Day 5, Valley of Dreams [アメリカ旅行]
'24年 GW のアメリカ旅行記の5日目。
轍の大きな未舗装路を約 1時間進み、駐車場だか何だかわからない、トレイルの入口らしきものさえも見えない場所にとりあえず駐車。
他にお仲間らしきクルマが2台いたので、ここから歩くものだと判断。
それにしてもこのアウディ、よくこんな道をここまで来たな...
轍の大きな未舗装路を約 1時間進み、駐車場だか何だかわからない、トレイルの入口らしきものさえも見えない場所にとりあえず駐車。
他にお仲間らしきクルマが2台いたので、ここから歩くものだと判断。
それにしてもこのアウディ、よくこんな道をここまで来たな...
ここからは道らしく見える部分を歩いて進む。
もう少し先までクルマで行けたみたいだが、まあいいか。
少し先を私たちのような観光客と思われる姿が見える。
大きな山とかは見える範囲にはなく、とにかく空が広い。
もちろん、携帯電話はずっと圏外。
この日に行く範囲を Google map 上で前日ダウンロードしてきたので、オフラインでも無事にたどり着くことができた。
今回借りたクルマのように、スマホアプリでのナビ使用を前提としているクルマ(カーナビ未装着)だと、事前準備がほんとに大切。
何度も書いているが、命にもかかわりかねない。
この辺りから、特徴的な地形が現れる。
ここは、バレー・オブ・ドリームス (Valley of Dreams) という場所。
日本語(カタカナ)で検索しても出てくる情報はわずかであり、アルファベットで US サイトを検索しないとわからないくらい、日本では超マイナーなスポット。
マイナーではあるが、苦労してたどり着いただけの不思議な絶景が広がる。
雨や風で風化して削られた岩は独特の形をつくり、この星の景色とは思えない。
あまりにもマイナー過ぎてなのか、名前がついた場所ではあるが公園として管理されているわけではないので、入園料みたいなのはない。
そのかわり、トイレとかビジターセンターもない。
この日は雲が多かったが、途中、日が差して青空が見える時間帯もあった。
トレイルが整備されているわけではないので、気をつけておかないと自分の位置を見失ってしまい、クルマを置いたところまで戻れない可能性がある。
私は事前に "All Trails" というアプリをダウンロードして、ここのトレイルもオフラインで確認できるよう前夜にダウンロードしておいた。
GPS も大切な命綱。
そのトレイルをせいぜい 500m くらいしか進んでないところで、雨が落ちてきた。
すぐやむかもしれないが、この地域であればとんでもない大雨になる可能性もある。
こういう乾燥したところは、ひとたび大雨が降ると地面がものすごくぬかるんでクルマがスタックする可能性もあり、それもまた命の危険にかかわる。
せっかくここまで来て...という思いはあるが、悪路に疲れて表情が少し険しいかみさんが横にいるので、無理をせずに戻ることにする。
治安の悪いアルバカーキをノートラブルで過ごすことができたので、ここでも安全第一で。
戻る途中、雨はそうひどくなりそうになかったので、写真を撮りながら戻る。
再び晴れ間も出てきたりして、結果的にはそのまま進んでも大丈夫だったのだろうが、後からだと何とでも言えるのでこれで良かったんだと思う。
動物の巣らしい穴があちこちに。
あと、小さい写真にしているが、何か草食動物のものらしい落とし物も多数。
右の写真中央に写っているのは、からっからに干からびて白くなっているので、注意しておかないと気づかずに踏んでしまいそう。
あとは、この旅であまりまだ目にしていなかったサボテンも。
少し消化不良感はあるが、それなりに景色を楽しめたので良しとする。
ちなみに、この近くにはよく似た地形のスポットが他に2か所 (Bisti/De-Na-Zin Wilderness, Ah-Shi-Sle-Pah Wilderness) あるのだが、ここが最もアクセスしやすそうだったので、ここを選んだ。
(が、これも情報不足の中での判断で、翌日に少し話の続きがある。)
こんな面白い場所を商売にしないのって、不思議ですね。
誰かがここで有名な映画を撮影したら、一気に変わるのかな。
でもここは、ずっとこのまま手つかずであってほしい気がしますね。
by めぎ (2024-10-21 04:36)
この世のものとは思えない風景です。
お仲間らしき方がいらしたということは少し心強かったのでは?
