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五度目のドイツ出張 Mercedes Museum その2 [ドイツ出張]

当時の時代背景とともに展示車の紹介をしているメルセデス博物館の紹介記事。
前回は戦後間もない頃までを紹介していた。

今回最初に紹介するのは...

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1994 Mercedes-Benz NECAR1



 

一気に年代が飛ぶが、途中あまりピックアップするようなおもしろいクルマがなかったので。
今から20年以上前に披露されたこのクルマは、なんと燃料電池車。
こんな以前に、燃料電池車がここまでの形になっていたというのは驚きだが、さすがにまだクルマに搭載して走らせるには大変だったようで、荷室の窓からは内部の窮屈な様子がうかがい知れる。
だからこそ、セダンのボディではなく、商用バンのボディを選ぶしかなかったのだろう。






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数年ずれてはいるが、時代は共産圏の国に大きな変化が起きた頃。
ドイツでもベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツがひとつの国へと統一された。





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21世紀に入り、世界中の環境問題はより深刻にクローズアップされるようになる。




 
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 2009 Mercedes-Benz Vision S500 Plug-in HYBRID      2010 Mercedes-Benz B-Klasse F-CELL          
それに応えるかのように、自動車メーカ各社は内燃機関の性能に磨きをかけるとともに、次世代の技術を世に送り出す準備を着々と進めている。

これからの自動車業界は、取り巻く環境変化についていけるかが生き残りの鍵になってくるだろう。
そういう思いを強く感じさせてくれる展示だった。





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一通りの展示の最後には、この博物館の名物的展示のひとつである、ずらりと並べられたモータースポーツ車両。
こうして見るとミニチュアのようにも見えるが、右にいる人たちの大きさからもわかるように、すべて実車。





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カメラの撮影モードで "ミニチュア" を選ぶと、ますますミニチュア的に写る。




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2008 McLaren-Mercedes MP4-23
ここに前回来たのは7年前。
そのときから入れ替えられているマシンというと、こいつくらいか。
ルイス・ハミルトンがわずか2年目で初のタイトルを取ったマシン。





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この頃の F1 マシンというと、やたらゴテゴテと空力デバイスが取り付けられており、醜いことこの上ない。





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1998 McLaren-Mercedes MP4-13
やはりこの頃が一番美しかったと思う。





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新旧 F1 の分解モデルによる技術の比較は非常におもしろい。
これを見ていると、昔のマシンは特に安全技術が遅れており、「走る棺桶」だ。





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モータースポーツコーナーの後は、プロトタイプカーのコーナー。
真ん中に浮かぶようにあるオレンジのクルマは、
1970 Mercedes-Benz C111
私が小学校の低学年の頃、初めて両親に買ってもらって作ったプラモデルがこれだったのを今でもおぼえている。





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その後は、新しいモデルの開発の一部を紹介したコーナー。
こういうのはほんの一例に過ぎないが、非常に多くのエンジニアがそれぞれの専門分野で試験を繰り返し、ひとつのクルマが出来上がる。





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この見学した頃は、ちょうど新しい C クラスが発売されてすぐだったので、C クラスの開発に関する展示が多数。
デザイン的なものが多かったが、エンジン屋としてはエンジンも何かしら紹介してもらえたらと思った。
まあ、一般の人からすれば、目に見える形の車体デザインが一番わかりやすいのでこういう展示になるのは仕方ないか。


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コメント 6

kuwachan

人間が写っていなければ完全にミニチュアですね^ ^
全て実車というところにメルセデスの拘りを感じます。
by kuwachan (2015-03-18 22:43) 

One-for-you

次に車変えるのは2020 or 2030です
2020、内燃機関が、どうなってるか、電気が
水素が、各々の、マトリックスはいぶりっど
…将来の何はともあれエンジンの、主流
どうなってるでしょうかね?

ボディの、軽量化、かつ、剛性確保は必ず
両立、Bestバランシングを、進むでしょうから
…もし、もう一台買い換える機会があれば
そして技術トレンドに迷ったは、多分ディーゼル
engineにすると思います
独特のトルクと、naphthaが必要な限り
軽油は必然的に生成されますしね
今回はFFに、しましたが、元来AWDがmake センス
にて、今の電気も、使用したAWDは、頼りないと
感じ、手を出せませんてました
10年後、エンジン、ボディ、脚、剛性、
全部の技術革新が、それぞれ落ち着いて
自分的、体感的にfeelingがあう車に出会いたい
と思ってます
I will be quite easy guy to decide next
car based on my criteria and hoping to be
facing such case^_^

by One-for-you (2015-03-19 00:46) 

YAP

kuwachanさん、One-for-youさん、コメント & nice! ありがとうございます。

kuwachanさん、
最近のカメラは撮影モードで遊べるものが増えましたね。
いろいろ遊べておもしろいです。

One-for-youさん、
自動車の将来は予測が難しいですね。
メーカが造りたいものとユーザが欲しいものとが必ずしも一致しないことも多いですし。

tochiさん、trending-nowさん、kiyoさん、めろんぱんさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2015-03-19 08:00) 

リュカ

わお!モータースポーツ車両は圧巻!!
これはすごいですねー。
ほんと、モードを変えるとミニチュアに見えるのが面白いです( ^ω^ )

ミニカーとかプラモデル。
弟に便乗して買ってもらったのを覚えてるけど、車種はまったく記憶にないです(笑)
by リュカ (2015-03-19 11:47) 

めぎ

F1の車を見るのは楽しそうですね。
そういえば今年はドイツでF1が開かれないとか。
車のドイツで車のイベントの最高峰が開かれないというのも凄いなあと思いながらそのニュースを聞いたところです。
by めぎ (2015-03-19 21:05) 

YAP

リュカさん、めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。

リュカさん、
男の子だとミニカーやプラモデルに興味を持つ時期があると思いますが、女の子だとそんなものですよね、きっと。
このモータースポーツ車両の展示は、ほんとに圧巻です。

めぎさん、
もう決まったんですか?
私もまめにF1ニュースはチェックしていますが、危うい状態ながらまだ決定事項ではないと思っていました。
ドイツでは、ニュルブルクリンクとホッケンハイムリンクの2カ所が交互開催がここ数年の通例で、今年はニュリュブルクリンクの番でした。
それが財政状態を理由に辞退したために、ホッケンハイムリンクもそんなに急にはできないし同じように財政的にも厳しいし、ってことで今年の開催は無理そうと聞いてます。

neo-kaminewsさん、tweet_2さん、シルフさん、knackeさん、ネオ・アッキーさん、one_and_onlyさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2015-03-20 07:18) 

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