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2003年 初めてのアメリカ出張 デスバレー その1 [昔の出張]

昔の出張振り返りシリーズの第三弾は、2003年夏に行った初めてのアメリカ出張。
酷暑地フェニックスを拠点に、さらに暑いところと高地を周るテストトリップ。

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夜遅い時間に到着したのでデスバレーの景色が全く見えなかったが、朝になってから宿泊していたところの周りを少し歩いた。
このとき滞在したのは、デスバレー国立公園 (Death Valley National Park) 内のちょうど中央辺りにある、ファーネス・クリーク・ランチ (Furnace Creek Ranch)。
写真のゲートの右に見える黄色い壁の小さな建物がここのフロントや国立公園のパスの発行を行なっている。
アメリカの国立公園は入場料が必要だが、デスバレー国立公園にはどのアクセス路にもゲートがない。
だからといって無料というわけではなく、ここや各アクセス路から入ってすぐの道端にある券売機でパークパスを購入しなければならない。





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ここが私の部屋があった建屋。
このファーネス・クリーク・ランチにはいくつかの宿泊棟がある。






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このファーネス・クリーク・ランチの敷地内にあった標高を示す看板。
海抜 -178フィート (-54.3m)。





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デスバレーは、1849年のゴールドラッシュをきっかけに発見され、1900年頃からこの地でも埋蔵鉱物を求めて多くの人が集まった。
その頃の名残を示すものが、ここの敷地内に展示されている。






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これらの展示物から、かなりの規模の開発をしようとしていたことがわかる。
その後、調査が進むにつれ、点在する貴金属鉱脈が利益を出すほどの規模ではないということがわかり、ゴールドラッシュの終焉とともに、ここの開発も終わった。
その後、美しい景観を維持するために国立公園化されている。






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ちょっと散らかってるが、部屋はこんな感じ。






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この部屋のクーラーが古く、温調でコンプレッサーが動くたびに「ガコーン!」とかなり大きい音がして、夜あまり眠れなかった。






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こちらは、パークパスを購入したときにもらった公園全体の地図。
アメリカ最大の国立公園で、南北の距離は 200km 以上。
写真では見づらいが、枠で囲まれた公園の敷地のさらに真ん中辺りの上下方向に細長いグレーのエリアが海抜以下の標高の部分。




デスバレー国立公園内で宿泊できるのは他に2か所。


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ファーネス・クリーク・ランチの近くに位置するファーネス・クリーク・イン (Furnace Creek Inn)。
ここはけっこうハイクラスなホテル。






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もうひとつは、ストーブパイプ・ウェルズ (Stove-pipe Wells)。
ここは普通のモーテルみたいな感じだが、泊まったことはない。



ここデスバレーは、真夏は 50'C を超える日もあり、私たちが滞在中の最高気温は、52'C だった。
そんな土地なので、真夏は観光客の数は少ないのだが、その代わり、世界中から自動車メーカが酷暑地のテストのためにこの地に集まってくる。
私たちが滞在していた期間も、おそらく7~8社くらいはいたのではなかろうか。
そこら中を擬装した怪しげな試作車が走り回ってた。

このホテル内で、なんと、同じ会社の同じ部署の別グループの人に遭遇した。
同時期に全く別のプロジェクトで同じ場所への出張。
自動車業界はけっこう狭い世界ではあるのだが、まさか同じ会社の人間にこんなところで会うとは思ってなかった。

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コメント 13

めぎ

50℃以上のところで仕事、本当にお疲れ様ですね。
世界は広いのに、デスバレーで日本人と、それも同じ会社の人と会うなんて、住む世界はとっても狭いって感じですよね。
デスバレーは私には最も遠いというか、全然関係のないところなので、今後のお話が楽しみです。
by めぎ (2021-02-11 05:48) 

YAP

めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。
自動車業界は狭い世界です。
これ以降の出張でも、行った先での偶然の再開がまたあったりしましたから。
デスバレーは国立公園で夏以外であれば観光もおすすめです。

tochiさん、@ミックさん、xml_xslさん、knackeさん、鉄腕原子さん、ネオ・アッキーさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2021-02-11 10:08) 

sheri

映画「back to the future」を思い出す光景ですね。
ずっと残っててほしいです。
by sheri (2021-02-11 10:25) 

