初めてのフランス出張 Musee du Louvre [フランス出張]
入場チケット購入の列は思ったよりもスイスイ進み、9時過ぎには館内へ。
一番大きなピラミッドから下へ降りると、明るく広い空間になっている。
膨大な展示品をたくさん紹介したいところだが、まともに見たら1週間は必要といわれるほど膨大な量なので、チケット購入時にもらったリーフレットに紹介されていた代表的なものを中心にピックアップしていく。
それでもこの先写真が多くなるのでお許しを。
ダラダラと記事を分割したりせず、一気に行きます。
コの字型の宮殿は三つに分けられ、それぞれシュリー、リシュリュー、ドノンと名づけられているが、正直なところ自分がどの位置を歩いているのかを見失いがちで、以下に続く写真の作品も、どのエリアにあったのかまったくおぼえていない。
なので、私が撮影した順に紹介していく。
作品名と作者名は、ちょっと怪しいので間違いがあればご指摘いただければと。
まずは、彫刻が並ぶ開放的スペースへ。
マルリーの馬 (Les chevaux de Marly)
Guillaumer I Coustou
中世ルーヴルの堀跡
ルーヴルの大規模リニューアル時に発掘されたもので、13世紀にここが要塞だった頃の壁と天守閣の一部が残されている。
マグダラのマリア (Sainte Marie Madeleine)
Gregor Erhart
キリストとメナ司祭 (Christ and Abbot Mena)
Bawit Monastery
女性の肖像画 (Painted portraits)
アモルの接吻で蘇るプシュケ (Psyche ranimee par le baiser de l'Amour)
Antonio Canova
奴隷 (Captif ("l'Esclave mourant")
Michelangelo Buonarrotidit Michel-Ange
作品以外にも、途中の通路等、いたるところで王宮の跡を感じさせる豪華絢爛な装飾が。
ひときわ多くの人でごった返している場所に出てきた。
その先にあるのは...
アフロディーテ(ミロのヴィーナス、La Venus de Milo)
本当に美しい。
これに腕がついていたらどんなポーズだったのか、そういう謎が含まれている点もこの作品の魅力だろう。
四方八方から取り囲まれて、近づくのも一苦労だった。
Wikipediaでの解説によると、なんとこの像は、ルーヴルが所有するようになってから海外に渡ったのは、'64年に日本(東京、京都)で展示されたのが唯一だそうだ。
ハンムラビ法典 (Code of Hammurabi)
世界で2番目に古い法典で、「目には目を」ってヤツですね。
この辺り、豪華な造りが続いている。
ナポレオン3世の居室
とにかく豪華、贅を尽くしているという表現がいいか。
その先におもしろい螺旋階段が。
アメリカ、ニューメキシコのロレット・チャペルという教会に「奇跡の階段」と呼ばれる螺旋階段があるが、それと同じように、この螺旋階段には支柱がない。
いったいどうやって力を支えているのか?
途中、外が見える窓から外の様子を見たところ。
キリスト降架、聖ニコデモ、福音書記者聖ヨハネ、シナゴーグユダヤ教会堂 (L'Eglise, la Vierge, Joseph d'Arimathie soutenant le corps du Christ, Saint Jean, Nicodeme, La Synagogue)
Descente de Croix
中の彫刻が展示されていたところを見下ろす。
レースを編む女 (La Dentelliere)
Johannes Vermeer
自画像 (Portrait de l'artiste)
Albrecht Duerer
ガブリエル・デストレとその姉妹ビヤール公爵夫人とみなされる肖像 (Portrait presume de Gabrielle)
Ecole de Fontainebleau
いかさま師 (Le Tricheur)
Gerorges de La Tour
この絵は、昨年夏頃のTVドラマでも取り上げられたことがあったので、知っている人が多いかも。
トルコ風呂 (Le Bain turc.)
