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VOLVO V40 D3 [スウェーデン旅行]

2018 - 2019 年末年始スウェーデン旅行記 Day 2 (2019/1/1)


1月1日のキルナの気象データ
日の出;なし
日の入り;なし
最低気温;-11'C
最高気温;-5'C
14年前に出張で来たときは気づかなかった(存在していなかった?)が、到着ゲートというか、空港の建物に入ってすぐのところに、国際線が到着するときに使用すると思われるイミグレーションのブースがあった。
もちろんこのときは国内線フライトなので閉まっていたが。
出入国の審査場は撮影禁止の空港がほとんどなので、写真には撮らなかったが、こんな小さな空港に場違いな感じがなかなか面白い。




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預けていた荷物を受け取り、ハーツのカウンターへ。
他のレンタカー会社が共同のカウンタに集められているのに対し、ハーツは小さいながらも独立した一角を確保している。






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こちらが私たちのここでの愛車、ボルボ V40 D3。(その下にぶら下がるグレードはよくわからない)
私はあまりレンタカー運がないのだが、今回はかなり当たりだな。
フロントガラスにはびっしり霜となった雪が凍りついているので、日本から持ってきたスクレーパが早速役に立った。
この後も出発前の霜取りが毎朝の日課に。




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記念すべきこの旅の BGM の最初の曲は、Lady Antebellum の "Get To Me"。


出張や旅行での経験値が上がってきたせいか、4年ぶりの右側通行左ハンドルであるにもかかわらず、違和感なく走行開始。


ここでクルマの紹介をそのまましてしまう。
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エンジンは4気筒 2L のディーゼル。
110kW / 320Nm。
日本には導入されていない "D3" というエンジンで、ベーシックモデルに積まれている。
いつもはボンネットを開けてエンジンの写真を撮るのだが、今回は撮ってない。寒くてそんなことする気にならなかった。
ボルボは '19年以降に販売するクルマは全モデル電動化すると宣言している。
これは全てのモデルが EV になるという意味ではなく、HV 等、電動化技術を組み合わせたモデルという意味で、純内燃機関のみを動力源とするモデルは設定しないという意味。
48V のマイルドハイブリッドも、電動化の枠に含まれるだろう。
なので、こうしてエンジンだけのモデルに乗れるのは、あとわずかのチャンスかもしれない。



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トランスミッションは 6MT。



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インパネはフル液晶で、指針表示のタコメータの中央にデジタルで速度が表示される。



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センターコンソールのパネルはあれこれボタンが多いが、何がどう機能するのかはなんとなくわかる。
とりあえずオーディオとエアコンが操作できればいいのであまりいじってないが。
最近は大きな液晶のタッチパネルをはめ込んだクルマも増えてきているが、前を見て運転しなければならないクルマには、こういう物理ボタンの方が圧倒的に使いやすい。
タッチパネルにするくらいなら、一足飛びで音声認識操作にするべき。

エンジンは、ディーゼルとは思えないほど反応が良く遮音もしっかりしているので、車室内にいればディーゼルだとは気づかないくらい。
トランスミッションのフィーリングも良好。
今回は長距離を運転することはなく、近場を移動する際の足がわりということで、走行距離のチェックは怠っていた。
とにかく、最初の到着時がさすがに寒くて、最初にオドメータやトリップメータをチェックすることにまで頭が回っていなかった。
最新のモデルなので当然のようにアイドルストップは機能としてついているが、外気温が低いために滞在中にアイドルストップが実際に機能することはなかった。
けど、一度ランダバウトの進入時に減速(ほぼ停止)してから加速するときに1速に入れるのを間違えて3速に入れてしまってエンストしたのだが、そこでクラッチペダルを踏んだらすぐにエンジン復帰。アイドルストップ自体は機能しなくても、その付随機能で助けてもらった。




