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日産ヘリテージコレクション その2 創業期~1970年代 [クルマ]

この1週間は、四国・関西を中心に台風21号と北海道胆振東部地震による大きな被害で、日本が悪い空気で覆われてしまった期間でした。
被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。
今はまだ災害救助が優先される状態だと思いますが、一日でも早く復旧復興へ向けた動きになるよう、お祈りしています。
これらは遠くで起きた他人事ではなく、異常気象が増加していたり、火山が連なるこの国では、どこで何が起こっても不思議ではありません。
我が家もできる限りの準備はしていますが、それで十分かどうかはわかりません。
物資的な準備よりも重要なのは、災害に備える心の準備ではないかと思います。
今を生きることを大切にしたいと思います。

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この記事から写真多数となりますが、クルマに興味のある方はお付き合いいただければ。
まずは、創業期から 1970年代のクルマを。
(車名の表示は、全て展示車両の説明プレートに書かれているのをそのまま記載)




最初は、係の人の説明を聞きながら軽く一周。
その後でフリータイムとなるが、与えられた時間は40分。
所蔵台数は400台くらいにもなるので、ある程度は諦めながら急ぎ足で見ていかなければならない。
その大部分が動態保存、つまり今でも走ることができるというのがすごい。
写真が多いが、これでも見たいクルマを絞って撮影し、さらに記事に載せるものも厳選した結果がこれ...



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最初は、ここの展示車で最も古い市販車を載せておかないと。
ダットサン 12型フェートン (1933)



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とりあえず、この時代は海外メーカの車両のライセンス生産とかも多く、個人的にもあまり興味はないので、軽く流す。
けど、上の写真の一番手前のは、ナンバーだけでも貴重なことがよくわかる。






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ダットサン 1000 セダン (1958)
このクルマだけ、ボンネットを開けてエンジンを見せてくれるという。






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4気筒の OHV。
超シンプルで、部品さえ入手できれば整備は極めて簡単そう。






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オースチン A40 サマーセットサルーン (1953)
戦後 GHQ から車両の生産を許可され、英オースチン社のクルマをノックダウン生産。






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ブルーバード 1200 デラックス (1961)
クルマに現在のようなニックネーム的車名がついた最初のモデル。

ここからブルーバードを並べる。




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ブルーバード 1300SS (1966)
"SS" はスポーツセダンの略称。






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ダットサン ブルーバード 1600SSSクーペ (1969)
"SSS" は、スーパースポーツセダンの略称。
この型は全世界で150万台以上の大ヒットとなった。
この頃のモデルから、私の記憶にも残っている。




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ブルーバードU 1600GL (1975)
"USER" の "U" が車名に入っていて、今となってはなんでこの名前にしたのか、謎が残る。






続いて、日産を代表するモデルともいえる、スカイラインを並べる。

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スカイライン 1500デラックス (1965)

これは2代目のモデルとなる。






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スカイライン 2000GT-R (1969)
言わずと知れた、「ハコスカ」で最初に GT-R が設定されたモデル。
プロトタイプレーシングカー R380 のエンジンをデチューンして普通のセダンに搭載するという、型破りなモデル。






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スカイライン 2ドアハードトップ 2000GT-R (1972)
そのハコスカ GT-R の 2ドア版。




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スカイライン ハードトップ 2000GT-R (1973)
「ケンとメリーのスカイライン」として親しまれたモデルの GT-R。
北海道美瑛の「ケンとメリーの木」は、このクルマの CM で使われた場所。
わずか200台弱しか生産されなかったので、歴代 GT-R の中でも最もレアで、ここに保存されているくらい程度のいいモデルであれば、現在の市場相場は 3,000万円くらいになるだろう。





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スカイライン 2000GT-E・L (1979)
「ジャパン」の愛称で呼ばれたモデル。
排ガス規制やオイルショックで GT-R はラインナップから外れたが、このモデルでもスポーティなイメージはしっかり保たれていた。






次は高級セダン系を。

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グロリア スーパーデラックス (1969)
非常に大きく見えるが、これでも全幅は 1695mm と 5ナンバーサイズ。
私の DS3 や現行の MINI、新しいカローラとかもこれよりも幅が広いというのが信じられない。






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セドリック カスタム (1961)
セドリックにも縦並びの四灯ライトのモデルがあったとは知らなかった。






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セドリック スペシャル (1964)
このセドリックは超レア車。






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'64年の東京オリンピックの際、聖火搬送車として使用された車両そのもの。
リアシートにあたるところに、出前の岡持ちみたいな緩衝装置が見える。






