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初めての救急搬送 [雑]

3月最後の日曜、私は約1年ぶりとなる2回目のランニングイベントに参加した。
距離は前回と同じ 10km。
基本的に走るのが好きというわけではないので、無理なく走ることができる範囲で。

今回参加したイベントは、首都圏近郊某公園の敷地を走るもの。
昨年参加したのが多摩川の河川敷を行ったり来たりのコースで、走ってて全く面白くなかったので、今回は変化に富んだコースがちょっと楽しみだった。



朝9時にレースがスタート。
アップダウンのある 2.5km のコースを 4周する。
そのアップダウンがなかなか急な傾斜が長く続き、上りはもちろんきついが、下りも勢いで走るには足がもつれそうなくらいになるので適度にブレーキをかけながら走らなければならず難しい。
先週の土日は一気に気温が上がり、特に日曜は 7月初旬並みの気温になり、けっこう過酷なコンディションだった。

普段走っているコースも少しアップダウンがあるものの、山みたいな地形のところに造った公園のそれとは比べ物にならず、練習時よりも遅いペースで走り続け、3周を走り終え 4周目に。

00000775.JPG
その 4周目も上りを走り切った辺りで異変が起きた。

それまでの疲労のせいか、急に走るのがきつくなり、ちょっとだけ歩きに切り替えた。
一度歩いてしまうとその後また走るのがかなりきつくはなるが、あとは 1km くらいを下るだけなのでもうひと頑張りと思い、再び走りだそうとしたそのとき、力が抜けてその場にしゃがみこんでしまった。
ちょうど係の人がいるすぐそばだったのですぐに私のところに来て、「大丈夫ですか?」と言葉をかけてくれた。
私は一時的な疲れだと思ったので、「大丈夫です、ちょっと休んで走ります」と答えたが、「この暑さだし無理せずにやめた方が良い」と強く言われたので、残念ではあるがリタイアすることにした。

そこでしばらく座って休んでいたら、その係の人が本部に連絡を取って車椅子を用意してくれた。
そんな大袈裟な、とは思ったが、車椅子に乗ったことないし、まあいいかと思い座って運んでもらう途中、ちょっと気分が悪くなってきた。
園内の高い位置から低いところにある救護室に降りるエレベータの手前で、一時的に車椅子から下りて地べたに横にならせてもらった。
その辺から少し周りの人の雰囲気もシリアスになってきて、担架が用意された。
意識ははっきりとしていたので、スタート/フィニッシュラインの近くにいたかみさんに連絡をしてもらった。

救護室で血中酸素濃度や血圧を測られたりする中、足がつり始めたりもして、これは救急搬送すべきだという話になり、救急車が呼ばれた。
横になった私は、自覚症状としては少しずつ良くなってきていたので、ここでしばらく休んでいれば大丈夫だと思うと言ったが、熱中症(らしい)は症状が急変して危ないことになるケースも少なくないということで、おとなしく従うことに。

しばらくして救急車が到着。
私はそのまま少し離れたところの大きな病院に運ばれた。
その間、意識はずっとはっきりしていたし、救急車の中でも救急隊員の人といろいろ雑談もしたりして、もう起き上がって普通に歩けそうなくらいには感じていた。

病院に到着後、血液検査をしてもらったら、典型的な脱水症状(血液がドロドロ)ということで、生理食塩水の点滴を2本打たれて治療は完了。
一時はどうなるかという感じではあったが、こんな顛末で無事に生還した。

もともと走るのは日常の健康と体力維持のためだけのものだっただけに、これを機に思いつきの大会エントリーはやめようか、そこはちょっと考えどころ。
3km のタイムを維持し続ければ(走り始めて10年以上、タイムの低下はない、むしろ伸びているくらいなので)85歳でマスターズでワールドチャンピオンになる計画だったのだが、ここにきて黄信号が点灯した。

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タイトルに「初めての」と入れつつも、実は救急車に乗るのは二度目。
初めて乗ったのは学生時代、原チャリで事故ったときに現場にいた通行人が呼んでくれて。
体はなんともなかったのだが救急車も来てしまったし、いちおう病院で見てもらおうということでそのまま乗った。
車内では普通に座っていたし、救急搬送という感じではなかった。

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めぎ

おお!それは大変でしたね。最終的にはそれほどの大事にならず早く帰れたようで何よりです。
そうですねぇ…漠然と、自分は規則正しい生活してるしちゃんと運動もしてるし体にいいものも食べてるし…というのが、ガラガラと崩れていく転換点みたいなのが、人間には残念ながらあるんですよねぇ。
目標はまだ達成できる可能性があるのではと思うけど、そこに至る道筋は準備することが今まで以上に多く必要になるんでしょうね。
by めぎ (2024-04-07 16:37) 

