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'22年 青森・岩手の旅 Day 1 相棒と対面 トヨタ・カローラ HYBRID G-X E-Four [クルマ]

22年6月2日~5日にかけての青森・岩手の旅の 1日目。

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青森空港のレンタカーは、空港ターミナルのとなりに全てのレンタカー会社のオフィスが集結したレンタカーターミナルとして独立していて、そういうところがアメリカの空港のよう。




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この旅の相棒になるのは、トヨタ・カローラのセダン。
グレードは HYBRID G-X E-Four と思われる。
帰省したときのレンタカーはコンパクトクラスで予約することが多いのだが、今回はちょっと奮発(というほどではないが)して、もう少し上のグレードで予約していた。
楽天トラベルのトヨタレンタリースでは車種の指定ができないので、いつもレンタカーオフィスでいいモデルが当たるように祈っているのだが、今回はそう悪くない。





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日本はすっかりセダンが絶滅危惧種になってきているが、今のカローラセダンは 5ナンバーサイズにこだわることをあきらめたことが功を奏して、ちょっとスポーティな香りもするいいデザインだと思う。






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グレード名が示すように、直4 1.8L のガソリンエンジンとモータを組合わせたトヨタお得意のハイブリッドシステム。
さらにこのクルマには、雪国で活躍しそうな後輪をモータで駆動する E-four 仕様。





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センターコンソール周りはエアコンの操作系が独立しているが、オーディオ系はインフォテインメントシステムに統合されていてすっきりしている。




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見やすい位置にあるモニターには、地図画面の他にもハイブリッドシステムの動作状態とかオーディオメニューとかも選択して表示できる。
ハイブリッドシステムのモニターとか見ていると、モータだけで走っているかと思ったらエンジンも作動したり、エンジンでバッテリの充電もしたり、減速時はモータからバッテリへ電力を回生したり、頻繁にモードが切り替わっている。
そのすべてが違和感ないドラビリを実現しており、このシステムの成熟度、欧州メーカが後追いするのをあきらめて別の道(純EV)を政治を巻き込んで進めざるを得ない状況になったというのがよくわかる。




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インパネは、このグレードは機械式メータ。
ハイブリッド車にタコメータを装備しているというのは今どき珍しい。
モータだけの走行時は当然ゼロに針が落ちるので、なんだか妙な感覚。




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ちょっと光が反射して見づらいが、一番右は切り替え式のマルチインフォメーションディスプレイを装備。
この表示では、瞬間燃費とトータル燃費がわかる。




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これはどのタイヤにどれくらいの駆動力がかかっているかを示すモード。
雪のないこの時期、後輪に駆動がかかるのを見ることはなかった。




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走行中は、Bluetooth でつないだ iPod から流れている曲名を表示させている時間が長かった。




では、レンタカーではあるが、これも私の個人的偏見による採点をしておく。

パワートレイン;7点
いつもはエンジンを評価している最初の項目だが、ハイブリッドなのでシステム全体のパフォーマンスとして評価。
システム最高出力は 90kW、WLTC モード燃費は 26.8km/L。
基本的にスポーツモードに設定して運転していたこともあって、旅行中のトータル燃費は 23.1km/L。
1400kg となかなかの重量の車体を余裕をもって走らせるパワーでありながら、燃費もさすがの値。
しっかりスポーティさも感じられる。

ドライバビリティ;10点
"トランスミッション" に代わる評価軸を何にしようかと考え、ハイブリッドシステムのドラビリをピックアップすることにした。
パワートレインの適合に関する領域なので、上の項目と部分的にかぶってる感もあるが、純粋なパワトレのパフォーマンスとは別に、ハイブリッドシステムの成熟度というか、制御を評価することにする。
かなりの部分を前述しているが、とにかくいくつものモードを切り替え複雑な制御をしているが、それをドライバーに一切感じさせない、私みたいなメカオタクが意識をそちらに向けていても気づくことができない、そこにトヨタのすごすさを感じる。
クルマに興味がない人がガソリン車から乗り換えても、「ハイブリッドってどこが違うんですか?」と言いそうなほど、自然で連続性のあるドラビリを実現している。
これだから欧米の各メーカがハイブリッド技術ではとても敵わないと思って、政府を丸め込んで EV 化推進の流れを作ってしまった。
そんな欧米勢も EV 化を推し進めるのは無理そうだとうすうす気づき始めたみたいで、エンジンとモータのハイブリッドに向けて舵を切るのではないかと思っているが、おそらく多くのメーカは比較的シンプルな日産の e-POWER のようなシリーズハイブリッドにするのではないかと思われる。
あらゆる運転域の中では高速域のように特定の運転条件ではモータよりもエンジンの方が効率が良かったりするのだが、トヨタのように細かい制御であらゆる運転域で高い効率を求めていくのは無理だろう。

操安性;7点
カローラなので、基本は世界を代表するファミリーカーに求められる快適性を主眼にこのクルマを仕立てているものと思われる。
たしかに、柔らかめの乗り心地は路面の荒れをほとんど感じることなく、非常に快適。
かといって、山間部のワインディングでモタモタしてしまうかというとそんなことはなく、それなりにロールしながらもしっかりとして安定感をキープしていて、少々速めのスピードレンジでも不安はない。
ちょっと気になったのは、ブレーキの踏み始めすぐのところで減速感が強すぎると思ったところ。
回生ブレーキの効き方なのか何なのかはわからないが、その後の踏みこんでいったところでは違和感ないので、少し乗っていれば慣れはしたが。