そのままSF映画のロケ現場として使えそうとだな思ってしまいました。
by kuwachan (2024-10-21 05:59)
とても珍しい風景、拝見して堪能しました。
そうですよ、旅は安全第一、ほどほどのところで満足がいいと思います。
無理をしても良いことありません、わたしもそうやって旅をしています。
それにしても、ここまでマイナーな場所にクルマが3大も。
そのうち中国から大量の観光客がバスで...(笑)
by ナツパパ (2024-10-21 09:14)
めぎさん、kuwachanさん、ナツパパさん、コメント & nice! ありがとうございます。
めぎさん、
この景色は十分に観光資源になりますよね。
舗装されたアクセス路が整備されれば、状況は変わるかもしれません。
先住民居留地なので、難しさはあると思いますが。
それと、特に地面を覆っている岩(?)が意外と柔らかく、その気になれば簡単に崩れます。
この奇岩の景色も地面よりは固いようですが、脆そうな感じもします。
観光客が大挙してやってきたら、この景色は一気に壊れてしまうかもしれません。
今や有名になった "The Wave" のように、一日の訪問者数を制限するような管理が必要になる日が来るかもしれません。
kuwachanさん、
たしかスターウォーズでチュニジアのこんな雰囲気の場所でロケをしたという話を聞いたことがあるのですが、そんな風にここも他の星が舞台になるような映画のロケに使えそうです。
他の観光客がいたのは、少し安心できました。
ナツパパさん、
ただでさえ人里離れた場所に行くことが多いので、天気も含めてリスクに対しては過敏なくらいにしています。
ここまでのアクセス路が轍の多い未舗装路なので、バスは走行不可能だと思います。
オーバーツーリズムの心配は、当分は大丈夫そうです。
krauseさん、xml_xslさん、nmzkさん、@ミックさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2024-10-21 09:44)
なかなかに面白い景色なのに国立公園とかではないのでしょうか?
それだけ他に珍しい地形がたくさんあるということなのかな?
アメリカって広い!と思いました。
by sheri (2024-10-21 11:05)
ものすごく広くて、横長の風景、雲が低いところにあるかのように見えますね。
そんな中で見る奇岩はとてもカッコよく。
地図で他の2箇所のスポットも見てきましたが、こんなにも見所が多いとは。
by Inatimy (2024-10-21 16:49)
sheriさん、Inatimyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
sheriさん、
たしかに記事中に書いたよく似た他の2か所と合わせて、国立公園とできるだけのスケールや景色の美しさはあると思います。
ただ、人が増えると、脆そうな地質のこの景色は壊れていく懸念がありますし、この辺りはナバホ族の居留地で、いちおう独立した自治体とみなされた行政が運営されているので、そういう点でも難しいんだろうと思います。
こうしてマイナーなスポットを地味にこの日本で紹介していきます。
Inatimyさん、
そうなんです、見どころ多いんですよ。
私も今回までは完全に知らない場所でしたが、そんなマイナースポットでもまだまだ多くの見どころありそうです。
鉄腕原子さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2024-10-21 19:25)
すごいスケール、素晴らしい眺めですね~♪
地球ってすごいなぁと思います。
早めに引き返すって、勇気がいるけれど、大切ですよね。ここで大雨にふられたら大変ですものね。。どちらかがブレーキの役目を果たした方がよいですし、奥さまがその役目を担っておられますね^^
by おと (2024-10-21 22:26)
おとさん、コメント & nice! ありがとうございます。
違う星のようだと書いていながらも、これも地球上の私たちが知らなかった景色のひとつ。
ほんとにすごいですよね。
私も慎重な方ではありますが、旅に出るとついつい気が大きくなってしまうので、そういうときにかみさんが手綱を引っ張ってくれます。
えすぷれそさん、kiyoさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2024-10-22 17:27)
アメリカも広いですね。
こういう場所は、全く知りませんでした。
これだけ、人がいないと、治安も含めて、行くのは、躊躇されます。
by テリー (2024-10-24 15:13)
テリーさん、コメント & nice! ありがとうございます。
日本ではかなり知名度低いスポットです。
私の記事がいくらかでもアメリカの秘境好きの人たちの目に留まれば幸いです。
これだけ人がいないので、「治安」という点ではさほど不安はありません。
心配しなければならないのは、「遭難」ですね。
by YAP (2024-10-24 18:08)