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ヤマハ発動機コミュニケーションプラザ その1 [国内ウロウロ]

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このお出かけの目的地、ヤマハ発動機のコミュニケーションプラザへ到着。





 

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ここは、ヤマハ発動機の企業博物館となっており、無料で見学が可能。

開館日はヤマハ発動機の会社稼働日と第2、第4土曜日。
私は冬休みを1日早く取り、その日に見学に行った。





 

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その日は1階で何やら撮影みたいな取材みたいなことをしていたので、先に2階の展示から見学することに。





 

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2階は主に、ヤマハ発動機という会社の歴史に関する展示。





 

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元々は日本楽器(現在のヤマハ)から分かれた会社で、楽器のヤマハとは微妙にシンボルマークやロゴが異なっている。
ヤマハのマークは音叉を三つ組み合わせているのに対し、ヤマハ発動機のマークはそのイメージを継承しているものの、オートバイのホイールをイメージしているのだとか。
ってな薀蓄を書こうとしていたが、ちょうどタイミング悪く、ちょっと前に Yahoo! ニュースでそれについての記事が出ていた...





 

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記念すべき最初のオートバイ、YA-1。





 

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ずらりと並んだ歴史を飾るオートバイたち。

実は私は、バイクの免許も持ってなければ興味もあまりない。
ボロが出るといけないので、下手な解説はしない。





 

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古くからモータースポーツでも活躍していたようだ。





 

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昨年の鈴鹿8時間耐久レースの優勝マシン。





 

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輝かしいモータースポーツの歴史を飾るマシンたち。





 

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スポーツバイクだけでなく、ファミリーバイクでも長い歴史が。





 

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オートバイだけでなく、船外機やスノーモービル等、活躍のフィールドは広い。




 

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いまや珍しくない存在である、パワーアシスト付の自転車も、ヤマハ発動機のPASが先駆者(車)。





 

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レーシングカーとの初号機は、今でも古さを感じない。





 

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吹き抜けスペースに展示されているのは、'96年にとり人間コンテストで2位となった人力飛行機。
展示パネルでの説明によると、社内有志が勤務時間外に活動して、'86年から大会に参加、'06年までの20年の間に6回の優勝を誇るほどのレベルだそうだ。





一般にはあまり知られていないが、ヤマハ発動機は四輪にも関わっている。

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これまでに自動車メーカとともに開発し、ヤマハ発動機内で量産、メーカへ供給された代表的なエンジンが何台か展示されている。

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トヨタ向けの 1G-GTE。
2.0L 直6 ツインターボ。
日本初のツインターボエンジンとして、マークII やソアラに搭載されていた。





 

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フロントベルトカバーには、トヨタのロゴと並んで "YAMAHA" のロゴも入っている。





 

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トヨタ向け 2T-G。
直4 1.6L。
セリカやレビン等のトップモデルに搭載されていた。





 

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トヨタ向け 3M。
直6 2.0L。
このエンジンは、トヨタ2000GT に搭載されていた。
トヨタ200GT については、エンジンのみならず車体側の開発にもヤマハは大きく関わっていたそうで、車両の生産もヤマハ工場で行われていたらしい。
つまりあの名車は、実はヤマハ2000GT?





 

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フォード向け K0A。
3.0L V6。
トーラスの SHO (Super High Putput)というトップグレードのモデルに搭載されていた。

フォードといえば、日本市場から撤退することが決まった。
1920年代に日本に進出してきたが、今は販売不振で年間の売り上げは5000台程度だったということなので、その判断もしかたないか。
Ford のブルーオーバルと呼ばれるエンブレムはけっこう好きだったんだけどなあ。
米フォードはともかく、欧州フォードはフォーカスとかフィエスタとか、いいクルマを作っているのだが。
フォードとは私も過去に仕事で関わったことがあるだけに、残念なニュース。





私ぐらいの年代の人であればご存知かもしれないが、ヤマハ発動機は二輪のみならず、四輪でもモータースポーツ活動をしていた。
モータースポーツの最高峰、F1 にも、'89年から '97年まで参戦していた。

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'92年に参戦していたマシン、ジョーダン 192 が展示されていた。
ゲイリー・アンダーソンのデザインによる美しいフォルムは、今見ても古さを感じない。
むしろ、いろいろと対クラッシュ性とかに縛られてしまっている現代の F1 マシンよりも美しいかも。
その美しさは見た目だけで、成績のほうはさっぱりだったマシン。

参戦初年度の '89年に散々な成績だったヤマハは、'90年の参戦を休止して1年間新しいエンジンの開発に専念し、'91年にブラバムと組んで復帰し、2回の入賞をはたしてチームの実力を考えればそこそこの成績を上げた。
一方で、'91年から参戦開始したジョーダンは、ルーキーチームとは思えない活躍でコンストラくたーズランキング5位を獲得していたので、'92年のこのタッグは、当時のトップ4チーム(マクラーレン、フェラーリ、ウィリアムズ、ベネトン)の一角を崩すのではないかと期待されていた。
だけど...

