五度目のドイツ出張 Voelklinger Huette [ドイツ出張]
シュパイアやストラスブールに行って世界遺産の大聖堂を見てからというもの、少し世界遺産に目覚めた。
ドイツの町はどこもそれなりの個性はあるが、そうは言っても同じ国の中なのでよく似た印象を持ってしまう感は否めず、少し週末がマンネリ化しつつあるなあ、と思い始めていた頃だったので、こうして行きたい場所が決まってくるのはいいことだ。
そんな私が世界遺産目的に最初に行ったのは、シュトゥットガルトからだと 230km くらい先にある、フェルクリンゲン製鉄所。
日帰り観光となると、これくらいの距離が余裕を持って行ける限界かな。
1873年に操業を開始し、1986年まで操業を続けていたということだが、一部は今も操業している。
ここは、廃墟マニアも絶対に気に入る場所だと思う。
写真が多くなりますが、ご了承を。
15ユーロという少々お高めの入場料を払って中へ。
私はエンジン屋ではあるが、当然ながら金属屋ではないので、展示物だけを眺めていても正直なところよくわからない。
学生時代に習った知識は、遠く忘却の彼方へ。
というわけで、あまり解説的なことは書けないので写真が並びます。
無人となった巨大なラインが、今ではこうして旅行者を招き入れている。
今、工場や廃墟がブームだとのことだが、世界遺産であり廃墟であるここは、一粒で二度楽しめる場所。
途中、ヘルメットの着用が求められるエリアへと向かう。
無人の荷物運搬用のゴンドラも、ちょっと不気味な気がしないでもない。
こうして巨大工場の中を歩いていると、「未来少年コナン」(ってわかりますか?)の、インダストリアを思い出す。
あれは名作だったなあ...
ところどころで苔生していたり、木のようなものが生えていたりもする。
これだけのものが集まってゴチャゴチャしていても、造るときにそれなりに考えているはず。
どんな小さな部品、ボルト、ナット等の脇役部品に至るまで、考えた末に設計されたのがこの姿なんだろうと思う。
最近は、こういう電話で電話をかけられることができる少年少女が少ないのだとか。
私のブログを読んでくださっている方は、私同様にそれなりの年齢層の方が多いので、これ以上の説明は必要ないですね。
ところどころにこんな感じで説明してあり、読めばそれなりに理解はできる。
製鉄でできた金属素材を運ぶための鉄道の引込み線。
別館のような建物では、このときエジプト関連の展示を実施。
そんなものより、私はこれが気になった。
説明には「ブロア」となっていたので、空気を送るためのコンプレッサみたいなものかな?
ここは本当に自信を持ってお勧めできる世界遺産。
フェルクリンゲンの駅の裏にクルマを止めていたので、少し歩く。
その途中にあるカフェは、旧駅舎を使用。
最後におまけ。
途中、きれいに紅葉しているところが多かったので、途中のPAへ入った。
走っているときはけっこうきれいに見えていたのに、この周辺はいまひとつ。
日本ほどには紅い色がなく、ちょっと立体感に欠けるかな。
フェルクリンゲン! 自分も行きたかったのですが、結局行けず(代わりにトリールに行ってしまったのでした)
こんな所だったのですね。
第二次世界大戦で破壊されなかったのは、連合国が戦後政策を考えてのことだったのでしょうかねぇ。
by 熊太郎 (2015-06-19 22:04)
100年以上も操業していて、現在は使われていないといっても
写真を見るとちょっとお手入れをしたら使えそうみたいな感じに見えます。
大聖堂とか旧市街とかばかりで、こういう世界遺産はまだ見に行ったことがないです。
by kuwachan (2015-06-19 23:01)
あ、たしかに、綺麗な紅葉だな、綺麗な畑だな、と思うのですが、PAの辺りはイマイチということが多いんですよねえ。私も何度も経験しています。
この工場、夜に撮影してみたくなりますね♪
by めぎ (2015-06-20 06:35)
熊太郎さん、kuwachanさん、めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。
熊太郎さん、
ドイツ内での戦争の歴史を知っているわけではないのですが、戦禍を逃れられたのは偶然ではないでしょうか?
日本でも工場とかは空襲目標地の候補に真っ先になってたくらいですから。
kuwachanさん、
機械の類は、ちょっと使わないとすぐに傷んできますので、再開させようと思ったら見た目以上に手を入れないといけないと思います。
エンジニアから見たら、ここはとてもおもしろい世界遺産でした。
めぎさん、
夜だとまた違った独特の美しさがあるでしょうね。
併設されている売店では、夜撮影した絵葉書がたくさん売られていました。
AKIさん、tokiさん、nonaさん、nmzkさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2015-06-20 06:59)
冒頭の写真左隅の写っている緑色のSLは見逃せません。
おそらくこの工場で使われていたのでしょう。
なかなか素敵な姿、と見ましたよ。
by ナツパパ (2015-06-20 10:33)
工場ってパイプがつながっているのとか
なんかこうラインを見ているだけで
きれいだなぁと思うところがいっぱいありますね。
最近工場撮影ツアーとかが流行る理由がわかる気がします。
by ふにゃいの (2015-06-20 12:31)
ナツパパさん、ふにゃいのさん、コメント & nice! ありがとうございます。
ナツパパさん、
材料や製品を運ぶための引込み線もありましたので、ここで活躍していた車両だと思います。
実は他にも鉄道車両(機関車みたいなの)の展示は少しありました。
もう少し写真撮っておけばよかったです。
ふにゃいのさん、
こういう場所って、機能美を感じます。
すべてのものに意味があって、この形でなければならない、それが美しさを造っています。
knackeさん、gillmanさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2015-06-20 14:55)
工場好きの人にはたまらないでしょうね~
夜はライトアップされるのかしら?
きっと美しいでしょうね。
by miffy (2015-06-20 18:36)
miffyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
売店で売られていた絵葉書を見ると、夜のライトアップはあるみたいです。
それもきれいそうですが、私はどちらかというとそのままの姿が見られる昼の明るい景色のほうが好きです。
makimakiさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2015-06-20 18:41)
わたしはジブリの世界が浮かんじゃいました〜^^
こういう人工的な景色も
なんか綺麗だなって思っちゃいます^^
by リュカ (2015-06-20 23:30)
リュカさん、コメント & nice! ありがとうございます。
ジブリ作品にも工業的なものをモチーフにした場面が多く出ますね。
自分の知らない技術の世界は、そんな幻想的な雰囲気も感じました。
by YAP (2015-06-21 06:32)
時が止まっているのにすごい迫力を感じさせる場所ですね。
廃墟マニアが気に入りそうというの、わかる気がします。
by Amy (2015-06-21 15:50)
Amyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
この寂しげながらも静かに迫ってくる迫力は、なんともいえないものがありました。
廃墟マニアはぜひ見るべきスポットだと思いました。
comomonさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2015-06-21 17:59)
当地もOil and Gas地帯にて・・・
今、リッター100¢CAD程度です
by One-for-you (2015-06-21 18:17)
One-for-youさん、コメント & nice! ありがとうございます。
カナダドルは1ドル100円くらいのようですね。
ということは、リッター1万円??
たぶん、リッター100円の間違いですよね。
by YAP (2015-06-22 06:59)