おと

残念だけれど、無理せずリタイアは、良い判断だと思います。
急に暑かったというのも、関係ありそうですね。
きちんとケアしてくれて、本当に良かったです。
脱水は、駅伝選手やプロ選手にも起こるし、その時の体調にもよると思いますが、体調管理って年々難しくなりますね~。
それでも、天候や体調を考慮しつつ、無理のない範囲で続けて行くのは良いことかなと思います。
by おと (2024-04-07 17:41) 

hideyuki2007y

たいへんでしたね。ブログのnice!はとても押せません。
運動するときは血流に気をつけないといけないんですね。
注意したいと思いますし、YAPさんもどうぞお気をつけて。
by hideyuki2007y (2024-04-07 19:14) 

Inatimy

記事のタイトルを読んだだけで、何が起こったのかしらとドキドキでした・・・。奥さまもびっくりなさったことでしょう。結果的には大事には至らず、すぐに回復されたようでほっとしました。
念には念をのケア、搬送、周りの人たちの判断、とてもよかったと思います。人生に目標があることはとても素晴らしいこと。達成に十分な用意で挑まれますように。私は信号の点滅で慌てて走っただけでもクタクタです・・・。
by Inatimy (2024-04-08 05:48) 

YAP

めぎさん、おとさん、hideyuki2007yさん、Inatimyさん、コメント & nice! ありがとうございます。

めぎさん、
そうなんですよねえ。
加齢は感じつつも、それに抗うべく、自己管理で「現状維持」を持続できていると思っていても、それが永遠ではないと痛感しました。
認めるべき部分は認めないとですね。

おとさん、
この日は急に気温が上がり、朝のレースとはいえ、既に 25'C くらいあったのではないかと思います。
むしろ体が動いて走りやすいかもくらいに思っていたのですが、高低差のあるコースは過酷でした。

hideyuki2007yさん、
病院での血液検査では、かなりドロドロだったようで、水分補給の重要さを実感しました。
なかなか自分では気づかないので、意識して給水しなければならないと思いました。

Inatimyさん、
大事に至らず助かりました。
かみさんがいたのはラッキーでした。
一人で行っていて運ばれていたら、荷物とか貴重品とか、どうなっていたんだろうと思います。

xml_xslさん、tochiさん、@ミックさん、鉄腕原子さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2024-04-08 06:59) 

sheri

係の人がすぐそばにいてよかったですね。無理しなくてよかったと思いますよ。

ちなみに横浜マラソンでは、応募のときにお医者さん枠があるそうです。きっと他の大会でもありそう。
by sheri (2024-04-08 10:46) 

リュカ

タイトルを見てびっくりでした。
怖いです><
無事に生還で良かったですよー。
係の人が近くに居て良かったし、その後いろいろ動いてくれて良かったです。
脱水症状って油断出来ませんね。
本当に無事で良かったです。
by リュカ (2024-04-08 13:16) 

kuwachan

びっくりしました~。
係の人がそばにいる場所だったのは不幸中の幸いでしたね。
本当に無事生還でよかったです。
脱水症状って怖いですね。
今回は急に気温があがるという気候のせいもあったと思うので
目標に向かって諦めないで頑張り過ぎない程度で頑張って下さい。

by kuwachan (2024-04-08 20:25) 

YAP

sheriさん、リュカさん、kuwachanさん、コメント & nice! ありがとうございます。

sheriさん、
走れなくなった場所については幸運だったと思います。
これから季節が暑くなるので、無理は禁物ですね。

リュカさん、
初めてのことだったのですが、状態が急変することがあるとか聞くと、やっぱり怖いですよね。
救護室の看護師の方が、「意識がなくなるといけないので話しかけ続けますね」と声をかけてくださっていたのですが、「このまま意識が遠くなっていくのかなあ...」と思いながらも、そうならなかったのはよかったです。

kuwachanさん、
一番の目的は健康の維持なので、今後も無理のない範囲で走ろうとは思います。
大会とかイベントは当分はやめますが。
日常生活の中でも脱水症状には気をつけようと思います。

kiyoさん、ぼんぼちぼちぼちさん、熊太郎さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2024-04-09 06:45) 

テリー

救急車で運ばれましたか。あまり、いい気持ちはしませんね。
私も、50年くらい前に、テニスをやって、かなり、疲れて、テニスコートの風呂に入った時に、風呂場の床がタイル張りで、石鹸水が少し溜まっていて、出る時に、滑って、頭からガラス戸に、つっこむ所、左手で、かばって、ガラスを左手で破り、眉間に少し、切り傷ができて、救急車で運ばれました。眉の間に、少し傷跡が残った程度で済んだのは、ラッキーでした。
by テリー (2024-04-13 10:55) 

YAP

テリーさん、コメント & nice! ありがとうございます。
自分では救急車を呼ぶほどには感じなかったのですが、急変して深刻化する人がいるという話を聞くと従わざるを得ず。
ガラス戸に突っ込んでそれくらいですんだというのはラッキーでしたね。
ガラスは破片が体に残る(すべてを取り出せず)とかなりヤバいと聞いたことがあります。

ずん♪さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2024-04-13 17:07) 

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