Jean-Auguste-Dominique Ingres
宰相ロランの聖母 (Le Chancelier Rolin en priere devant la Visege)
Jan van Eyck
書記座像 (Le "scribe accroupi)
この辺りの廊下も豪華。
後半に周ったこのエリアもすごかった。
何がって、展示されているひとつひとつの絵のサイズがでかい。
ナポレオンの戴冠式 (Sacre de l'empereur Napoleon I)
Louis David
最後のほうになって、ようやく本日のメインともいわれている作品にたどり着けた。
モナ・リザ (La Joconde)
Leonardo da Vinci
実はモナ・リザはとても小さい絵で、広い会場内で観ると、「これだけ?」という言葉が出そうになるほど。
カナの婚礼 (フランス名、作者名は写真に残してなかったので不明。)
この頃の写実派とか印象派とか、写真がなかった時代に目に映る景色をそのまま残そうとしたというのが、芸術オンチの私にもよく理解できる。
けっこうな数を載せたが、当然ながらこんなの展示作品のほんの極極一部。
展示作品数は35,000点くらいあるそうだし、すべての所蔵品はゆうに30万点を超えるらしい。
ほんとにじっくり見学しようと思ったら、最初に書いたとおり1週間くらいは平気でかかりそうだ。
私は9時の会場と同時に入り、営業時間いっぱいの18時までがんばろうと思っていたのだが、とにかく作品が多いのと中が広くて歩きまわらなければならないとで、14:30頃にギブアップして退散した。
それでも、有名どころは抑えるべく、とりあえず一通りは駆け足で周った。
有名どころで見ていないのは、「サモトラケのニケ」と「民衆を導く自由の女神」だが、帰国後調べたら、、「サモトラケのニケ」は来年夏まで修復中、「民衆を導く自由の女神」はランスにできた第2ルーヴルに貸し出し中だとのこと。
見ることができなかったのは残念だが、見落としていたわけではないのでそれは安心した。
駆け足で周ったとはいえ、とりあえずはパリで最も行きたいと思っていたところをこうして見て回ることができたので、満足できた。
ルーヴルは本当に広いですよね。
私はすっかり迷いました(笑)
支柱のない螺旋階段は、見逃したようです。こんなのがあったのかぁ。
どういう造りなのか、興味深いです。
by aloha (2015-01-07 22:37)
途中の窓から外を見た写真、私も以前撮りました♪
外を見るとちょっとホッとしたような、別世界のような、不思議な感覚でした。
何時間あっても見切れないところですけど、でも絵をじっくり見るのって体力も精神力も必要で、流しても疲れますよね。
by めぎ (2015-01-08 05:54)
ため息が出ちゃう!
やっぱり本場でみたいなーって本気で思います(笑)
こんなふうに写真が撮れるのもいいですよね。思い出せるもの。
アモルの接吻で蘇るプシュケ
これ観たい(^^)
ポーズが綺麗だろうなあーーー。
by リュカ (2015-01-08 10:15)
ルーヴルはもうとにかく広いですよね。
ここへ行きたいと思ってもなかなか辿り付けなかったりということもあります。
しょっちゅう模様替えもしているようです。
私の場合、今日は観るぞーと思っていても結局疲れて、
長くても3、4時間で退散することが多いです。
by kuwachan (2015-01-08 12:30)
モナ・リザは厳重に守られていますね。
巨大な作品に目が慣れてしまうと、確かに「えっ?」と思ってしまいそう(^^;
せめて間近で見られるといいのに・・・と思ってしまいますね。
by Amy (2015-01-08 17:07)
海外の広大な美術館、博物館は本当に羨ましいです。
日本ではゆっくり見ないとすぐに終わってしまいますから…
大きな絵が沢山飾られている所も良さそうですね。いつか行かねば!
スミソニアンにも行きたいです。
by フェイリン (2015-01-08 21:52)
ミロのビーナス、ほんとにキレイですよね。
私が行った時は、みんなひとりずつ交代に
一緒に記念写真を撮りましたが
どう考えても見劣りしちゃうので無謀でした^m^
by ふにゃいの (2015-01-08 23:31)
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます!
個人的に一押しの「サモトラケのニケ」がない・・・と思ったら修復中だったのですね~。
ルーブルはツアーで行ったのでガイドさんにくっ付いて効率よくまわれましたが、個人でいったら確実に迷子です(^^;)
by kumako (2015-01-09 00:55)
娘と二人で旅行をするようになって
博物館とか美術館にほとんど行かなくなりました。
そんな私でもルーブルは行ってみたいと思っています。
by ジャランこ (2015-01-09 07:52)
alohaさん、めぎさん、リュカさん、kuwachanさん、Amyさん、フェイリンさん、ふにゃいのさん、kumakoさん、ジャランこさん、コメント & nice! ありがとうございます。
alohaさん、
ここは本当に広かったです。
常に自分の位置を把握するようにしないと、すぐにわからなくなってしまいます。
めぎさん、
絵を見るのも時間かかりますね。
特に興味を引く絵だったりすると、その前でじっくり見入ってしまいますし。
リュカさん、
自由に写真が撮れるというのはうれしいです。
画像で残ると、記憶もずっと続きますし、
kuwachanさん、
30万点も所蔵品があれば、常に展示品の入れ替えはあるんでしょうね。
それがまた陳腐化せずにリピータも呼んでいるのでしょう。
Amyさん、
たしかにモナ・リザの警備は特別でした。
以前、盗難騒ぎがあったりしたからでしょうね。
フェイリンさん、
美術館、博物館の規模の差はなんですかね?