デザイン;7点
そこそこ攻めたデザインだとは思うが、私はけっこう好きだ。
カローラという名前だけでオジサン臭く感じる人はいると思うが、もっと若い世代もターゲットとして取り込めるくらいの若々しさ、アグレッシブさを持っていると思う。
日本では人気のないセダンボディではあるが、このデザインであればスポーツセダンとしてもっと評価されてもいいのではないか。

コストパフォーマンス;8点
私が借りたこのグレードで、車両本体価格は 2,601,500円。
クルマが全体的に高くなっている中で、お金がかかっているハイブリッド、しかも四駆がこの価格。
お得感は高い。

アディショナルポイントは、特にプラスもマイナスもなし。

総合;39点
ハイブリッド車をここまで乗り込んだことはあまりなかったので、日本が誇る技術の現在地を知るという意味でもなかなか興味深かった。
あと、やっぱりひとクラス上のレンタカーにすると余裕を感じる。
今回はそこそこ移動距離もあったし、この選択はなかなか良かった。


最後にもう一つ、私の評価軸にはないのだが、予防安全システム、TSS (Toyota Safety Sense) についても触れておく。
トヨタの予防安全システム TSS の第2世代が採用されており、特に途中の長距離移動で役に立ってくれた。
車速を制御する ACC (Adaptive Cluse Control) とステアリングをアシストする LTA (Lane Tracing Assist) のおかげで、高速道路上ではほぼレベル2の運転支援をしてくれるのだが、たしかにこれは疲労を大きく軽減してくれる。
LTA の方は、車線の片側に接近しすぎると介入する動作量が大きくフラフラとし始めてしまうのでまだまだという感じではあるが、ACC はあるのとないのとでは全く違う。
以前はこういう装備に否定的だった私だが、性能が上がるにつれて使える機能になってくれば、安全運転のためにもどんどん採用してほしいと思うようになった。

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ナツパパ

わが家も、旅行に行くと空港あるいは駅からレンタカーというのがほとんどです。
どのレンタカー会社にするかがカミさんとわたしで違っていて、相当迷います。
最近はカミさん推しのトヨタレンタカーが多いかな。
とりあえずトヨタの車なら、という安心感があります。
by ナツパパ (2022-06-26 18:21) 

めぎ

この夏も自分のうちの車で出かける予定なので機会がないですが、そのうちにレンタカーでハイブリッドと純EVとを経験してみるというのが良いかなあとちょっと感じました。
でも、うちが飛行機に乗って出かけようと思っているところはちょっと治安に不安があるところが多いので、最先端の車が借りずらいんですよねえ。安いのを借りて盗難などを防ぎたいので。
by めぎ (2022-06-26 19:51) 

kuwachan

レンタカーは安く済ませたいということもあって
YAPさんが帰省されたときに選ぶコンパクトクラスにすることが多いです。
旭川で借りた時にコンパクトクラス以上で車種はお任せにしたら
ホンダのヴェゼルで得した気分になったことがあります。
by kuwachan (2022-06-26 23:31) 

おと

海外旅行先でレンタカーをよく借りるのですが、モニターのインフォメーションや、場所の検索、入力方法など、何もかも違って、いつも、あたふたします。やっと慣れた頃に返却^^理解するのに時間がかかるのは歳を取ったからなのか(涙)といつも思います。
ACC、スバルのアイサイトで使った事があって、長距離の高速道路運転、とても楽で安心感がありました。
by おと (2022-06-26 23:51) 

YAP

ナツパパさん、めぎさん、kuwachanさん、おとさん、コメント & nice! ありがとうございます。

ナツパパさん、
トヨタ車なら極端なハズレがない分、安心感はありますよね。
メーカー系でないレンタカー屋だと、どんな車種になるのか、ハズレもありますから。

めぎさん、
EV 推しのヨーロッパでは、そのうちレンタカーでも EV が増えてくるんですかね?
充電インフラが整わないと、なかなか難しい気がしますが。
治安の不安なところに行くとなると、地味な車種がいいですね。

kuwachanさん、
レンタカーも目的に合わせて、ですね。
帰省したときは、ほんとに移動のみが目的ですから、安くすませるようにしてます。

おとさん、
海外でレンタカーを借りると、操作のメニューがすべて日本語ではないので戸惑いますね。
ドイツでは、まずはメニューをドイツ語から英語に設定し直すところから始めないといけないのですが、そのメニューがドイツ語だとかなり難しいです。

tochiさん、xml_xslさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2022-06-27 06:52) 

Inatimy

レンタカー、もう随分と長いことしてないかも。すっかり滞在型&公共交通機関利用の旅です。
以前はAVISでよく借りてました。ドイツもよく回ったし。その際はVWのゴルフあたりのサイズ希望でしたが、どの車種になるか分からず、毎回車種が変わったりするので、乗る前に給油口がどっちか、それをどうやって開けるか、一通り確認作業から開始。かなりご無沙汰だから、最近の車だともうすっかりついていけず、訳が分からなくなるだろうな・・・。オランダの運転免許証も身分証明書的にしか使ってないです。
by Inatimy (2022-06-27 22:29) 

YAP

Inatimyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
給油口がどちらについているかは、最近のクルマはメータの燃料系のところに小さな三角形のマークで向きを示しているものが多いです。
ヨーロッパは地続きで他の国まで行けるのがいいですね。

nmzkさん、@ミックさん、鉄腕原子さん、knackeさん、sheriさん、gillmanさん、ふるたによしひささん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2022-06-28 06:55) 

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