どうせなら、後年活躍したティレルやアロウズのマシンが展示されていればよかったのだが、マシンはエンジンサプライヤのものではなく、コンストラクターズのものなので。





 

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このジョーダンに搭載されていた OX99 V12 エンジンは、12気筒としては圧倒的に軽かったのだが、それでも前年はフォードの V8 を使っていたチームのマシンではバランスを崩してしまい、特に冷却系に苦労していた。





 

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現代 F1 とは比べものにならないほどシンプルなコクピット。





四輪モータースポーツ関連は、他にも展示されている。

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'85年の国内 F2 や GC シリーズに参戦していた OV66 V6。
翌 '86年にジェフ・リース選手が GC シリーズでチャンピオンを獲得。





 

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この頃はカムや冷却系、潤滑系がベルトドライブだもんなあ。






 

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'97年の F1 でアロウズに供給していた OX11A V10。
ヤマハは V10 エンジンに移行後は、それまで得意としていた5バルブをやめて、コンベンショナルな4バルブエンジンとしている。
エンジンの高回転化が進み、5バルブだと高回転で吸気が絞られてしまい出力が出なくなるということで。

'80年代後半から '90年代前半まで、F1 シリーズで圧倒的な強さを誇っていたホンダが、年間の予算が100億円とも200億円とも言われていた。
一方のヤマハの予算は、10億円とか15億円だったとか。(いずれも公式発表ではなく、雑誌等に記載されていた推定額。)
時代は、レース好きが競っていた牧歌的な雰囲気が少しずつビジネスライクに変化し、大企業が体力にものをいわせ始めた時期。
それを考えれば、'97年のハンガリーGP で優勝寸前の2位(エンジントラブルで最終ラップに逆転される)にまでなっているヤマハの活躍はすばらしい。

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この頃までになれば、エンジンもずいぶんとモダンなデザイン。



長くなってきたので、1階の展示は次回紹介する。


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コメント 12

めぎ

お茶の国へ茶畑を見学にいらしたのかと思ったら、ヤマハだったのですね。
私にとってヤマハと言えばやっぱり楽器ですが、バイクの他にマリンスポーツ系などもありますね~
by めぎ (2016-02-17 22:12) 

YAP

めぎさん、コメント & nice! ありがとうございます。
今回の目的地はこちらでした。
企業博物館はおもしろいですね。
ドイツ企業は日本よりも充実している気がします。

tochiさん、nmzkさん、knakceさん、banpeiyuさん、剛力ラブさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2016-02-18 07:07) 

kuwachan

うちのピアノがヤマハだったのでヤマハには親しみを持っています。
テニスのラケットやスキーも手がけてましたね^ ^
by kuwachan (2016-02-18 08:43) 

リュカ

わわわ。これは相方君喜ぶかも(笑)
kuwachanはピアノだったのね。
私はヤマハエレクトーンでした!(笑)
by リュカ (2016-02-18 10:46) 

ナツパパ

F1はここ10年か20年でずいぶん変わってしまいましたねえ。
ビジネスが表に出すぎていて、見ている側にはおもしろみが薄れました。
ホンダエンジンが大活躍していた頃が懐かしいなあ。
その頃のF1の話を、海老沢泰久さんが書いていて、それを読むの大好きです。
もう何回も読み返していますが、飽きません。
...あ、ヤマハから話がずれてしまった...すみません。
by ナツパパ (2016-02-18 16:14) 

YAP

kuwachanさん、リュカさん、ナツパパさん、コメント & nice! ありがとうございます。

kuwachanさん、
テニス用品やスキーも、旧日本楽器のヤマハの製品ですね。
我が家のAVアンプもそうです。

リュカさん、
ぜひともご主人と一緒に行ってみてください。
バイク好きにはたまらないと思いますよ。

ナツパパさん、
今年のF1はとうとう無料で見られる中継がなくなり、CSのフジテレビNEXTだけの放送となりそうです。
昨年のホンダがさっぱりだったので、復活してくれることと、日本人ドライバーの参戦が望まれます。

コミックンさん、mentaikoさん、宝生富貴さん、gillmanさん、kurichannさん、モグラたたきさん、shingekiさん、Lionbassさん、dougakunenさん、AKIさん、ネオ・アッキーさん、mangaharaさん、濱の寅次郎さん、sheriさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2016-02-19 07:17) 

GAYO

ヤマハと言うと私は楽器が浮かぶのですが・・・
ヤマハ発動機はれっきとした自動車メーカーなんですね。
by GAYO (2016-02-19 17:30) 

ふにゃいの

私は持ってるエレキとフォークギターが
どちらもヤマハです^^;
発動機でもマークは音叉なんですね。

しかし広い!
by ふにゃいの (2016-02-19 23:21) 

One-for-you

歩く時は二足
動く機械はタイヤ4個系です、ます
場所YAPさんと近いか否か微妙が、近々上石神井の
寿司屋さんのスペシャルセットで小さな宴会企てました

環八の外側ですよ…多摩地区ざきじゅうしゃより

なんちゃって読んでます、貴殿ソネブロ^_^
by One-for-you (2016-02-20 00:20) 

YAP

GAYOさん、ふにゃいのさん、One-for-youさん、コメント & nice! ありがとうございます。

GAYOさん、
四輪に関しては、正確にはエンジンサプライヤです。
2020年頃に、オリジナルの四輪を投入したいと公言しています。

ふにゃいのさん、
元々はオリジナルの旧日本楽器から独立した会社ですから、エンブレムも似たものになっています。
日本の企業博物館としては、まあまあの展示規模だと思いました。

One-for-youさん、
私もバイクは乗らないので、四輪専門です。
住んでいる場所はというと...One-for-youさんのところとは近からず遠からずというくらいでしょうか。

ちんくろ2級さん、シルフさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2016-02-20 09:40) 

miffy

これだけずらっとバイクが並んでいると圧巻ですね。
ヤマハと言えばやっぱり楽器ですね。
我が家のピアノもヤマハです。
by miffy (2016-02-20 23:10) 

YAP

miffyさん、コメントありがとうございます。
この記事を読まれた方は、ヤマハといえばどちらかというと旧日本楽器の方をイメージされる方が多いですね。
ピアノを弾かれる方ならそうなりますよね。
by YAP (2016-02-21 06:35) 

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