日本は先進国とはいえ、こういう分野では欧米諸国にずいぶん差がつけられているように思います。
ふにゃいのさん、
私が行ったときにはかなり混雑していたので、ミロのヴィーナスと記念撮影なんて、とてもできそうな雰囲気ではありませんでした。
美しいシルエットでした。
kumakoさん、
こういう広い美術館はどういう順で回るかも重要ですよね。
一通りは見たいし、無駄に歩きたくはないし。
ジャランこさん、
美術館や博物館は、見るペースもありますからひとりの方がいいかもしれないですね。
先日のドイツ出張では、博物館見学は常に単独行動の日にしていました。
tochiさん、nmzkさん、Lionbassさん、makimakiさん、nikiさん、甘党大王さん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2015-01-09 08:23)
やや、オールスターそろい踏み、ですねえ。
写真で拝見するどれも、知っているモノばかりでした。
良いなあ、実物をぜひ見てみたいです。
それにしても、写真OKって、良いなあ。
by ナツパパ (2015-01-09 09:36)
いつもnice!押し逃げですみません。m(_ _)m
ルーブルは二度いったことがありますが、二度目(10年くらい前)は前の日にオルセーにも行ったので、さすがにおなか一杯でした。^_^);;;
by Lionbass (2015-01-09 15:08)
廊下の天井絵が圧巻です!
私なんて日本の美術館もなかなか行けないのに・・・
YAPさんはご趣味に厚みがあって凄いです。
by GAYO (2015-01-09 19:52)
ナツパパさん、Lionbassさん、GAYOさん、コメント & nice! ありがとうございます。
ナツパパさん、
美術の教科書に出てくるような絵や彫刻が次々とあるのには、さすがに驚きました。
写真OKというおおらかさも旅行者にはうれしいです。
Lionbassさん、
オルセーと連荘だと、それはけっこうガツンときそうですね。
フランスへはまたいつか行く機会があるような気がするのですが、そのときに休日があればオルセーに行ってみたいと思います。
GAYOさん、
いやいや、私に美術館へ日常的に行く趣味は残念ながらないです。
教養がない人間で。
海外でこそ、こういうところへ行ってみたいという気になります。
One-for-youさん、nice! ありがとうございます。
by YAP (2015-01-10 08:55)
いいな~~~~~!!!いいな~~~~~。ほんといいな~(笑)
ルーブル美術館のまわりを何度も何度も歩いてますが、入ったことがありません。
恐らく2000年?、2001年?あたり、ルーブル美術館を目指して凱旋門あたりから歩いて行ったら、工事中@@;それも随分と長い期間だと書いてあって。
当時はネットなどないし、現場にいかないとこういうことがわからない時代だったなーーー。
その後もこの付近を徘徊してるのですが。
いいな~~~~~、いいん~~~~~。
次は絶対にルーブル美術館に行こうって今日決意。
こんなに沢山の写真をみせてくれてありがとうございます(^O^)
by ake_i (2015-01-10 18:06)
出張中に、お休みの時間があって良かったですね。
なかなか、ないですものね。。。
どの写真もとても綺麗に取れていますね。
こうやって、写真を撮るのをオッケーにしているのも、
懐の大きさを感じますよね。
私はパリが大好きなので、何度か足を運んでいますが、パリに行ってもなかなか、ルーブルに足を運べず、多分、最後に行ったのは、1990年代、前半だと思います。。モナリザの絵の展示が変わっているのに驚きです。
前は、絵の大きさよりちょっと大きいガラスの箱に入れられたという感じで、もっと近くまで近づけたので、なかなか人の頭が入らない写真を撮るのが難しかったのですが、今は、線でも引かれてあって、そこから近づけない様になっているのでしょうか?
by Zunko (2015-01-11 06:51)
ake_iさん、Zunkoさん、コメント & nice! ありがとうございます。
ake_iさん、
このときは仕事も終わって帰るだけでしたので、それはそれは開放感に包まれて楽しむことができました。
今は事前にいろいろ情報がわかって便利になりましたね。
今なら行ってがっかりということもないでしょう。
Zunkoさん、
美術館や博物館で撮影OKというのは、ヨーロッパの魅力のひとつですね。
モナ・リザは、この写真のようにガラスケースで覆われていますが、箱の中という感じではなかったですね。
ロープが張られ近づけませんでした。
距離にして2m程度だったかなと。
by YAP (2015-01-11 19:05)