Another Planet [アメリカ旅行]
<グランドサークル爆走記 Day6>
前回に続き、ホワイト・ポケットの景色を。
入り組んだところでは、こんなダイナミックな景色が。
今回も、大きめの写真を並べていく。
折り重なった地層が、ザ・ウェイブの景色のように見える場所もある。
あっちに行ったことがないので断言はできないが、こっちのほうが変化に富んだ景色が見られるかも。
こんな格好をして遊んでみたりして。
下は洗濯板のようにガタガタなので、当然ながら滑ったりはしない。
今までアメリカでは同じ星とは思えないダイナミックで不思議な景色をたくさん見てきたが、ここの特異さは特別。
ほんとうに、違う星の上を歩いているような錯覚に陥る。
そんなに広いエリアではないので、エッヂの部分もある。
ちょっと先には、今まで見てきたような砂漠の景色。
なぜこのエリアだけがこんな景色に？
このホワイト・ポケットだが、ガイドの方に聞いたところ、今のところ立ち入るのに制限はなく、個人で行くこともまったく問題ないらしい。
ただ、道中の激しい悪路を考えると、個人で行くことは絶対にお勧めしない。
私たちが参加したのは、バーミリオンクリフス・ツアー(Vemillion Cliffs Tour)という会社のツアー。
ひとり $199 也。
ペイジとユタ州のカナブ(Kanab)から参加できるようで、現地で同じバーミリオンクリフス・ツアーでカナブから来た人たちと会った。
その中に、一人で参加していた日本人の年配の男性がいた。
その方は、ザ・ウェイブに行きたくて日本でネット抽選をしていたがまったく当たらないので、現地に乗り込んできたそうだ。
一週間くらいは当選しないかもと覚悟していたそうだが、めでたく二日目の抽選で当選したとか。
なかなかアグレッシブな方で、レンタカーでこのエリアの絶景ポイントを回っているそうだが、道が悪いところにもあちこち行って、この一週間で二回もパンクさせてしまったそうだ。
そんなアグレッシブな人でも、｢ここはアクセスを考えると自分の運転で来ようとは絶対に思わない｣と言っていた。
激しい悪路はパンク、というかバーストの危険も高く、もし道中でそんなことになれば、まったく人通りのない荒野の真ん中で命の危険がある。大袈裟じゃなくて。
このツアー会社の方たちだが、それなりの整備道具をちゃんと車載していたし、帰りの出発前にはタイヤのチェックもしっかりしていたし、安心して自分の身を預けることができる会社だと思った。
ちなみにこの会社、5年前に日本に来てホワイト・ポケットをプロモーションし、日本初のロケ隊となった｢旅サラダ｣の撮影のコーディネーションをしたそうだ。
予約時やその後のメールのやり取りは、心配になるほどそっけないものだったが、うれしい方向に期待を裏切ってくれた。
帰りも2時間半の長い道のり。（うち舗装路は最後の20分)
もう一度行くかと聞かれたら、この道中の悪路を考えると躊躇してしまう。
それにトイレ休憩は道中の一箇所のみで、粋のそこから帰りのそこまで6時間くらい我慢しなければならない。
だが、それと引き換えに、他では絶対に見られないような景色に会える。
自力で行くのは決してお勧めしないが、ぜひともツアーでどうぞ。
<余談>
このエリアには、日本でも大人気のザ・ウェイブがあるが、実は毎年のように遭難している人もいるんだとか。
当選者は、簡単な地図とハンディタイプの GPS で自力で現地を目指すことになるが、ザ・ウェイブまでたどり着けない人も少なくないそうだし、帰ることができない人もいるらしい。
昨年も、9月に道（なんて呼べるものはほとんどないようだが）に迷って2名亡くなった人がいるんだとか。
絶景を見るのにも、なかなか大変だ。
本当に不思議なところですねえ。
個人で行くのなら昔の探検家のようにそれ相応の準備をしていくべきところでしょうね。
by めぎ (2014-09-16 05:02)
他の星に降り立った感じがしますね。同じ地球の風景とは思えないです。
命がけでは行きたくないのでツアーを利用するのが一番ですが、
トイレ事情を考えるとなるべく若いうちですね(笑)
by kuwachan (2014-09-16 09:02)
かなり大変ですが、それでも一度は行く価値あり！ですね。
もう言葉が出ないですもん。この景色。
本当にすごい。
個人では行けません(笑) 絶対ツアーですね^^
ほんとに凄い景色、見せてくれてありがとうございます！！
by リュカ (2014-09-16 09:44)
変に便利にさせないところが良いなあ、と思いますねえ。
景観の維持や保護のためにはそうするべきなのでしょうし。
自然遺産に登録されるだけで、経済効果が、といってちゃダメなのかも。
by ナツパパ (2014-09-16 09:54)
めぎさん、kuwachanさん、リュカさん、ナツパパさん、コメント & nice! ありがとうございます。
めぎさん、
仰るとおり、個人で行こうと思ったら、それなりの装備と心構えを持っていかなければなりません。
先進国アメリカに残された秘境でした。
kuwachanさん、
そうそう、トイレの心配が多くなる高齢になってからだと、さらにハードルが上がってしまうでしょう。
ぜひ若いうちにどうぞ。
リュカさん、
ここは、この旅行で一番のハイライトでした。
まだ日本でもそれほど知られていないですし、行くのならできるだけ早くと思っていました。
ナツパパさん、
ここが発見されてから比較的日が浅いので（たしか今世紀に入ってからだったような記憶が）、まだまだ人の手が入っていないのですが、将来的にはどうなのでしょう？
こことよく似たザ・ウェイブも地質的にもろく崩れやすい景観を維持するためにアクセスできる人数を制限しているように、ここもそのまま維持してほしいものです。
nmzkさん、knackeさん、makimakiさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-09-16 14:04)
