おくりびと [雑]
通夜の前に納棺の作業があり、その一部始終を見させていただいた。
それはまさに、映画「おくりびと」の世界そのもの。
遺体を洗うために、人が丸々入るくらいのバスタブを部屋に持ち込まれた。
そこに、キャッチネットみたいなのに載せた遺体をキャッチネットごと浮かせるようにバスタブへ。
シャワーを使って遺体を洗う。
そこに、キャッチネットみたいなのに載せた遺体をキャッチネットごと浮かせるようにバスタブへ。
シャワーを使って遺体を洗う。
その後は、装束を着させる作業だが、そこは遺族に見せるにはあまりよくないということで、衝立を立てての作業。
死後硬直している遺体に服を着せるのは普通では無理で、関節とかをうまく外しながらやるのだそうだ。
最後は顔色を少し明るくするための化粧をする。
映画「おくりびと」の前半では、主人公が家族や周りの人から職業差別的な嫌悪感を示される場面が多かったが、実際にこうして目の当たりにすると、映画の後半で表現されていたように、納棺士の仕事の大切さ、ありがたさを強く感じる。
その場にいた親戚の人たちで葬式を出したことがある人でも、実際に納棺の様子を見たのは初めてだったということで、こういう裏側を遺族に見せるようになったのも、あの映画の効果なのだろう。
納棺の一連の様子を見せていただいて思ったのは、とにかく感謝の気持ちのみ。
遺族との最後の別れの準備のために、遺体を丁寧に扱っていただき、心の底からありがたいと思った。
タグ:おくりびと
納棺の作業の時は一切見せてもらえませんでした。
母は顎が外れて口が開いていたのですが、
綺麗にしてくださって本当に感謝しかなかったです。
by kuwachan (2020-02-16 20:53)
詳しい説明をありがとうございます。臨場感があって様子がとてもよくわかりました。
私は日本にいた頃、祖父母の納棺を見ていました。30年ぐらい前のことです。
確かに白装束にするところは見ていません。また、そのときは(今でも葬儀屋さんや金額によって違うのかもしれませんが)お風呂ではなくふき取る形でした。消毒と言う感じかな。
自分の親の時には祖父母の時とは全く違った感情がこみ上げてきそうですね。
こちらでは納棺の儀式などはないので、うちのドイツ人の時にはそのシーンが見られないということも確かです。
by めぎ (2020-02-16 22:36)
映画「おくりびと」の予告編を探して観てみました。普段は日々の暮らしから離れたところにあるから、あまり気に留めたことはなかったけれど大事な仕事ですよね。
祖父母の時はどうだったかなと思い返してみると、布団の上に寝かされてたのを見た後は、何かと用事で忙しく、いつの間にか納棺されてました・・・。
by Inatimy (2020-02-17 06:46)
kuwachanさん、めぎさん、Inatimyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
kuwachanさん、
最後の姿をきれいに整えてくださるのは、遺族からしたら感謝の気持ちしかないですね。
大変な仕事と思います。
めぎさん、
納棺の様子が見られるのは、オプションとかでお願いしたわけではないので、この葬儀屋で標準でやっているサービスのようでした。
記事で書きましたように、親戚の人たち含め初めて見るという人ばかりだったので、どこでもそうしているというわけではないようです。
Inatimyさん、
日本の缶コーヒーの CM で、「世界は誰かの仕事でできている」というフレーズがあるのですが、ほんとにその通りだと思いました。
私たちの生活は、多くの人に支えられて成り立っていると実感します。
xml_xslさん、鉄腕原子さん、@ミックさん、knackeさん、ネオ・アッキーさん、ゆういちさん、熊太郎さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2020-02-17 07:07)
お話には聞いていましたが、とても丁寧なのですね。
父が亡くなった時は、別のところで納棺されましたので、
そういった作業は見ることが出来ませんでした。
死者に対する丁寧な接し方は、日本の文化を感じます。
by ナツパパ (2020-02-17 09:37)
わたしは父が死んだときは、ちょうどお盆シーズン。
飛行機がとれなくて、お通夜が始まってからの到着になってしまいました。母は、こんなふうに納棺の様子も見ていたようです。
大事な仕事だなーって、YAPさんの記事を読んでいて、しみじみ思いました。
by リュカ (2020-02-17 16:28)
映画はモックンの所作がキレイだなぁと思ってみていました。
わたしも実際のところはみていませんが、映画をみて大事な仕事だと思いました。
by sheri (2020-02-17 22:17)
ナツパパさん、リュカさん、sheriさん、コメント & nice! ありがとうございます。
ナツパパさん、
納棺士の方々の丁寧な作業は、遺族としてはありがたかったし、尊敬すべきプロの仕事でした。
あの映画の効果も大きかったのではないでしょうか。
リュカさん、
リュカさんのときは、そんな時期だったんですね。
元から混雑する時期だと、チケットとるのが大変だったでしょう。
お母様が代わりにずっとお父様のそばにいらっしゃったんですね。
sheriさん、
あのように、あまり陽のあたらない、けどなくてはならない仕事にスポットを当てる映画というのはいいですね。
昔は世間的に偏見もあったようですが、そんなことはない、大切な仕事です。
ちんくろ2級さん、スイカが好きさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2020-02-18 07:02)