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'22年 青森・岩手の旅 Day 1 三内丸山遺跡 その1 [国内ウロウロ]

'22年6月2日~5日にかけての青森・岩手の旅の 1日目。


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世界遺産、三内丸山遺跡の模型。
けっこう広いエリアに、遺跡が多く発掘されている。





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広々とした視界の向こうに、古代の住居跡(もちろん復元したもの)がいくつも見える。





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こちらは大型堅穴建物跡。
長さが 10m 以上のものを大型住居跡としているそうで、集会所とか共同作業場とかで使われていたという説がある。




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中は天井が高く、外から見るよりも大きく感じる空間が広がっている。




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この遺跡のシンボル的な存在である、大型掘立柱建物跡。
地面に穴を掘り、そこに太い柱を立てて大型の建物を建築していたようだ。
柱の穴は直径と深さが 2m、ピッチが 4.2m にそろっていることから、この時代から既に単位とか規格に相当する概念があったものと思われる。




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この辺の高床式の掘立柱建物跡は、柱の跡は見つかったが炉とかの跡がなかったということで、こういう高床式の建物だったのだろうと考えられ、復元されている。




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中をのぞくと、多くの薪が。
乾燥させてるのかな?




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これは土抗墓で、このようなカバーで覆われていた。
大人はこういうところに埋葬されていたらしい。





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復元された竪穴建物は、ざっと見たところ三種類のタイプに分類できそうだ。




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こちらは全体が萱葺きで覆われたタイプ。




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これは、木の柱に、木の皮を被せるようにして全体を形作っている。




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最後の一つは、二つ目のタイプの上に全体を土で盛って覆っているようなタイプ。
土なので小さな草も生えて緑に覆われている。




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それらの多くが中に入ることができる。
中央に炉があるのが特徴。

おもしろいと思ったのは、これらの多く(すべてかも)に地元の小中学生の名前が入っていたこと。
社会活動(授業?)の一環として、彼らの手によって復元されたのかな?
だとしたら、そんな楽しい授業は他にないなと思った。




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外を見学している間、けっきょく雨は降らず、天気予報を過信して先回しにしなくて正解だった。



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コメント 10

めぎ

広々としてて、真夏は見学がきつそうですね。
遺跡は好きなのですが、復元されたのにはあまり興味がなく、行かずにいたところです。
でも、昔の生活を知るのはとても面白そうですね。それに、子どもたちが自分たちの手で復元するというのは非常にいいことだと思います。
by めぎ (2022-07-07 04:40) 

YAP

めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。
ここ最近の猛暑がやってくる前でいいタイミングでした。
さすがにこの時代の日本の遺跡は建物としては現存していないので、こうして復元するしかないですね。
ヨーロッパのように石造りのものであれば何千年前のものとかでもあるでしょうけど。

鉄腕原子さん、@ミックさん、tochiさん、xml_xslさん、ふるたによしひささん、knackeさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2022-07-07 06:53) 

ナツパパ

いろいろな資料そして発掘作業に寄ってこういった復元が出来るのでしょうね。
実際に見るとなお一層その時代のことが分かりそうです。
ここは大きな建物があったり相当大きな規模の街だったのでしょうか。
行ってみたくなりました。
by ナツパパ (2022-07-07 09:08) 

リュカ

三内丸山遺跡、こんな雰囲気なのですね。
まだ訪れたことがないのでワクワクしながら読みました!
タイプ別の縦穴建物も興味深いです。
弥生時代と違ってそこまで大きな身分差はなかったと思うけど
どの能力に特化した人が、どのタイプの建物に住んでいたのかな〜?
それとも違う土地から来た若者は、こっちの建物にまず住むのかなーなんて、いろいろ想像しちゃいました^m^

地元の小中学生の名前が!?
そんな授業があったらめちゃめちゃ楽しいですっ
by リュカ (2022-07-07 15:00) 

kuwachan

広々としてかなり大規模な遺跡ですね。
見応えがありそうです。
復元に係わった子供たちの中には考古学に興味を持った子供もいるでしょうね。
雨が降らず、よかったですね!
by kuwachan (2022-07-07 15:26) 

Inatimy

竪穴式住居や高床式倉庫は授業で習ったけど、竪穴式住居にもこんなバリエーションがあるとは。しかも大型堅穴建物跡、大型掘立柱建物跡と、ここまで大きなものを作れる古代の人々の建築技術にびっくりです。いいところですね、写真拝見しててもワクワクしてきて楽しめました^^。
by Inatimy (2022-07-07 17:35) 

おと

広々していて、気持ち良さそうな所ですね!
それぞれの建物の中に入れるって楽しそう~こんな種類があるとは知りませんでした。造りによって涼しさの違いなどもありそうですね^^
授業で復元に参加できるなんて、良いなぁ、すばらしい取り組みですね。
by おと (2022-07-07 21:09) 

YAP

ナツパパさん、リュカさん、kuwachanさん、Inatimyさん、おとさん、コメント & nice! ありがとうございます。

ナツパパさん、
その規模は日本で発掘された遺跡で最大級とのことですので、相当賑わっていた集落ではないでしょうか。

リュカさん、
歴史にあまり詳しくない私でも、こういう住居復元の授業や活動があったら、テンション上がって勉強も頑張りそうです。
巨大な大型掘立柱建物跡が実際はどういう建物だったのか、すごく興味がわきます。

kuwachanさん、
これは子供の教育にも影響しそうですね。
考古学者を目指す子もいそうです。
住んでるところにこんな素晴らしいものがあるんですから。

Inatimyさん、
私たちが授業で習った竪穴式住居は、最初の写真のタイプでしたよね。
三つ目のタイプは、温度変化が少なく居心地よさそうです。

おとさん、
けっこう中に入れるところが多く、そういう部分も楽しめました。
外からは小さく見えても、意外と中は広く感じました。

sheriさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2022-07-08 07:00) 

miffy

遺跡好きとしてはやっぱりここには行かなきゃですね。
こういう遺跡群が近くにあると歴史に関心がなかった子供も興味が湧いてきますよね。
by miffy (2022-07-09 07:52) 

YAP

miffyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
きっと近辺の子供たちは、こういうのがずっと身近にあり、興味も持っていることでしょう。
未来の考古学者もいるでしょうね。

テリーさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2022-07-09 16:28) 

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