名古屋 1泊2日 おっさん一人旅 トヨタ博物館 その2 [国内ウロウロ]
2月最後の週末に出かけた名古屋1泊2日おっさん一人旅。
トヨタ博物館のその2。
その名の通りトヨタの企業博物館だが、展示車両はトヨタ車に限らず、世界中の名車が並ぶ。
展示車両が多く、かなり絞ったつもりでも相当な量になったので、5回くらいの記事に分けて、それでも一つの記事の写真の量が多くなってしまうのだが、興味のない方は適当に流していただければ。
大体は年代順に展示されているものの、きれいにその通りになっていない部分もあるので、写真も多少時代を前後する。
車名は、展示されていた説明パネルの表記に準じている。
KdFワーゲン
1942, ドイツ
水平対向4気筒 OHV, 985cc
ヒトラーの国民車構想の始まりでポルシェ博士によって開発されたフォルクスワーゲン・タイプ I の原型。
わずか 630台しか生産されなかったものの1台がここにある。
トヨタ博物館のその2。
その名の通りトヨタの企業博物館だが、展示車両はトヨタ車に限らず、世界中の名車が並ぶ。
展示車両が多く、かなり絞ったつもりでも相当な量になったので、5回くらいの記事に分けて、それでも一つの記事の写真の量が多くなってしまうのだが、興味のない方は適当に流していただければ。
大体は年代順に展示されているものの、きれいにその通りになっていない部分もあるので、写真も多少時代を前後する。
車名は、展示されていた説明パネルの表記に準じている。
KdFワーゲン
1942, ドイツ
水平対向4気筒 OHV, 985cc
ヒトラーの国民車構想の始まりでポルシェ博士によって開発されたフォルクスワーゲン・タイプ I の原型。
わずか 630台しか生産されなかったものの1台がここにある。
リアのデザインも、ほぼ出来上がっている。
メルセデス ベンツ 500K
1935, ドイツ
直列8気筒 OHV スーパーチャージャー, 5018cc
大型の超豪華ツアラー。
ランチア アストゥーラ ティーポ 233C
1936, イタリア
V型8気筒, OHC, 2972cc
ピニン・ファリーナがデザインした高級スポーツカー。
昔のランチアの輝かしい歴史を知っていると、今が寂しい...
コード モデル 812
1937, アメリカ
V型8気筒 L-頭型 スーパーチャージャー, 4729cc
これはかなり個性的なデザイン。
コードという会社は、今まで知らなかった。
リトラクタブルのヘッドライトと、排気管をフロントフェンダーの内側へと導いている。
パッカード トゥエルヴ [ルーズヴェルト専用車]
1939, アメリカ
V型12気筒 L-頭型, 7756cc
第32代大統領ルーズベルトの専用車。
装甲車並みのボディと防弾ガラス等で、車両重量は 3457kg にも及ぶ。
キャデラック シリーズ60 スペシャル
1948, アメリカ
V型8気筒 SV, 5674cc
キャデラック戦後初のモデル。
この頃から流線形デザインをさらに発展させ、現代に通じる形状に近くなってくる。
特にアメリカではこのモデルをきっかけにテールフィンが大流行する。
タッカー '48
1948, アメリカ
水平対向6気筒 OHV, 5478cc
モデルと同名の映画も制作されたのでご存知の方も多いのではないだろうか。
中央にある第3のヘッドライトはステアリングとともに照らす向きを変える。
説明のパネルには、「先進的な技術と斬新なデザインで期待を高めたが、開発資金難や訴訟問題などでアメリカンドリームは果たせなかった」とあった。
映画では無罪判決を受けてハッピーエンドに近かった記憶があるが、その判決と同じ日に工場は連邦政府により閉鎖されたようだ。
サーブ 92型
1951, スウェーデン
直列2気筒2サイクル, 764cc
航空機製造会社のサーブが、戦後自動車製造に参入。
けっこう空力にこだわりを見せている。
今やサーブもなくなり、スウェーデンの自動車メーカはボルボだけになってしまった。
トヨペット SA型 乗用車
1951, 日本
直列4気筒 SV, 995cc
トヨタ初の小型車で、バックボーンフレーム構造、四輪独立懸架、コラムシフト等、斬新なメカニズムを多く搭載。
MG ミジェット タイプTC
1947, イギリス
直列4気筒 OHV, 1250cc
イギリスのライトウェイトスポーツカーの先駆け的なモデル。
小型軽量なスポーツカーは、その後世界中に広がっていく。
ボディデザインはクラシックだが、インパネ周りはメータ類も増えて、技術的に進歩してきていることがうかがえる。
フォグライトやメータの照明のスイッチも見える。
シボレー コルベット
1953, アメリカ
直列6気筒 OHV, 3851cc
アメリカで流行り始めていたヨーロッパ製スポーツカーに対抗するために開発されたアメリカ初のスポーツカー。
派手なテールフィン。
キャビンも豪華。
ポルシェ 356 1100
1950, ドイツ
水平対向4気筒 OHV, 1086cc
ポルシェの名がついた初めてのモデル。
多くの部品をフォルクスワーゲン・タイプ I から流用している。
ジャガー XK120
1951, イギリス
直列6気筒 DOHC, 3442cc
ジャガーの名を世界的に広めたスポーツモデル。
トランスミッションのシフトレバーの形状が個性的。
フォード サンダーバード
1955, アメリカ
V型8気筒 OHV, 4785cc
シボレー (GM) に対抗してフォードが開発したモデルで、V8エンジンで差別化を図っている。
もちろんテールフィンを強調したデザイン。
メルセデスベンツ 300 SL クーペ
1955, ドイツ
直列6気筒 OHC, 2996cc
鋼管スペースフレームとガルウィングが特徴のスポーツカー。
歴代メルセデスベンツを代表するといってもいいくらいのモデル。
2シーターだが意外と後部に荷物が載りそう。
トヨタ博物館の記事は、まだ続きますがお許しを。
630台しか生産されなかったものの1台があるって凄い!
