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五度目のドイツ出張 2泊3日チューリッヒの旅 その12 スイスの中のドイツ、Buesingen am Hochehein [ドイツ出張]

「五度目のドイツ出張」シリーズからのスピンオフ企画。
「2泊3日チューリッヒの旅」も今回が最終回。  

チューリッヒを発つ日は朝から生憎の雨。
前日にほぼ市内の主要観光スポットには行ったので、天気が悪くても思い残すことはない。

朝食後、部屋に戻ってふと思いだしたのは、F1 日本グランプリの決勝の時間だなということ。



 

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テレビをつけてチャンネルを変えていると、いくつかの局で生中継をしていた。
BBC が英語で中継していたので、とりあえずこれを観てからチェックアウトすることにしよう。

実は、チューリッヒに入ってから風邪気味で、この日は朝からさらに調子が悪くて。
なので、元々街歩きはやめとこうかなとも思っていた。





 

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iPod touch に入れている FIA の F1 公式アプリ(年間1,100円@2014年)で各種情報を確認しながら。
今年は出張が多くて、せっかく購入したこのアプリの出番が少なかったな。

レースは終盤に発生した深刻なクラッシュで赤旗終了という後味の悪いものだった...





ホテルをチェックアウトし、シュトゥットガルトに戻るとする。

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途中でちょっと寄り道。
この町の名は、ビュージンゲン(Buesingen am Hochehein)。
地図も貼っておくが、読んでいただいている方もおもしろいことに気づくだろう。

地図中の黒い太い線が示しているのが国境。
そう、このビュージンゲンという町は、スイスの国領の中にぽつんと存在するドイツの飛び地。
Wikipedia の解説によると、スイスの警察が駐在しているものの法律はドイツのものが適用され、犯罪等が発生した場合はドイツから警察がやってくるらしい。
スイスの警察はただの連絡係?
一方で、有事の際や経済関連はスイスの法律が適用されるとのこと。
関税や通貨もスイスに準ずるとのことで、なかなか暮らすのに混乱しそうなところだ。

そんな飛び地エリアがどんな様子の町なのか、ちょっと興味があった。





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ビュージンゲンの町、つまりドイツ領に入るのに国境のようなものは一切ない。
ナビ設定した目的地を目指して走っていたら、いつの間にか到着していた。





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町の様子もいたって普通のドイツの田舎町。
というか、この辺りはドイツとスイスの景色の区別はよくわからない。





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国境の一部となっているライン川。
めぎさんの暮らすデュッセルドルフの街にも流れているライン川が、こんなところまで続いているなんで驚いてしまう。





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天気がいまいちなのでわかりにくいが、川の水はかなりの透明度。





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特におもしろい観光スポットがあるわけでもなく、普通の静かな町だった。
ドイツとスイスの間で双方の思惑の中、揺れ動いてきた地域のようだが、住んでいる人たちはそういう歴史の中でどんな思いがあるのだろう?





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帰りも往路と同じく、ここで国境越え。
その後は寄り道もせずにホテルへ。



これにて、五度目のドイツ出張記スピンオフ企画のチューリッヒ旅行記は終了です。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
通常の(?)ドイツ出張記に戻ります。


タグ:ドイツ
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コメント 11

YAP

tochiさん、trending-nowさん、knackeさん、nmzkさん、AKIさん、ゆきママさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2015-04-27 07:00) 

Amy

国の中にポツンと違う国が存在してたり、
気がつかないうちに他国に入国しているなど、
しっかりと海に囲まれた土地で暮らす日本人にとっては、新鮮な感覚ですね。
by Amy (2015-04-27 08:20) 

aloha

スイスの中にドイツの飛び地があるなんて、面白いです。
歩いているうちに他の国へ行けるなんて、
島国育ちの日本人にはちょっと違和感ありますね。
国境がないのもシェンゲン協定があるせいだと思いますが、
確かに暮らすには混乱しそうですね(^^;)
by aloha (2015-04-27 13:04) 