確かにSF映画にでも出てきそうな光景ですね。
現地ツアー会社はアタリハズレが激しいと思いますが、
しっかりした会社で良かったですね。
こんなところで立ち往生したらと思うと、ゾっとします！
by aloha (2014-09-16 14:56)
異世界感が堪りませんね！大好きです！あ～落ち着く。
そうですよね、何故この辺りだけこんな景色が？
それとも昔はもっと広大で風化で砂になってしまったとか…
以前ご紹介したアリゾナの本を見るとここのドライブ難しい度は五つ星でした。
経験者でないとやはりダメな様ですね。
The Waveは貰える写真付きの地図で辿り着いても、帰りになると景色が勿論逆に変わってしまうのでそれで迷う人が多いみたいですね。
個人ならGPSは必須です！
by フェイリン (2014-09-16 19:21)
う～ん、なんか地球じゃないみたい。
もう宇宙規模？
個人旅行でこうゆうところを観光できるなんて。
つくづくスゴイなあって思います！
by GAYO (2014-09-16 21:57)
YAPさん、こんばんは(*^_^*)
ご無沙汰しています～MILKです☆
今、ドイツなのですね～
…で、ブログの方はアメリカと…
グローバルな動きをされていますね(@_@)
アメリカ旅行記
ワクワクしながら拝見いたしました～♪
ここ、ホントに地球??って感じですね(*ﾟДﾟ*)
その他の記事も、ぼちぼち拝見させてくださいね(^_-)-☆
by MILK (2014-09-17 01:48)
alohaさん、フェイリンさん、GAYOさん、MILKさん、コメント & nice! ありがとうございます。
alohaさん、
SF映画のロケにも使えそうですね。
ここのツアー会社は当たりでしたよ。
しっかりしていました。
フェイリンさん、
そうですか、やっぱりドライブ難しい度で五つ星とは。
けっこうエリアとしては狭いので、ほんとに「なぜここだけ？」と不思議になります。
GAYOさん、
ここへ行くのは現地ツアーに申し込みましたが、それ以外はレンタカーで周っていました。
レンタカーでの旅って、移動中は他の人と接触することないですし、切符買ったり時刻表で時間調べたりみたいなこともないですし、実は楽だったりするんですよ。
MILKさん、
ただいま激務でつらい毎日なので、このブログの記事の頃に時間が戻ってほしいです。
あ、そうすると、またこのつらい日々を迎えるのか。
まだ出張は始まったばかりですが、早くも帰国日が待ち遠しいです。
yamさん、koyukiさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-09-17 05:17)
素晴らしい景色ですね。
私も寝転がってみたい。
こういうところに若いうち（もうあんまり若くないけど）に
行ってみたいですね。
便利な都会は年取ってからでもいいかなぁと思ってしまいます。
by luckystream (2014-09-17 09:51)
luckystreamさん、コメント & nice! ありがとうございます。
たしかに若いうちでないとなかなか行けない場所だと思います。
人が造った都会の街も美しいところはありますが、自然の造形にはかないません。
by YAP (2014-09-17 13:37)
想像を絶する景色でした。
一生に一度はこういう場所に立ってみたいです。
グランドキャニオンの展望台からの眺めなんてアメリカの大自然の大きさを思うとほんの序の口なんですね。
遭難したら一巻の終わり・・・。映画「127時間」を思い出しました。あれはグランドキャニオンでしたが。。。
by カオリ (2014-09-19 23:23)
カオリさん、コメント & nice! ありがとうございます。
グランドキャニオンは、以前出張で行って苦い思い出もあるので今回は行きませんでしたが、あそこはスケールがでかすぎて、逆にそのすごさが私には伝わってきませんでした。
現実感のなさというのでしょうか、そういう感じで。
shin.sionさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-09-20 06:41)
ネバダ、ユタ、アリゾナ州に入ったこともないです。写真で拝見しただけでも、ほんとうに別の惑星に来た感じです。細かくはっきりとして地層が出来て、褶曲でしょうか、曲がったり、切られたりしていて、大地がとてつもなく長い時間をかけてできあがったのだろうと感じました。
ご出張でお忙しそうですね。どうぞご安全に。
by hideyuki2007y (2014-09-20 10:33)
hideyuki2007yさん、コメント & nice! ありがとうございます。
この景色ができるまでにどれだけの時間がかかったんですかね？
そんなことが想像もできないほどの迫力ある場所でした。
出張はあまりに忙しく、ついつい愚痴っぽいコメントを書いてしまいます。
ですが、週末はリフレッシュできてます。
by YAP (2014-09-20 21:50)
凄いな～と思いながら写真を見ていたら、奥様とYAPさんの影が見えて。
そうなると、この雄大な景色がどれだけ巨大なものなのかがよくわかり、再び驚きました。
サイズの表現として人物が入ること、とても良いことだと思います。
今は人物が入ってしまった写真に関してもいろいろと大変ですが。
危険な場所なのですね。それも、大自然の中ですから当然だと思います。
by ake_i (2014-09-23 13:03)
ake_iさん、コメント & nice! ありがとうございます。
けっこう大きくダイナミックな景色でしたが、このエリアのスポットでいえば、ずいぶんと規模が小さい場所なんですよ。
だから、ホワイト・「ポケット」という名前なのかも。
HIROMIさん、ちんくろ2級さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2014-09-23 14:01)