まさにヒトラーの時代の映画にも出てきそうだわ〜って
思いながら見ました。
コード モデル 812、このかたち面白いですね。
by リュカ (2023-04-06 10:21)
収蔵物を、きちんと管理しきれいな状態を保つのは、博物館の大切な使命ですよね。
さすがトヨタ、その使命を確実に果たしていて、すばらしいです。
歴史を大切にする会社は、歴史に学ぶことも多いのでしょう。
by ナツパパ (2023-04-06 10:58)
さすが、トヨタ、歴代の名車を揃えているんですね。
by テリー (2023-04-06 16:52)
少しずつ記録映画や昔の写真で見たことのある車になってきました。
ホント、凄いな~こんなに集めたなんて。
その研究の成果が今のトヨタの車に凝縮しているのですね。
ドイツ車は、日本から学ぼうとは思っていないだろうからなぁ…
by めぎ (2023-04-06 21:59)
こうやって並ぶと、本当に華やかですね。
フロントから前方のボンネット部分が、こんなに長い車、私だと長さがわからなかって、ぶつけてしまいそうです^ ^
by おと (2023-04-06 23:04)
リュカさん、ナツパパさん、テリーさん、めぎさん、おとさん、コメント & nice! ありがとうございます。
リュカさん、
630台のうち、現在も残っているものとなるとさらに数は少ないと思います。
しかも走行可能な状態となるとなおのこと。
しっかり管理されていることと思います。
ナツパパさん、
トヨタのクルマは平凡で魅力がないなんてことも昔は言われたりしましたが、同業者から見て、ここほどしっかりとクルマを評価して世に出しているメーカはありません。
それに比べてXXXは...これ以上は書きませんが、"XXX" はご想像にお任せします。
テリーさん、
しっかりきれいに管理されていて、素晴らしい博物館です。
海外でも交通博物館みたいな感じで企業博物館ではなく、多くのメーカの車種を集めた博物館はありますが、かなり雑な展示が多いです。
めぎさん、
日本車も初期は欧米の模倣から始まってましたけどね。
ハイブリッド技術とか、今や世界をリードするまでになりました。
その技術で欧米(特に欧州)は置いて行かれたものだから EV に舵を切ったわけですが、そろそろそのちゃぶ台もひっくり返されつつありますね。
おとさん、
昔はエンジン縦置きのクルマが多かったですから、ボンネットは必然的に長くなります。
見切りもそんなに良くなさそうです。
xml_xslさん、tochiさん、ふるたによしひささん、@ミックさん、鉄腕原子さん、nmzkさん、kiyoさん、sheriさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2023-04-07 07:50)
今の車に比べて個性豊かなデザインの車が多いですね。
これだけのものを集めて管理するって凄いです。
by kuwachan (2023-04-07 09:01)
アンタッチャブルに出てきそうですね。
映画の世界に入ったようでなんだかロマンがあります。
by kyon (2023-04-07 12:57)
トヨペット SA型、子供の頃、好きな車でした。
皆がスーパーカーで盛り上がってる中で、図鑑で見つけて一目惚れ^^;。
by Inatimy (2023-04-07 18:37)
kuwachanさん、kyonさん、Inatimyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
kuwachanさん、
この頃はデザイナーが自分の感覚で手で引いた線で形作られていたと思うので、個性の主張が強いです。
今はメーカが違ってもよく似たものがあったりしますね。
kyonさん、
古い映画に似合いそうですよね。
ちょうど、映画に登場したクルマをさがせ、みたいなデジタルスタンプを集めるイベントもやっていました。
展示車を見るのに一生懸命で時間かかるのでやりませんでしたけど。
Inatimyさん、
あ、このクルマだけ製造年を書き忘れてます。
急いで記事に追記します。
このクルマの記憶があるんですね。
私は知りませんでした。
ハマコウさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2023-04-08 06:44)
クラシックカー好きにはたまらない展示ですね。
映画の中で見た事のある車を間近で見られるなんて素敵ですね。
by miffy (2023-04-08 07:48)
miffyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
クルマ好きからすると、名車は映画やドラマを引き立ててくれると思います。
日本のドラマとか、スポンサーとか気にしてクルマのエンブレムを加工して隠したりするのがちょっとなあ...と思ってしまいます。
海外のドラマや映画だと、字幕では「目撃者によると逃走しているのは黒いドイツのセダン」とか出ててもセリフを聞くと "Black Mercedes" とか言ってたりして実名出してます。
ずん♪さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2023-04-08 17:02)