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SIGMA Art 18-35mm F1.8 DC HSM/SIGMA USB DOCK レビュー その2 抜けるような明るさと解像感! [モノ]

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みんぽすさんからお借りしているデジタル一眼用レンズ、 SIGMA Art 18-35mm F1.8 DC HSM のレビューまとめ記事です。

今回、このレンズをお借りできたのは、夏休みに実家に帰省する直前。
明るい場面でのサンプルは、前回のレビューその1で載せたので、今回は F1.8 の本領を発揮しそうな夜の町や屋内での撮影サンプルを中心に載せていく。

まずは、暗い夜の撮影。
舞台は、とある田舎の温泉街。

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F1.8 という明るいレンズは、こういう暗いところでは圧倒的な武器になる。
三脚を持って行っていなかったのですべて手持ちでの撮影なのだが、手振れなく安定した写真が苦もなく撮れる。
絞り開放にもかかわらず、画はキリリと締まっている。





続いては、とある渓谷。

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今度は思い切り絞った側で、スローシャッターで。
ND フィルタを持っていないので、露出をちょっとプラスにして、なんとか2秒を確保した。
逆にこういう場面では、明るいのがデメリットとなってしまう。
天気がいまひとつだったのが、返って幸いした。





続いて屋内での撮影。
写真以外の部分で多くのコメントをいただきそうなシチュエーションなのだが...

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外に比べるといくらか暗い屋内であっても、気にすることなく安心してシャッターを切ることができる。
こういうメカ的ディテールを切り取ろうとすると、このレンズの素性というか、シャープさがより際立つ。
なんともボキャブラリが乏しくて申し訳ないが、このレンズの魅力を表現するには、けっきょくその精緻な描写力に行き着くので。





このレンズをお借りした最初は、自分の持っている SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM と比較したりしようと思っていたのだが、使っているうちに各々の立ち位置がそもそも違っていることがよくわかり、そういう比較はあまり意味をなさないようにも思えてきた。
が、それでもいちおうそれぞれのレンズで撮ったものを並べておく。
上が今回お借りしている SIGMA Art 18-35mm F1.8 DC HSM、下が私の SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM。
 

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できるだけ同条件での撮影となるよう、画角や構図、F値と ISO値を合わせている。(F3.5, ISO 100, シャッター速度は成り行き)

こうしてリサイズした画像を並べると意外と私の 18-250mm も負けていないが、色合いや中心の解像度等、細部を見ると差があるのがわかる。
あと、Art 18-35mm では、奥の方のボケが大きいのがわかる。





 

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そう、F1.8 の明るいレンズは、APS-C サイズのカメラでも、ここまできれいなボケを作ることができる。

APS-C でここまで撮れるとなると、「いつかはフルサイズ」と思っていた気持ちも、大きく揺らいでくる。
このレンズは単焦点並みの描写力だという評判だが、残念ながら私は単焦点のレンズを持っていないし自分で試したこともないので、そこは正直なところ、よくわからない。
ただ、私の持っている2本のレンズと比べて、そのパフォーマンスの優位性は十分に感じることができた。



では、いつものように偏見まみれの採点を。

性能;10点
私はまだそんなにカメラに造詣が深いわけではないのだが、それでもこの写りで不満を持つ人はほとんどいないのではないだろうかと思う。

機能;6点
まあ、一眼用の交換レンズなので、機能部分でどうこう書くことはない。
手振れ補正はついていないが、レンズの性格上、そんなに必要はないだろう。
単焦点並みの写りで、(2倍にも満たない倍率だが)ズームレンズというのは、やはりこれがあるのとないのとではずいぶんと違う。

操作性;5点
微妙な点数にしたのは、なんといってもズームの回転方向が、同じメーカ製でありながら私の 18-250mm と逆なのが強烈に気になって。
それと、合焦させようとしている部分が単一色だと途端にフォーカスが合いにくくなり、もしかして不良品?とまで思ったほど。
この合焦のいまいちなところは、価格.com とかの掲示板を見ると有名なようで、不満に思っている人は少なくなさそうだった。

