(正確には、親に金を出してもらい、バイトしながら返していった)であり、とにかく楽しかった。
まだ他のクルマを知らない頃だったし。
かみさんと付き合い始めた頃だったというのも、青春時代の思い出作りに活躍してくれた。
結果的には学生時代の2年間しか乗っていないので、今まで所有してきたクルマ(もちろん今のDS3は除くが)の中では圧倒的に短い付き合いではあったが、忘れられない1台だ。
80年代の車、懐かしい形ですねえ。
それにしても、本の復刻版というのがあるのですね。それも文学ではない本で。
by めぎ (2014-01-25 05:54)
私も最初の車は日産でパルサーではなかったのですが
パルサーも見に行きましたよ^^懐かしいです。
＞パワステやエアコンが標準装備ではなかった
そうでした。そうでした。
パワステになった時にハンドルを回し過ぎてしまった覚えがあります（笑）
by kuwachan (2014-01-25 09:54)
楽しそうな本ですね。
ナウなヤング向けですね（笑）
80年代というと私はまだ義務教育～高校生で、免許も取れず、
兄の部屋に転がっていた車雑誌を眺めていた頃です。
その頃兄が古いクレスタを知り合いから譲り受けまして、
パワーウィンドウにびっくりしました。
by luckystream (2014-01-25 13:55)
めぎさん、kuwachanさん、luckystreamさん、コメント & nice! ありがとうございます。
めぎさん、
｢**のすべて｣というような新車解説書は今も新規車種やフルモデルチェンジ車では発行されるのですが、こういう昔のクルマの復刻版というのは驚きました。
まあ、それなりの値段はするんですけどね．．．(1500円でした)
kuwachanさん、
私はこいつを中古で買ったのでその頃の新車だともうパワステ標準装備が当たり前でしたが、買った後でパワステではないことを知り愕然としたのを思い出します。
走り出せばどうってことないのですが、車庫入れのときとかはしんどかったです。
luckystreamさん、
ナウなヤングにアピールですよ。
パワーウィンドウも当時は高級車の装備でしたね。
かっちんさん、knackeさん、あんぱんち～さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-01-25 16:26)
これいいですね～。
昔の愛車の欲しいな～。
しかし、時代を感じますね。
by トリバン (2014-01-25 18:49)
素敵な思い出が沢山ありそうですね。。
青春ですね。。。(o^-^o)
by ゆう (2014-01-25 20:51)
当時は今では当たり前の装備がなくても普通に運転出来てたんですよね～
オートマばかり運転しているからミッション乗ったらエンストばかりかな・・・
by miffy (2014-01-25 22:14)
雑誌の復刻版なんてあるのですね。
それにしても学生時代にこんな車を乗ってら↓なんて
かなりリッチな学生さんだったのでしょうか？
by ジャランこ (2014-01-25 23:35)
記事のタイトルと見たとき、YAPさんぽくなくて
「？？？」って思いながら記事を読みました(笑)
ほんとに、時代を感じる−！ｗｗ
復刻版って嬉しいですよね。私も復刻すると分かってあると取り寄せた本あります♪
このあたりの車は（車も、か(笑))全然知らないですが、車も歌と同じように、そのときの自分の生活、その時代を鮮やかに思い出させてくれそうです。
by リュカ (2014-01-26 11:01)
トリバンさん、ゆうさん、miffyさん、ジャランこさん、リュカさん、コメント & nice! ありがとうございます。
トリバンさん、
私たちの世代だと、こういうのはツボですよね。
パルサーとか、ファミリーカーなのでそこそこは売れていたとは思いますが、こういう復刻本を出すほどの存在だったかというとそうではないと思うので、大概の車種は復刻版が発行されているのではないかと思います。
ゆうさん、
遠い昔のことなのですが、けっこうおぼえているものです。
クルマでの帰省というのも何度もしましたし、いい相棒でした。
miffyさん、
今の豪華な装備満載のクルマを知っていると、この頃のクルマは驚くと思いますね。
今の軽やリッターカークラスでも当たり前の装備が、クラウンクラスにならないとついてなかったりしますから。
ジャランこさん、
リッチな学生だなんてとんでもない。
中古で30万円くらいでした。
それも親からいくらか借りて、バイトしながら返してました。
公共交通機関が不便な方向かつ少々遠方でバイトをしていたので、モーター付きの自家用移動手段は必要でした。
リュカさん、
ああ、歌も時代を映しますね。
写真が残っていたのがうれしかったです。
実家にいるときは親が自分の写真を撮ってくれたりしていましたが、学生時代って、けっこう写真が空白になってる期間なんですよねえ。
nmzkさん、ゆきママさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-01-26 15:26)
ベアトラックさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-01-26 15:26)
昔の車の方が、車らしさを感じます。
私が免許を取った頃は、すでにパワステが標準装備だったので、パワステのない重いハンドル操作にちょっと憧れを抱いていました。笑
1,500円の雑誌はとっても高いですが、買う価値はありそうです。
デジタルが当たり前になっているからこそ、このアナログ感が最高ですね。
by koyuki (2014-01-28 22:58)
koyukiさん、コメント & nice! ありがとうございます。
最新のデジタル技術もいいのですが、やはりアナログなものは温かみを感じますよね。
開発者の創意工夫も大きかったのではないかと思います。
ナツパパさん、alohaさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-01-29 07:54)