リュカ

YAPさんはこの当時、メガネですか?コンタクトですか?
それとも視力は良かったのかな。
すごい素朴な疑問があって・・・
こういうところで風が吹くと、砂埃が目に入りますか??
いろいろ妄想してて^m^;
ハワイ島で風が吹いたとき目にゴミが入って、ハードコンタクトだった私は「ぎゃー」って叫んでいたから。。。
by リュカ (2021-02-11 10:58) 

YAP

sheriさん、リュカさん、コメント & nice! ありがとうございます。

sheriさん、
アメリカの国立公園は日本の国立公園よりもはるかに厳格に自然や景観の維持に取り組んでいるので、この風景はこの先もずっとこのままだと思います。
国立公園のレンジャーは、公園内では警察よりも権限あるくらいですから。

リュカさん、
私はずっとメガネです。
コンタクトレンズは生まれてこのかた入れたことがありません。
すごい砂ぼこりが舞うと、メガネでも目に入ってきますね。
コンタクトだときつそうですね。
by YAP (2021-02-11 17:19) 

ふにゃいの

ベッドカバーが懐かしい雰囲気のアメリカ!
パソコンで見ているとトップの写真との温度差に
面白さを感じます~。
by ふにゃいの (2021-02-11 22:37) 

こちさ

ゴールドラッシュ時代の展示が雰囲気ありますね^^
アメリカは乗り継ぎばかりで、観光はフロリダしかしたことが
ないけれど、あちこち国立公園巡りは興味があります!!
by こちさ (2021-02-11 22:50) 

YAP

ふにゃいのさん、こちささん、コメント & nice! ありがとうございます。

ふにゃいのさん、
ヘッダーの写真はもう2年近く変えてないです。
そろそろ変えようかな。
ベッドカバーは、たしかに昔のアメリカという雰囲気です。

こちささん、
アメリカの国立公園は、どこも見応えあると思います。
ひとつひとつの規模が大きいので、じっくり時間をかけた計画が必要になります。
by YAP (2021-02-12 06:55) 

Inatimy

高そうな山もあるのに、海抜がそんなに低いポイントもあるなんて、凸凹が激しく、
広い平野に見えても、名前にあるように谷なんですね。面白いなぁ。
最高気温が52℃・・・そんな中を車で走るんですよね・・・すごいな。
エアコンをガンガン効かせて走るの、激しそう。車、パワフルじゃないと命取りになっちゃいますね。今の電気自動車だったら、すぐに充電になっちゃいそうな・・・。
by Inatimy (2021-02-12 18:07) 

YAP

Inatimyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
ほんとに谷の地形で、公園内の多くのエリアが海抜付近かそれよりも低い位置にあります。
電気自動車は極端に暑いところも寒いところも苦手です。
北欧、特にノルウェーでかなり売れて入るみたいですが、都市部の近距離移動でしか使えないと思います。
by YAP (2021-02-13 06:39) 

miffy

以前この辺りに行こうと計画していた時に泊ろうとしていたホテルです。
従弟の子供達が夏休みしか無理だったので諦めましたが・・・
by miffy (2021-02-13 10:26) 

テリー

50℃を越える環境は、車のテストには、いいでしょうね。

アメリカに、2年住んでいるときに、フォードのコンパクトカーに乗っていましたが、2年間で、8万キロ走りました。中古を買ったので、トータルの走行距離は10万マイルに近くなっていましたので、ラジエターホースのパンク、エアコンホースのパンク、シフト機構の不具合など、色々起きました。
by テリー (2021-02-13 12:52) 

YAP

miffyさん、テリーさん、コメント & nice! ありがとうございます。

miffyさん、
ああ、それは貴重な体験機会を逃してしまいましたね。
けど、夏休み時期は自動車メーカのエンジニアで意外と混雑していると思います。
観光客はほとんどいないので、独特な雰囲気を感じられるかも。

テリーさん、
こんな暑いところでラジエータホースの破損とかになれば、それは命の危険にもかかわりますね。
2年間画8万キロとはすごいですね。
by YAP (2021-02-13 17:51) 

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