めぎ

飛び地って、日本人の感覚ではやっぱり面白いですよね。
かつての西ベルリンみたいなのと比べると、ずいぶん平和な飛び地で、今やそれほど緊張感もなく、いい時代だなあと思います。
ライン河、源流がそちらの方にありますからねえ・・・ほんと、これがオランダまで続くのかと思うと、雄大ですね。
by めぎ (2015-04-27 16:37) 

リュカ

こんな場所があったなんて
全然知らなかったです!
面白いですね〜。
でもここに住んでいるドイツの人たちは、なにか手続きがあったりするとドイツまで行かないといけない?
不思議な感覚です。
by リュカ (2015-04-27 18:37) 

ふにゃいの

面白いですね。
写真見た感じでは、のどかで、
建物は新しそうな感じに見えます。
by ふにゃいの (2015-04-27 23:29) 

YAP

Amyさん、alohaさん、めぎさん、リュカさん、ふにゃいのさん、コメント & nice! ありがとうございます。

Amyさん、
陸続きで国境越えというのが、島国日本人にはほんとに不思議な感覚です。
「海外」なんて言葉を普段使っているくらいですから。

alohaさん、
いちおうちゃんとした(?)国境には、最後の写真のようにゲートがあるんですよ。常時オープンでだれもいないのですが。
けど、この飛び地の周りには何もありません。
国境を示す看板みたいなのがあったのか、それも気づきませんでした。

めぎさん、
日本の中でも、県単位での飛び地っていうのはあるんですよ。
練馬区の西大泉町というところは、埼玉県新座市の中にぽつんとあります。
けど、国単位の飛び地とはちょっと違いますよね。
ライン川、ほんとに長く雄大ですね。

リュカさん、
たぶん諸々の手続きは行政機関によるのでドイツのどこかへ出かけなければならないと思います。
いろいろ不便がありそうですよね。

ふにゃいのさん、
この日はドイツの3連休最後の日曜日でしたが、見事なほどに人の気配を感じない静かな町でした。
元々ドイツの日曜日というのはお店も休みですし静かなのですが、それにしても、という感じでした。

Lionbassさん、tweet_2さん、gilmanさん、one_and_onlyさん、mayuさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2015-04-28 08:02) 

luckystream

とても静かな町に見えますが、どんな歴史があるのでしょうね。
島国の人間には想像できない感情や思いがあるのでしょうか。
by luckystream (2015-04-28 08:49) 

ジャランこ

昔、ベルリンに西ドイツの西ベルリンがありましたが
ここはどうしてスイスの中にドイツがあるのでしょう?

島国に住む私には理解できないことです。
by ジャランこ (2015-04-28 22:15) 

kuwachan

留守中のご訪問ありがとうございました。
無事帰国しました。
別に国の中に飛び地って珍しいですよね。
飛び地と言えば、今はは無くなったと思いますが、私が小学生の頃、
世田谷区の中に北多摩郡の飛び地がありました。
by kuwachan (2015-04-28 23:36) 

YAP

luckystreamさん、ジャランこさん、kuwachanさん、コメント & nice! ありがとうございます。

luckystreamさん、
日曜だからなのか普段からなのか、とても静かな町でした。
スイス側が他の土地と交換にスイスに帰属することを試みたり、ドイツ側がこことの間の農地を買収しようと試みたり、双方に何かしらの動きはあったみたいですが、実現には至っていないようです。

ジャランこさん、
どうしてここが飛び地になってしまったのか、調べてみましたがそれはわかりませんでした。
発端が気になるところです。

kuwachanさん、
調べてみましたが、世田谷区の飛び地はもうなくなっているようですね。
都内では練馬区の一部が新座市の中に飛び地であるところが残っているだけのようです。

makimakiさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2015-04-29 09:58) 

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