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予約時にカーナビをオプションで追加していたらこういうポータブルタイプがついてきた。
非常にシンプルだが、キルナ周辺の道はそう複雑でもないし、これで十分。
ただ、この旅行の終わりがけに気づいたのだが、実はこのクルマ自体、カーナビがついていた。
センターコンソールのディスプレイにはずっと iPod から流れている曲を表示させていたので、カーナビがついていることに気づかなかった。

現地で6日間運転して、後半はすっかり自分のクルマのようになり、いろいろ気づくこともあったので、ここで恒例の採点を。


エンジン;10点
久しぶりに文句のつけどころのないエンジン。
ディーゼルとは思えない軽快なフィーリング。
ほとんどが圧雪路面だったのであまりアクセルを踏み込むことはなかったが、それでも加速性とか十分なほど。
ディーゼルでここまで満足できるエンジンは、今までになかった。
燃費は滞在中のトータルで 5.3L/100km。日本流の表記に直すと 18.9km/L。
極寒の地でも普通に始動性良くエンジンがかかるのが、さすがこの国のクルマ。
こういう土地でエンジンがかかるかかからないかというのは、文字通り死活問題につながるわけなので、当たり前であるべきことなのだが最も大切。


トランスミッション;9点
これもフィーリングがよく好感触。
クラッチの踏力もちょうどいい。
滑りやすい路面に余計なトルクがかからないよう、普段の自分の運転よりも早めにシフトアップしていたので、その分シフトチェンジの回数が増えてしまうが、そんなの全く苦にならない。
もうちょいストロークが短ければ言うことなしだが、十分に満足。
リバースギアのポジションは 6速の右側で、力いっぱい右に押して叩き込むタイプ。
女性の力だと、けっこうきついかもしれない。
たまに間違って 6速の位置に入れてしまうことがあったが、リバースに入るとセンターコンソールのモニタがリアビューカメラに切り替わるので、それで正しく入っているか確認できる。


操安性;7点
全般的に満足しているが、ステアリングがちょい軽すぎるかな。
滑りやすい路面の影響もあるのかもしれないが、もう少しダイレクトな感覚が欲しい。
路面のせいでトラクションコントロールが働く場面も多かったが、そういうときも意識していないと気付かないので、油断しているとちょっと怖いかも。
あと、ブレーキの効きが踏力に対して少々唐突感があり、ランダバウトへのアプローチで減速する際、少しつんのめるようなことがしばしば。
もうひとつ、クルーズコントロールについて書いておく。
いちおう ACC (アダプティブクルーズコントロール;前走車との車間を調整しながらのクルーズコントロール)がついているはずなのだが、周りが白い景色のせいなのか、いつも薄暗いせいなのか、車間維持機能は働かなかった。
あまりそういう部分に期待しているわけではないが、自動運転技術の課題がこういうところにあるということを実感。


デザイン;7点
空飛ぶレンガと呼ばれていた武骨なデザインの時代と比べると、モデルチェンジのたびに洗練され、今ではすっかりスタイリッシュになった。
現行シリーズのボルボのアイデンティティはハンマー型のデイライトとのことだが、これは個人的には今一つかっこよさを感じない。


コストパフォーマンス;7点
借りていたクルマのグレードが定かではないのだが、とりあえずスウェーデン向けのサイトを見ると一番下が 259,000 SEK とのこと。
旅行時のレートが 12.11 JPY = 1 SEK だったので、314万円くらいか。
今はクルマ全体のプライスがけっこう高くなっているので、まあ妥当なところかな。


アディショナルポイントは、特にプラスもマイナスもなし。


総合;40点
まあまあといったところか。
日本ではプレミアムブランドとも言えるボルボだが、スウェーデンでははっきり言って大衆車(と以前一緒に仕事をしていたスウェーデン人が言っていた)。
が、日本の大衆車との質感の違いは歴然であり、見方を変えると、もっとグレードの低いクルマでいいと言う人は、この国では何に乗ればいいのだろうかと思ってしまう。
まあ、スウェーデン人がみんなスウェーデン車に乗るわけではなく、ドイツ車、フランス車、日本車も多く走っていたので、選択肢は日本よりは多いのだろう。
極寒の地で販売されるクルマということもあり、ヒーター性能はなかなか強力だったし、シートヒーターのような装備も標準でついていて、この国の人の生活に寄り添ってる感もあった。
日本では残念なことに AT車しか導入されていないが、MT の設定があれば、私の選択肢にも乗るほどの魅力があった。