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プレジデント (1968)
日産の最高級車。
ほとんどが政府や官公庁、大企業の幹部向けへの販売だろう。





次は日産を代表するスポーツモデル、フェアレディ。

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フェアレディ SPL213 (1961)
最初のフェアレディは、排気量 1.2L, 最高出力は 55ps。
当時はこれでも高性能だったんだろう。






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フェアレディ Z 432 (1969)
このモデルから、車名に "Z" が入った。
この 432 は、スカイライン GT-R と同じく R380 のエンジンをでチューンした S20 型エンジンを搭載した高性能モデル。






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フェアレディ 240ZG ハイウェイパトロールカー (1972)
北米向けに展開していた 2.4L エンジンを国内にも展開した 240ZG のパトカー仕様。
標準モデルに比べて伸ばしたフロントノーズは "Gノーズ" と呼ばれていた。






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フェアレディ 2シーター 280Z-L (1978)
北米ではヒットしたが、ちょい高級路線に振ったせいか、国内では振るわず。





次は大衆車を。

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サニー 1000 4ドア デラックス (1967)
これがサニーの初代モデル。






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チェリー X-1 4ドア セダン (1970)
FR のサニーに対し、チェリーは FF。






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サニー セダン 1400SGL (1979)
サニーとしては四代目のモデル。
実は、このクルマは私の父が初めて買った日産車。
父はそれ以降現在まで日産車を乗り継いでいるので、私もそれなりに日産車には思い入れがあった。
特にこのサニーはけっこう強く記憶に残っている。





その他、単発的に私の印象に強く残っているモデルをいくつか。

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シルビア (1966)
柔らかい曲面で構成されたデザインは今でも美しいが、当時はブルーバードのほぼ倍の価格だったということもあって、554台が生産されるにとどまった。






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バイオレット ハードトップ 1600SSS-E (1973)
サニーとブルーバードUの間の層を狙ったモデル。
この頃は、けっこう車格が細かく刻まれ、多くのモデルが乱立していた。








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ローレル 2ドアハードトップ 2000SGL-E (1979)
これは親せきのおじさんが乗ってたなあ。



こんな感じで、しばらく記事が続きます。
同世代のおっさんたちに需要があればいいが...

nice!(19)  コメント(7) 
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コメント 7

こちさ

車好きな方にはたまらない場所って感じです^^
by こちさ (2018-09-09 22:31) 

めぎ

車って昔はこんな顔だったよな~と懐かしいです。
by めぎ (2018-09-10 06:20) 

YAP

こちささん、めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。

こちささん、
はい、たまらない場所でした。
人数限定なので、混んでないというのはいいです。

めぎさん、
時代ごとに流行りのデザインってありますね。
最後のローレル除いて、みんな丸ライトというのも特徴だと思います。(そのローレルも、マイナーチェンジ前は丸ライトでした。)

tochiさん、鉄腕原子さん、xml_xslさん、スイカが好きさん、@ミックさん、knackeさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2018-09-10 06:57) 

kumako

本当に今回の台風の被害にはびっくりしました。
そして、地震。今年は災害が多すぎる…。
by kumako (2018-09-10 07:02) 

リュカ

擬人化出来そうな車が多い~って思いながら
写真を見ました^^
味わいありますね。
by リュカ (2018-09-10 09:48) 

kuwachan

懐かしい車がいっぱい!
確かに昔は似たような形で違う名前の車がたくさんありました。
ところで、前の記事のYAPさんのコメントが気になりました。
面白味がないといったらそうですが、日産とサヨナラして以来
ずーっと同じ方にお願いしています。
by kuwachan (2018-09-10 12:20) 

YAP

kumakoさん、リュカさん、kuwachanさん、コメント & nice! ありがとうございます。

kumakoさん、
毎年どこかで大きな災害が一つくらいは起きますが、今年はあまりにも多すぎますね。
日本で安全な場所はもうないと考えて備えた方がいいと思います。

リュカさん、
ライトが丸いのが人の顔に見えてきますもんね。
こうして見ると、個性的なクルマが多い時代でした。

kuwachanさん、
今のクルマは気に入って乗っているのですが、サービスセンターがちょっとね...という感じなんですよ。
販売店と別になっているからか、担当の人が一人に決まっているわけではないし、国産メーカのようにユーザ対応に力を入れているわけではなく、もうちょい力を入れてよと思ってしまいます。

kiyoさん、nmzkさん、soramoyouさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2018-09-11 07:59) 

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