デザイン;8点
大口径レンズはなかなか迫力がある。
APS-C サイズカメラの小さめのボディでも、そんなにバランスが悪くならず、その辺りもやはり APS-C に特化したメリットか。
すべての箇所で質感が高く、眺めてニヤリとしてしまう、そんなデザイン。

コストパフォーマンス;8点
大手家電量販店のネット店舗販売で、80,000円弱。ポイント還元分まで考えると、70,000円ちょっと。
フルサイズ用のレンズを思えば、お得といえばお得。

総合;37点
レンズって、けっこう評価が難しい部分もあるのだが、このレンズで撮った写真は、一目見て今までとの違いを感じる、そんなよさがあった。
ゴールデンウィークのアメリカ旅行で、18-250mm と 10-22mm の組み合わせで私には万全だと思っていたのだが、少し広角寄りのこの写りのいいレンズも、スナップ用に欲しいと思った。
今メインで使用している 18-250mm も、元はといえばみんぽすさんからお借りしたモニターで気に入って購入したのだが、もしかしたらこのレンズも...
そのためには、まずお金を貯めないと。


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もうひとつ、レンズと同時にお借りした SIGMA USB DOCK についてもレビューしておかないと。



 

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SIGMA のサイトから、USB DOCK 用の専用ソフト、"SIGMA Optimization Pro" をダウンロードしてインストール。
その後、USB DOCK を PC に接続し、レンズを装着する。

この USB DOCK と専用ソフトでできることは二つ。

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まず一つ目は、レンズ用のファームウェアのアップデート。
とりあえず、最新版にしておくか、と思ったら...

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既に最新版(というか、Ver. 1.00ということなので、新しいものはまだ出てないのかな?)ということで、何も試せず。





 

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二つ目はカスタマイズで、"Art" ラインの製品はピント調整が可能。





 

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最初の画面はこんな感じ。
横軸に撮影距離、縦軸に焦点距離が4格子点区切られていて、それぞれで +/- の調整ができる。





 

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とりあえず、+/-0 の標準設定でサンプル画像をひとつ撮影。
ピントの位置がわかりやすいように、35mm(56mm相当)、F1.8 でシャッターボタン(銀色のメッキのボタン)にピントを合わせている。





 

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こういうのは、チマチマ数字をいじっても効果がよくわからないので、まずは大胆に全領域を +側に目一杯(+20)振ってみる。
ちなみに、それぞれの枠に入る数字の単位は mm なのかな?よくわからん。





 

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全領域 +20 にしたときの画像。
同じように、ピントのターゲットはシャッターボタン。
標準設定の画像に比べて、少し奥の "ON/OFF" の文字辺りにピントが合っているのがわかる。





 

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今度は逆に、全領域を -20 に設定。





 

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今度は少し手前、シャッターボタンとモードダイヤルの間辺りにピントが合っている。

こんな感じでピントの調整ができるのだが、生憎まだ私は前ピンとか後ピンとか、そういうのをうまく使いこなす領域には程遠いので、おとなしく標準設定に戻して使っていた。

ちなみにこの USB DOCK は、家電量販店でポイント還元分を加味して4,000円ちょいくらい。
こいつの機能を考えて、それを高いと見るか、安いと見るか。
ユーザーが後からカスタマイズできるというコンセプトは、非常におもしろいと思うし、デジタル時代のいまどきの製品だとは思う。

こいつについては、自分なりの評価ができるほど使ったわけではないので、採点はなしとする。


このレビューで使用されている商品はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」 が無償で貸与しています。本レビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)レビュー商品無償貸し出しサービス 「モノフェローズ」に関する詳細はこちら
(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)



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コメント 12

kuwachan

明るいレンズの威力やはりすごいものがありますね。
手持ちでこれだけ写るって信じられないです(笑)
いいレンズが欲しくなります。
by kuwachan (2014-09-07 19:52) 