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コメント 14

YAP

鉄腕原子さん、nmzkさん、tochiさん、xml_xslさん、knackeさん、@ミックさん、engridさん、ネオ・アッキーさん、soramoyouさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2019-03-14 07:54) 

kuwachan

レンタカーでもマニュアルというところがヨーロッパですね。
日本ではよほどマニアックな車でない限りレンタカーでマニュアルはないですよね。
今私はディーゼルエンジンの車に乗っていますが、
以前のガソリンエンジンとの違いに全く気付いていませんf^_^;)
by kuwachan (2019-03-14 09:07) 

sheri

海外でも車で回れるとあちこち行けていいですね。
気になる場所が急に見つかっても立ち止まれますし。
by sheri (2019-03-14 10:54) 

めぎ

ドイツでもボルボってそんな高級車というイメージはないです。
もっと大衆車に乗ろうと思ったらVW、次に日本車、次に韓国車かな・・・
by めぎ (2019-03-15 07:35) 

YAP

kuwachanさん、sheriさん、コメント & nice! ありがとうございます。

kuwachanさん、
日本のレンタカーでマニュアルは相当少ないですね。
マニアックなクルマを扱っているところにあるくらいです。

sheriさん、
フットワークの良さが圧倒的なメリットですね。
キルナでも Uber に登録しているドライバーがいるようですので、コストだけを考えればそっちの方が安いでしょうが、自分の思い通りになるという点で、レンタカーの強みがあります。

kiyoさん、スイカが好きさん、テリーさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2019-03-15 07:52) 

YAP

めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。
日本での扱いがちょっと特別なんですよね。
VW にしても、日本だとやはりちょっと格がありますし。
by YAP (2019-03-15 07:54) 

リュカ

いよいよ出発!
最初にエンジンかけて、もろもろチェックしたときは
気分も盛り上がっていたのではないでしょうか^^
by リュカ (2019-03-15 09:58) 

YAP

リュカさん、コメント & nice! ありがとうございます。
そうですね、ここからですからね。
クルマもなかなか良かったので、テンションも上がりました。
by YAP (2019-03-16 06:38) 

miffy

雪道って運転したことがないです。
海外で初めての車でしかもマニュアル車って私にはハードル高いです。
by miffy (2019-03-16 10:53) 

YAP

miffyさん、コメント & nice! ありがとうございます。
雪道も -10'C とか -20'C とかまでになると、逆にいくらかマシになります。
やはり 0'C 付近の気温のときが一番やばいですね。
慎重な運転が必要ではありますが。
by YAP (2019-03-16 14:33) 

こちさ

海外でもレンタカーが使えると便利ですね~♪
どこへでも行けますね!!
私の場合、ペーパードライバー歴20年以上なので、
日本でもレンタカーは無理です・・・(^^;
by こちさ (2019-03-17 00:38) 

YAP

こちささん、コメント & nice! ありがとうございます。
レンタカーはフットワークが広がります。
特に公共交通網が貧弱な田舎町だと威力発揮しますね。

熊太郎さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2019-03-17 06:37) 

テリー

若い頃は、アメリカやドイツ、イタリアで、出張時、あるいは、遊びの旅行で、レンタカーを借りて、走りましたが、今は、やはり、夜間、何気なく、左のレーンを走りそうで、自信がないですね。2~3日、走れば大丈夫と思いますが、--。
by テリー (2019-03-17 08:48) 

YAP

テリーさん、コメントありがとうございます。
それだけの国でご経験あれば、意外とすんなり走れると思いますよ。
一番危ないと思うのは、車線とか引かれていない駐車場みたいな広いスペースですね。
道路だと、けっこう気にしているせいか、間違えないものです。

yamさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2019-03-17 13:36) 

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