めぎ

明るいレンズを一度使って、戻れなくなってしまっためぎです。
初めてフルサイズ&F2.8で夜景撮影を体験したとき、もうそれだけでそのレンズの虜になりましたもの。
その後F1.8とF1.4を試したときも、その良さにメロメロでした。
今は、マクロと望遠の明るいレンズが欲しいなあと思っているのですけど・・・まだまだ夢のまた夢。お金が全く追いつきません。
by めぎ (2014-09-07 20:28) 

kiyo

YAPさん、
やはり、明るいレンズは良いですよね。
被写界深度の浅さが問題にならない限り(ピントが薄い=ジャストな位置に合わせ難い)は、明るいレンズは正ですね。

USB Dockですが、レンズのファームウエアアップと、
設定調整、特に、お試し頂いているピント位置の微調整が重要ですね。
ただ、ピント位置調整は、微調整なので、カメラボディ側でのレンズ個体別ピント位置微調整機能が主で、USB Dockでの調整は従が良いという話だったと思います。

by kiyo (2014-09-07 22:06) 

YAP

kuwachanさん、めぎさん、kiyoさん、コメント & nice! ありがとうございます。

kuwachanさん、
APS-C でこういうレンズが出てくると、無理にフルサイズに移行しなくてもいいかもと、個人的には思い始めています。
このレンズ、どうしようかなあ、買おうかなあ...

めぎさん、
私の持っている2本のレンズが F3.5 ですから、このレンズは一気に何階級も特進したようで、その圧倒的な差に驚きました。
やっぱりレンズは重要ですね。
ほんと、物欲を刺激する困った趣味です。

kiyoさん、
USB Dock は、もっと使い込んでいかないと難しいと思いました。
たしかにコメントいただきましたとおり、微調整レベルですのでこれが主体となるわけではないのかもしれないですね。

makimakiさん、shin.sionさん、knackeさん、yamさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-09-08 06:54) 

リュカ

暗い所で撮った写真、すごく綺麗ですね。
ビックリです。
やっぱり手ぶれない!は魅力^^
by リュカ (2014-09-08 09:48) 

aloha

同じように2枚並べてもらっても、
あまり違いがわからなかったのですが、
『奥の方のボケ』と聞いて、なるほど!と思いました。
続くお写真、本当に『きれいなボケ』ですね。
レンズが明るいと、こういうことが出来るのですね。

お仕事で海外、もうご出発されたのでしょうか?
お気を付けて、いってらっしゃいませ!
by aloha (2014-09-08 12:36) 

YAP

リュカさん、alohaさん、コメント & nice! ありがとうございます。

リュカさん、
暗いところで手振れの心配が少しでも減るのはありがたいことです。
キリッとした画質も気に入りました。

alohaさん、
このサイズに縮小してしまうと、差をお伝えしにくいのが難点です。
出張は明日からです。
気持ちがだんだん沈んできました...

nmzkさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-09-08 17:42) 

luckystream

はーやっぱり明るいレンズ欲しくなっちゃいました。
物欲の秋です(笑)

by luckystream (2014-09-10 11:24) 

YAP

luckystreamさん、コメント & nice! ありがとうございます。
秋は長い休みもないですし、何か買って気持ちをつなぐのが重要ですよ。
消費に貢献しましょう。

フェイリンさん、めろんぱんさん、ふにゃいのさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-09-11 05:58) 

hideyuki2007y

私はピントの微調整が出来ることに魅力を感じました。
いまは微調整が出来るボディと純正レンズの組み合わせもある様ですけど、シグマはサードパーティでそれをが出来るように頑張っているのですね。
by hideyuki2007y (2014-09-11 23:35) 

YAP

hideyuki2007yさん、コメント & nice! ありがとうございます。
シグマって、がんばってますよね。
サードパーティであることを強みとして、独自の世界を作っていると思います。
あ、いちおうカメラ本体も造ってるんですけどね...
by YAP (2014-09-12 05:32) 

GAYO

YAPさん、こんばんは。
本題以外のコメントでスミマセンがr(≧ω≦*)
池沢さとしのサーキットの狼、読んでました(笑)
あ、その部分のことじゃなかったですか。

by GAYO (2014-09-16 21:49) 

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